ジーコ「即時」解任に断固反対する

アジられたので書いてみます。熱い文章で衝撃的でした。私は文章にするなら「一刻も早い解任を」「サッカー協会は即時監督交代を」と書いてます。解任署名もします。デモだって行きたい。
でも、現実的に、大人として社会人として、今このタイミングでの解任、交代はありえないだろうと思っています。そこまでサッカー協会も馬鹿じゃないだろうと。

勝っている以上、辞めさせられないんだ。
勝っても辞めさせられるのは、一次予選が終了した後だけだ。
てめーの正義感が、勝ち点をぶっ飛ばして優先されるなんて思うな。

それでも何か書くときは「即刻解任を」と書く。それは、少しでもサッカー協会を追い詰めたいから。このまま行けばホームでのインド戦(6/9)で勝ち点を失う可能性もかなりあると思っています。その時に、協会が瞬時に更迭、次期監督の選任とすばやく動けるように、リストアップさせておきたいから。ホームのインド戦後が、次の監督がチーム作りをする時間が取れてアウェイのインド戦(9/8)に乗り込めるギリギリ最後のタイミングだと思うから。アジアカップ後まで待てる猶予はないから。
もし、ホームのインド戦に勝ってしまったら、未完成のジェットコースターに乗り込む気持ちでそれ以降の代表戦を応援しますよ。もちろんジーコの解任を希望していても試合中は100%代表を応援している。ジーコのサッカーはつまらないから見ないなんて私には言えない。面白いかつまらないかで、応援する、しないは決められない。

ジーコを解任しないことで、失われるものは何なのか?
そして、それは、お前にどんな不具合があるのか?

解任しないことで失われる可能性が高いものは2006WCの出場権。そしてその結果私はこの先2年間の生活の中心を失うことになる。もちろん仕事もあって、家庭もあって、日々の生活もある。でもね、生活の中心の梁みたいな心の支えがたぶんなくなってしまう。そう、今の自分には日本代表がファーストチームなのですよ。ちっぽけな自分がWEBで何を書いても、何を言っても、世の中が、協会が動くとは思わない。でも、何かしなきゃいけないとうい気持ちはふつふつと沸いてくる。その気持ちがWEBで戯言を書かせ、署名をし、デモに行かせる。論理的な不具合は一切ない。日本が出場しなくても、たぶん2006年はドイツに行く。でもね、心の中心がなくなってしまうのよ。だから解任を叫ぶ。

ここには、快楽はある。気持ちいいこと、この上なし。でも勘違いするな。
決して、天国では、ない。

一つのチームを愛し始めたときから、天国はなくなると分かっています。たとえどんな常勝軍団であったとしても。
愛すれば愛するほど、そこで感じるのは一瞬の快楽と果てしない苦悩。

アンコーナ - ボローニャ

3−2 アンコーナ今シーズン初勝利
しかしボローニャのディフェンスはもろいですね。DFの能力というより、チームのやり方に問題があると思うのですが、マッツォーネ監督はオフサイドトラップは、リクエストにない戦術と考えているようで、DFラインは常に安全に深く守ることを要求しているようです。そのためにはDFの前のスペースで汗かき守備をするコルッチのような選手ははずせないと思うのですが、使わない。シニョーリが出ない試合は中田も前目になる。そうすると相手のFWはボローニャのDFラインの前でノープレッシャーでボールを受けて振り向くこともできるし、左右にはたいて後ろから上がってきた味方がトップスピードでボローニャのDFに仕掛けていくこともできる。とにかくボローニャのディフェンスは相手のスピードにのった攻撃を90分間受け続ける。これでは耐え切れません。今まではこれをパリューカのスーパーセーブで逃れてきたり、相手が強いとチーム全体が下がり、もう少しプレッシャーがかかるので相手に自由にさせなかったり。でも、前節のレッジーナや今節のアンコーナなどボローニャが前掛かりになる試合だと相手の攻撃は自由自在になってしまいます。ターレが常に相手のプレッシャーを受けながら競り合っているのと本当に好対照ですね。
このチームの肝はターレでもシニョーリでも中田でもなくコルッチだと思うんですがね。なんではずしちゃうのかな。いっそのこと戸田とか獲得しませんか、マッツォーネさん。
日本人的にはボローニャが勝てなくて残念なのですが、私は全然オッケーです。だってアンコーナにはルイス・エルゲラがいるからね。今日はいいプレーしてましたよ、エルゲラ弟。(写真は中田にアプローチにいくルイス・エルゲラ

負けてへらへら、練習わいわいは許さない

こんな選手が今の日本代表には絶対必要だと思うのですが、どうしてジーコは選ばないのだろう。大好きな海外組なのに戸田のこと知らないのかな。もし戸田選手が代表チームにいれば中田選手と宮本選手の負担が、精神的にもシステム的にもずいぶんと軽くなると思うのですが。相手の攻撃がDFラインを直撃することも少なくなるし(あれ、つい最近同じこと書いた)、上がりっぱなしの三都主のカバーに宮本が引っ張りだされることも減るし。
黄金の中盤を機能させたいのなら、戸田や明神は必要でしょ?もちろん遠藤や山田卓也でもかまわないのですが、この熱いハートを放っておく手はないと思うのですが。

前節FCユトレヒトに敗れた後も、この日の試合に敗れた後もチームメートは「負けてへらへら」(戸田)、練習でも緊張感がなく笑ってばかりの「練習わいわい」。戸田は「僕はこういうのが大嫌い」とルーズな状態のチームにあきれている。

もし辞任する気がないのなら、せめてこの選手を中盤の底に入れてみませんか、ジーコ監督。問題の根本的な解決にはほど遠いですが、あなたの悩みの大部分は解決すると思いますよ。