デンマーク - イタリア

グループCはイタリアの1強なんて言ってるけど、ここは他の3カ国も侮れないと思うんですがどうでしょうか。この試合もそうなんですが、個人技に頼って力の限り頑張らない強国(ポルトガル?)と、格上の国を倒そうと組織的に力の限り戦う中堅国(ギリシャ?)の対戦は、どういう結果になってもおかしくないと思うんです。


立ち上がりはデンマークが押してるように見えるんですが、トッティのFKは凄いな。ヘルベグの右から切れ込んでのシュートは惜しかったですね。その後もデンマークが押し気味に感じます。でも、デルピエロの突破からイタリアもペースをつかんできたようです。
トマソンは主審に目をつけられてますね。あれでシュミレーションのイエローは可哀想です。ボールポゼッションは63:37でデンマークです。FKやCKから何度も惜しいチャンスも作っているのに取れないといやな感じですね。
でも、デンマークの攻撃はいいですね。ボールを出した選手が受けた選手をどんどん追い越していきます。ボールも動くけど人も動くサッカーですね。一昨日のポルトガル、昨日のフランスとボールは動くけど人は動かない(追い越さない)サッカーを見ていたので、デンマークの真面目なサッカーが何だか嬉しいです。
うわー、デンマークのGKソーレンセンデルピエロトッティのシュートを2本続けてスーパーセーブだ。その後は逆にデンマークが立て続けにチャンスを迎えますが前半0−0で終了です。
それにしても、今日のスペインの主審はイタリア寄りだな〜。


繰り返しますが、後半始まっても今日のスペインの主審は微妙にイタリア寄りだな。デンマークはFKからトマソンとサンの二人でチャンスを作ってしまいます。この二人の関係と距離感はいいですね。
イタリアはトッティザンブロッタの二人で惜しいチャンスを作りますが、シュートは惜しくも外れます。
とうとう出たビエリのヘッド、これはGKがかろうじてコースを変えます。ここにきて試合が動いてきた感じで、両チーム惜しいチャンスを作りますが、均衡を破れません。ただ、サイドの攻防は前半はデンマークが優勢でしたが、後半はイタリアが制しています。
さすがにデンマークの選手も足が動かなくなってきましたね。イタリアがやや攻勢です。と、思っていたらデンマークの決定的チャンスをブッフォンがスーパーセーブ、すぐにイタリアもカウンターで反撃します。あれ、イタリアは間接FKを直接狙っている。それにしても凄いシュートだけど。
デンマークも惜しいクロスを入れますが、さすがイタリアDF最後の最後で跳ね返しています。
後半40分を過ぎて両チームめっきり足が止まりました。引き分けでも……という雰囲気が漂っています。トッティ自らの突破からFKのチャンスも大きく上に外してしまいます。デンマークトマソン1人が勝ちにいっている感じで気持ちを見せています。
ロスタイム3分も得点なく0−0で終了です。


今日のMVPは両チームのGKですね。両チームのサポーターの表情が対照的です。こんなはずじゃなかったという沈んだ表情のイタリアサポと笑顔のデンマークサポ。スコアレスドローですが、見応えのあった90分でした。


この試合も個人技に頼って力の限り頑張らない強国イタリアと、格上の国を倒そうと組織的に力の限り戦う中堅国デンマークという図式にはまりましたね。後半残り時間が少なくなり、デンマークの選手が引き分けで充分という気配を漂わせているときに、一人DFに向かって上がれ上がれと大きなジェスチャーで催促しているトマソンだけが本当に勝ちたいという気持ちを持っている選手に見えました。いいな〜トマソン。まったりとした代表チームの中で一人叫んでいるヒデの姿に見えました。


最後にひとつ、ハーフタイムのコメントでWOWWOWのスタジオの早野さん、やっちゃいましたね。
前日のフランス - イングランドの試合のダイジェストVTRを見終わった後で、『ジェラードのバックパスは溶けちゃいますね。』
このおっさん何言ってるんだ???と考えること3秒と少々、あっダジャレだ!って気がつきました。夜中に考えなきゃわかんないようなダジャレ言うな(笑)。

横浜久保ドクターストップ、右ヒザ悪化

ジーコのツケを久保選手とクラブが払っている感じです。

神戸戦(12日)の強行出場の反動だった。30分間と制限を設けた中、残り4分間で登場。勝負どころに絞って投入され、慎重を期したはずだった。前日13日の30分間のランニングでも問題は見られなかった。だがこの日状態の悪化が発覚。日本代表戦で蓄積したダメージは予想以上に根が深かった。平沼医師は「(9日の)インド戦後より悪い? 明らかにそうですね」と認めた。

これ以上悪化しないことを祈るばかりです。

若きブルガリアへの期待  宇都宮徹壱の「日々是欧州2004」

記事のメインではないところに反応してしまいます。

 4−0となった時点で、それまでゲームを注視していたバールの客が、一斉におしゃべりを始める。ふいに隣のイングランド人が、親しげに私に語りかけてきた。何でも以前、日本で英語教師をしていたとかで、日本代表の試合をよく観戦していたそうだ。
「この間のマンチェスターでの試合は、本当に感動したよ。日本はナカタもトダもいなかったのに、イングランドに引き分けたんだからね。そういえばトダは最近、代表には呼ばれていないそうだね。いい選手なのに。君、理由を知っていたら、教えてくれないか」
 私が答えに窮している間に、アルベックがダメ押しの5点目を決めた。

まったく同意です。戸田選手が呼ばれない理由を教えて欲しい。

「個」を頼るか、生かすか 6/14 デンマークvsイタリア 中田徹

組織と個についての名言ですね。

イタリアはデルピエロの不調で、11人が10人になったようなものだった。いや、もしかするとデルピエロ1人にかかる責任の大きさを考えれば、9人になったような負の影響力があったかもしれない。
 では仮に、デンマークロンメダールが次の試合で不調になったとしよう。その場合デンマークは11人の戦力が10人の戦力に減るだろうか? ロンメダールは組織の中で最低限の仕事をこなし、試合の中で調子を取り戻そうと努力するだろう。その姿勢がある限り、たとえロンメダールがブレーキに陥り攻撃にパンチがなくなっても、デンマークの方は11人は11人のままだ。組織ができているチームは、選手の不調によるチームへの影響を最低限に抑えることができる。

日本代表監督に聞かせたい言葉です。

スウェーデン - ブルガリア

前半を見る限りでは5−0になる試合には見えないんですけどね。確かにスウェーデンの方が優勢ですし、個人個人をとっても動きやプレーの質が少し上だなとは感じますが、そこまでの大差の試合かなという印象です。ただ、スウェーデンの前の3人、イブラヒモビッチラーションリュングベリの縦への動きがいいですね。特にリュングベリの裏への走り抜ける動きは最高です。


後半開始すぐのヤンコビッチのヘディングが決まっていたら全然分からない試合になったんじゃないでしょうか。その後のペトロフの右足のシュートが決まっていてもラーションのダイビングヘッドは出ていないんでしょうね。本当にボールの軌道20cmでチームの運命が変わってしまう、サッカーは怖いですね。その最後の数十cmの精度が強者と弱者、勝者と敗者を分けてしまうのですね。そしてその1分後のラーションの左足ボレー。そこからはちょっとブルガリアの気持ちが切れてしまったように見えました。


ブルガリアは試合の中での気持ちの切り替えはうまくいきませんでしたが、今度は5失点のあとに、次の試合に向けての気持ちの切り替えが大切ですね。もう失うものはあまりないと思うので、あと2試合思い切って戦って欲しい。
スウェーデンについては若手と中堅とベテランがうまくミックスされて心配なさそうです。このように選手が活発に縦に動くチームが好きなんですね、スウェーデンとかデンマークとか。今回のスウェーデンチームはどこまでいってくれるのでしょうか、次のイタリア戦が楽しみです。