サッカーキャスト 第6回前半

新しい年に入りましても絶好調な(何が?)サッカーキャストでございますが、年明け早々に2007年の展望について話しました。
日本代表的には一休みのシーズンオフですが、今年はアジアカップやオリンピック予選の年でもあり、今年も日本代表には頑張って欲しいです。


サッカーキャスト 第6回 前半 「2007年に期待すること」 SoccerCast

八千代 - 盛岡商

今日はこの試合のテレビ中継を偶然見ました。前半の30分くらいまでと、後半の頭からを見ました。途中は抜けていますが、それでも印象に残る試合でした。


試合開始から八千代の目指したいサッカーはよく分りました。パスをつないで、選手が動いて相手を崩していくサッカー。個人の技術の高さも垣間見れたし、動き出しの良さも分かりました。でも、今日のような強い雨の中で、特にセンターサークル付近でボールが止まってしまうような水溜りが出来ているピッチ状態の中では、いつもの自分たちのサッカーを貫き通すのはどうなのだろう、そんなことを考えながら前半を見ていました。あまりの強い雨でグラウンダーのボールは走らない、そんな状態の中では早めに相手DFの後ろのスペースにロングパスを出して、相手のDFと味方のFWに競争をさせたり、サイドを抉ってクロス一本で勝負して、中央の競り合いの中でアクシデントが起こるのを期待する、そんなサッカーの方が良いのではないか、そんなことを考えていました。


案の定、前半の途中からは守ってカウンター気味に攻めてくる盛岡商が盛り返し、試合のペースをイーブンに戻したように感じていました。『この展開は元旦の天皇杯決勝のようだ、このまま0−0だと、盛岡商のゲームになるのでは…』と思いながら後半を見ていましたが、後半もスコアは動かず、このままスコアレスで終わるのかと思っていました。


そんな後半のロスタイムに、アクシデントが起こりました。盛岡商の最後のチャンスと思われたコーナーキックからのボールは、一直線に八千代のGKの胸の辺りに飛びました。万事休すと思われた次の瞬間、GKの腕からこぼれたボールは力なくコロコロと八千代ゴールマウスの中に収まりました。『サイドからのクロスでゴール前でアクシデントが起こるかも…』とは思っていましたが、まさかこのような時間帯で、このような形で起こるとは…。勝敗の行方よりも、ファンブルしてしまったGKの心中ばかりが気になってしまいました。


試合はそのまま終了し、倒れこむ八千代の選手たち。カメラはGKをアップで抜きますが、まわりには八千代の選手が見えません。誰か行けよと思いましたが、カメラアングルが切り替わったら、八千代のキャプテンがGKの傍に寄り添っていました。勝負は残酷なものだけど、こうまでも残酷な形で10代の選手にのしかかるものなのか。このショックを乗り切るには時間がかかるかもしれないけれど、たかがサッカー(されどサッカーかもしれないが…)と思い、次なる試練に立ち向かって欲しい、そんなことを考えてしまいました。