ブエルタ・ア・エスパーニャ 第7ステージ

レース自体はファッサボルトロチームの圧勝なのでしょうが、今日はレース以外のところに反応してしまいます。
一つ目はゴール地のバレンシアの街並みに入ったときに見えたスタジアムはバレンシアのホーム、メスタージャ・スタジアムだったのでしょうか。他には思いつかないから多分そうだとは思うのですが、サッカーの試合以外で見るスタジアムの風景は新鮮です。
二つ目は表彰台の美女がスペイン人なんだなと実感したこと。レース序盤はスペインの風景に見とれていたのですが、今日は表彰台の女性をあらためてしっかり見たら、当たり前ですがツール・ド・フランスの表彰台とは随分違うことを発見しました。たいした発見でもありませんが。

イチローの記録達成の瞬間

84年ぶりに塗り替えられた記録達成も凄いのですが、私は達成後のスタジアムの時間に胸をうたれました。1塁ベース上のイチロー選手に向かってチームの選手がベンチを出てきて祝福に集まってくる。さすがにクールなイチロー選手の顔にも素直に嬉しそうな表情があらわれていましたね。私には記録の達成よりも仲間の祝福に心動かされているように感じました。
そして試合自体がそこで普通に中断されて、スタジアム全体がイチロー選手を祝っていることに羨ましさを感じてしまいました。さらにグラウンドとスタンドの距離感がとても近いので、とても自然にイチロー選手がスタンドで観戦しているシスラー選手のご家族の元に歩み寄れて、言葉を交わせること。日本の野球場のように金網越しだったら雰囲気もでませんよね。自然に握手ができて言葉を交わせる距離感、本当にそのことが素晴らしいと思いながら映像を見ていました。


もちろんその雰囲気を作ったのは地道に安打を257本も積み上げてきたイチロー選手の努力が全てなのですが、それを最高の雰囲気で盛り上げてくれるスタジアムとマッチして、最高の瞬間を生み出したような気がします。


こちらもちょっといい記事ですね。
背番号「51」に祖父の姿を見た  シスラーの孫、ウィリアム・ドラッコルマン氏

祖父は球種を決めて待ついわゆる「Guess Hitter」ではなく、高くても低くても、どんな球種でも打ち返す技術があった。それに監督に「ヒットを打て」と言われて「どこを狙って打ってほしいんだ」と聞き返したそうです。そのぐらいバットコントロールが巧みだったと聞いています。きょうは実際には見たことがない祖父の打撃を想像しながら背番号51を見ていました。

 私の祖父、ジョージ・シスラーは長い間忘れられた存在で、私たち親族はそのことに不満を感じていました。それがイチローのおかげで、シスラー本人と彼の記録に光が当たり、私たちも素晴らしい経験ができたことを心から感謝しています。

ぜひ、記事全文を読まれることをお薦めします。

観客の多さにびっくり J1の後座試合にLリーグ

JリーグとLリーグなでしこリーグ?)が協力して盛り上げていこうというのは、いい試みですね。大阪ダービーの約40分後に始まった高槻 vs TASAKIの試合は、約1万1000人のうち、約1500人が残って観戦したそうです。これで普段の10倍でびっくりしたそうですから、これからもこのような機会をたくさん作ってLリーグを盛り上げるとともに、女子サッカーをやってみようという少女たちの希望に応えられる受け皿作りも薦めて欲しいものです。
こういうことは得意なはずだから頼みますよ、川淵さん。

U−19日本代表 - カタール代表

いやぁ〜、負けなくて良かったですね、本当にやばいと思いながら試合を見ていました。


もちろん、100%日本勝ってくれモードで見ていたのですが、90分の戦いの中では明らかにカタールの方が強かったですね。1対1の場面ではほとんどカタール選手が優位だし、FWへのくさびのボールもカタールの方がおさまるし、フィフティのボールはカタールが拾うし、日本はいいところがまったく見えませんでした。シュート数でも圧倒的にカタール優勢でしたから、延長戦に入ってややカタール選手の足が止まってきたとはいえ、日本は120分でよく引き分けたな、という気持ちで試合を見ていました。


いつも大熊監督に大声で叱咤激励されている日本選手たちですから、PK戦になった時にどれくらいの精神的な強さを見せてくれるのだろうと、期待よりは不安の方が大きかったのですが日本の選手たちは実に頼もしかったですね。5人のキッカーとも甘いボールがほとんどなく、相手のGKの精神的なゆさぶりにも動じませんでした。さすがにPK戦では大熊監督も大声を出すわけにはいかないので、ようやく選手が主役になれました。とにかく勝ってワールドユースの出場権を獲得できたことは心から祝福したいですね、おめでとう。


勝負の結果は良かったのですが試合内容については、選手同士の力の優劣もややショックだったのですが、一番ショックだったのはチームとしてのボールの展開力がカタールの方が優っていたことですね。ボールの動かしどころ、落ち着かせどころ、相手の守備の薄いところを突くためのサイドの変え方、横パスと縦パスの混ぜ方のバランス等々、明らかにカタールが大人のサッカーをしていたように見えました。
それに対して日本はまったくボールがつなげませんでしたね。余裕があっても縦に大きく蹴りこんでしまったり、相手に囲まれても狭い方狭い方にボールを動かしたり(動かされたり)、速攻を仕掛けているというより攻め急ぎすぎているという攻撃でしたね。ボールへの寄せの速さでもカタールにやられていたので中盤では優位性を最後まで保てなかったように感じました。


そんな試合展開の中で大熊監督の声が大きくピッチに響き渡るわけですが、あのように指示を出したくなる気持ちも良く分かるのです。ですが、試合が始まってからあそこまでこと細かに指示を出しているようでは準備段階で失敗しているのに近いのではないでしょうか。選手の判断力や試合の流れの読み方などは一朝一夕では劇的に良い方向に変化するとは思えませんが、それにしてももう少し選手を信頼して任せないと成長するチャンスも奪ってしまうような気もします。勝負どころや危険な場面での指示や修正はやむを得ませんが、もう少し選手を信じましょうよ。
これで選手も監督も大きなプレッシャーから少しは開放されたはずですから、選手の成長のためにも一つでも厳しい試合を経験して、いい結果を残して日本に帰ってきて欲しいです。
頑張れ、日本!!