ヒデメール雑感

中田ヒデほどに頭のいい選手が、自分のHPに書くことの影響の大きさに気づいていないはずはないと思います。冷静になって考えてから書いたという部分にもその気配は感じるし、細かいことは言わないでおこうと決めたことからもそれは分かる。
で、そこまで冷静に前置きをした上でのあの内容なわけで、そこに書かれていることは果てしなく重く深いと思います。


フォーメーション論に振り回される部分、国内組や海外組と所属で色分ける部分、それに関する馬鹿馬鹿しさというか、それは問題の表面だけであって本質ではないでしょという問題提起も分かる。
そして監督と選手とのあるべき関係というか、受け入れなければならない関係の重さとそれに対する自分の気持ちも分かるように感じます。


では、冷静になって細かいことは言わないと断った上でのこの文章は誰に向けて書かれているのか。
自分の2006年の本大会出場に向けての気持ちを、サッカーに対して普段は斜に構えてこんな格好つける中田ヒデ選手が珍しく赤裸々に語ったワールドカップへの思いの後に、それでも代表を辞退してもしょうがないと言わせてしまう。
選手を使いきれていない代表監督にも腹が立つし、その監督を放置している協会にも腹が立つ。


やっぱりどう考えても、1人の選手にそこまで言わせてしまう現状は悲しいです。


日本代表は精神面では1年前のキャバクラ事件の頃からほとんど成長していないのか。逆に言えば、1年前と現在の間で、日本代表の周辺で何が進化したのか。正直良くなった部分と言うのがあまり思いつきません。全ては監督のせいではない、選手にも足りない部分はある。でも、それらをひっくるめてチームを決めて作るのは誰?
1週間時間をおいてから書いた文章がこれなら、もし帰りの飛行機の中で熱いうちに書いたらどんな文章になっていたのでしょうね。
本当に、ひたすら悲しいとしか言いようがない心境です。中田ヒデに対して悲しいのではなく、日本代表を取り巻く人たちに…

毎日フィジカル

東京ヴェルディの育成チームフィジカルコーチの広瀬さんのBlogですが、いろいろと大変ですね。ここに書かれていることなど、自分が子供の頃は当たり前にやっていたことなんですが、今はそんなことすらトレーニングなんですね。
これはサッカーに限らずのことですが、広い視野を持った上で1つのことに取り組むのか、それともそれしか知らないで1つのことに取り組むのかで、その後の経過や展開、特にうまくいかないときの対応の仕方がきっと変わると思うんですよね。様々なスポーツや遊びを体験した上で自分のやりたいことを決められるようになるといいんですけどね。それには早くJのクラブが地域の総合スポーツクラブにならないとね。