松木ジャパン

昨夜テレビ朝日の『Get Sports』の中で、直前のテストマッチで2連敗した日本代表について、中西哲生の司会で、セルジオ越後さん、川添孝一さん、堀池巧さん、松木安太郎さんなど、テレビ朝日ご自慢の解説者の方々が討論されていました。全編見たわけではないのですが、その中で”バーレーン戦のスタメンをあなたが選ぶなら”というテーマのコーナーがあったのです。
堀池さんなどは中盤の中田英、中村、小野、福西選手を使う為に1トップにしたほうが良いとか話してたのですが、セルジオさんは変化を嫌うジーコ監督が今までやってきた2トップを捨てて1トップなど採用するわけがないと主張し、最低でも引き分けて守らなければならないのだから、中盤は守備的な選手を選び中村、中田、小野のうち誰かは外すべきだと語っていました。


そこで我らが松木さんは驚くべき布陣を主張。

    中村  中田

      小野

三都主 遠藤 福西 加地

  中沢 宮本 田中

      川口

2トップと言うべきか、0トップと言うべきか。
恐るべし、松木安太郎

盗まれた日本代表

このようなタイトルで宇都宮徹壱さんが、エルゴラッソ092号でコラムを書かれています。読めないエリアにご在住の方もいらっしゃると思うので、一部引用させていただきます。


盗まれた日本代表

(キリンカップ2連敗は13年ぶりということで)

だからといって、ここで「日本代表の質は13年前の水準に退歩した」などとは言うつもりはない。しかしながら、栄えあるキリンカップが時代の変化とともに「親善マッチ」となってしまったのと同様、日本代表という存在もまた、13年という年月の間に変質し、いつしか自分たちの夢や歓喜を投影できる存在から遠く逸脱してしまったように思えてならないのもまた事実である。実際、私の周囲では日本代表に関する楽しい話題(ギャグのネタとしてでなく)がほとんど聞かれなくなってしまった。


確かにメディアやCMでの代表の露出は年々増加している。だが、それに反比例して現実の代表は、サッカーファンの心から、どんどん遠ざかってはいまいか。加えて、ライトな客層ばかりを優遇してきた結果、最近の代表戦の空気は、ジャリタレのコンサートのそれと変わらなくなってしまった。

(中略)

昨年の対イラク戦以来となる国立での代表戦ということもあって、スタンドの応援も十二分に気合が入っていた。にもかかわらず、結果はあの体たらく。日本サッカー協会の”偉い人”たちは、試合後のブーイングの意味を、どこまで理解していたのだろう。


ミヒャエル・エンデの『モモ』に登場する「時間どろぼう」さながらに、われわれの代表はいつの間にか何者かによって盗まれてしまった。夢も、歓喜も、栄光も、そして誇りも…。もちろん盗まれたものは、キッチリ取り戻す必要がある。だが、今はまだ、その時ではない。まずは、ドイツへの切符をもぎ取ること。すべてはそこから始まる。言いたいことは山ほどあるだろう。憤懣やるかたない思いでいっぱいだろう。だが、今はつべこべ言わず、とにかくマナマとバンコクへ向けて、フルパワーで魂を送るしかない。
宇都宮徹壱さん)

本当はどこも略したくない文章なのですが、少なくともエルゴラッソが様々な事情で読めない方にも読んでいただきたく、一部引用しました。
私も言いたいことは山ほどあります。ここで書いていること以上に思うこともあります。でも、今のタイミングで監督や協会の変化があることよりも、このアウェイ2連戦の短期決戦の中では最悪の選択と分かっていても現在の体制でいくしかない(いったほうがいいという意味ではない)と思っています。


バーレーン戦まであと4日、どんなことを書いても思っても、結果はなるようにしかなりません。だとしたら、選手を信じて、力の限り選手を応援するしか手はありません。この2連戦で何かあったときは、分かってますね、協会の”偉い人”。