ユーロと所属クラブ
各グループそれぞれ2試合目が終わり、すでにトーナメント進出を決めたチーム、敗退決定したチームと悲喜交々ですが、各国選手の現在の所属クラブが自国なのか国外なのか、ちょっと気になったので簡単にまとめてみました。
国外所属 国外率
クロアチア 22人 95.7%
デンマーク 20人 87.0%
スウェーデン 19人 82.6%
チェコ 18人 78.3%
オランダ 17人 73.9%
フランス 15人 65.2%
スイス 12人 52.2%
ブルガリア 12人 52.2%
ラトビア 12人 52.2%
ギリシャ 8人 34.8%
ポルトガル 7人 30.4%
ロシア 3人 13.0%
ドイツ 3人 13.0%
イングランド 2人 8.7%
スペイン 1人 4.3%
イタリア 0人 0.0%
選手の所属クラブはスポナビユーロサイトの出場国紹介を参照しました。
何となく今大会で、活躍しているチームと調子の上がらないチームに分かれて見えませんか。もちろん、現在の所属チームですから、過去に国外に在籍していた選手も多数いるでしょうが、何となく傾向が見えてきますよね。
クロアチア、デンマーク、スウェーデン、チェコ、オランダ、と23人中70%以上が国外クラブに所属している選手で構成されているチーム。
フランス、スイス、ブルガリア、ラトビア、ギリシャ、ポルトガルと約半数が国外所属のチーム。
ロシア、ドイツ、イングランド、スペイン、イタリアと23人中15%以下しか国外クラブに所属していないチーム。
もちろん、イタリア、スペイン、イングランドと自国リーグが世界的に強豪で伝統あるリーグですから、あえて国外に出て他国のクラブに所属するメリットは少ないことはわかります。たたナショナルチームとして考えた場合に、外国でのリーグ経験や生活経験の豊富な選手がある程度いる方が、サッカーの多様性を持てたり、精神的タフさを持てたりしていいのではないかと考えます。
また、ここでは選手だけを取り上げていますが、イングランドのように外国人監督を起用することによりチームの多様性を確保する方法も有効かもしれません。
監督個人の資質がチーム力に大きく影響することは今さら論じるまでもないことでしょう。監督の采配が影響して勝ち点を失っているチームもあることと思います。
しかし、少なくとも国外所属選手が多いから代表チームの強化に影響がでると考えるよりは、国外所属選手が多い中でどのような強化方法を持った監督を就任させたら有効なのかを考えるべきではないでしょうか。
各国それぞれの思惑が交差するグループリーグ最終戦が今夜から始まりますが、どこが笑い、どこが泣く結果となるのでしょうか、非常に楽しみです。