ジーコ監督、タイを警戒

タイを警戒するよりも、自分達のチームを立て直すことが先決だと思うのですが、オマーン戦を自分達のサッカーをして勝ったと思っている指揮官には、チームの状態が悪いなどという認識はないようです。

 ジーコ監督の頭の中は早くも24日のタイ戦に向けられた。オマーン戦後、イラン戦を直接視察した指揮官は「いいカウンターがあるし、タッチもいい」と分析。D組では最も格下だが「8−0で勝つなんて思ってるんじゃないか?もう昔とは違う。大差勝ちは難しい」と警戒を緩めていない。メンバーについては「今は目の前のことしか考えない」とオマーン戦と同じ布陣で戦う方針を示した。

選手のコンディションが悪そうに(最悪に)見えた初戦のオマーン戦ですが、第2戦のタイ戦も同じスタメンで戦うようですね。別にこのこと自体は問題にはしません。タイ戦に勝てばグループリーグ突破が決まる状態なら、選手の消耗を覚悟で全力で勝ちにいくことが間違っているとも思いません。
ただ、本心を言えば、このグループDで一番力が劣っていると思われるタイ戦で初戦特に消耗の激しかった選手を2〜3名休ませるとともに、出場機会の少ない選手に機会を与え試合勘を取り戻させ、第3戦以降の選手の起用の幅を広げておきたいところです。


しかし、本当の恐怖は次のタイ戦にも無事勝利をおさめ、勝ち点6を獲得しグループ2位以内を決めているのにもかかわらず、最後のイラン戦でも目先のライバルへの勝利を優先し、3戦連続で同じスタメンで試合をするという選択です。
確かにグループを1位で抜けるか2位で抜けるかでそれ以降の戦いが変わってくるとは思いますが、普通なら選手の消耗とそれ以降のスケジュールを秤にかけて決めると思うのですが、なにせ常識を打ち破る監督ですからね。40度の中での試合でも、3試合連続同じスタメンでも、自分達のサッカーをやりそうで恐怖を覚えます。こんな心配が杞憂に終わることを心から祈ります。

選手のコンディショニングについてですが、試合にいたるスケジュールを弥七郎さんが分かりやすくまとめておられます。
【検証】何故選手が動けなかったのか?(Part 1)
【検証】何故選手が動けなかったのか?(Part 2)

今までの選手起用を見ても、選手のコンディションを重要視する監督、スタッフとは思えないのですが、本当に怖さを覚えます。次のタイ戦で選手の動きがどれくらい戻っているかに注目ですね。


もし、タイ戦で選手たちの動きがオマーン戦以上に悪かった場合、日本代表は90分の試合が始まる前に、すでにそこまでの準備で対戦相手に負けていることになってしまいます。山本監督のようにサッカー以外のところでの準備を考えすぎるのもどうかと思いますが、ジーコ監督のように何も考えていないように思える監督もそれ以上に最悪ですね。どうしてこうも両極端で、バランスの取れた監督がいないのでしょう。


タイを想定し、攻撃練習 日本、暑さの中で調整

守備を固めることが予想されるタイを想定し、GK以外が敵陣に入っての攻撃練習を行った。主力組には左太もも裏の張りを訴えて休養したMF福西(磐田)に代わり、藤田(磐田)が入った。

またひとり?