クリンスマン代表監督への期待

質実剛健! ブンデスリーガ」ドイツに芽生える新しい息吹  湯浅健二さん
ブンデスリーガのクラブ監督に関するコラムの最後にドイツ代表のクリンスマン監督に対するコメントがあるのですが、下の西部さんのコラムと合わせて非常に興味深いです。

ところで先日、浦和レッズ監督のギド・ブッフバルトにインタビューしたのだが、そこではユルゲン・クリンスマンの話題でも盛り上がった。ブッフバルトクリンスマンは同郷(シュツットガルト地方出身)で、プロとしてもチームメートだったという。その話の中で一番うなずけたのは、クリンスマンの学習能力の高さというテーマだった。

 ギド・ブッフバルトと同様に、ユルゲン・クリンスマンも決して「天才」ではなかった。だからこそ2人とも、頂点に上り詰めるためにさまざまな工夫と努力を積み重ねなければならなかった。言い換えれば、彼らが、一流選手になるために(才能の足りないところを補うために)さまざまな工夫や努力を主体的に積み重ねるというプロセスを経てキャリアを築き上げていったからこそ、その経験や体感をベースに、監督としての指導力にも広がりが期待できるということだ。不自由を知らない者には、決して自由は語れないのである。