フィオレンティーナ - レッチェ

お洒落な中田選手のおされなアシストでした。


1点目はヘディングでヨルゲンセン選手の走るスピードが落ちないポイントに絶妙のパスでした。これがゴールになったのはヨルゲンセン選手のシュートのアイデアですが、その前の決定的に崩した形を作ったのは中田選手のパスでしたね。
次に左サイドのタッチライン沿いから長いクロスを走りこむミッコリ選手の前の絶妙なスペースへ送り込みました。これはミッコリ選手がGKとの1対1を外してしまいアシストにはなりませんでしたが、幻のアシストパスですね。
2点目はGKのクリアを直接止めたボールがオボド選手へのダイレクトのパスにつながり、それをまた直接オボド選手がGKの上を浮かす見事なロングループシュートでした。
3点目は攻めてくるレッチェのDFの裏を中田選手がとってGKと1対1になり、ためにためて後ろから走りこんできたオボド選手にプレゼントパス。これをオボド選手が確実に決めて3アシストの完成です。


これ以外にも、前半に1回、後半に2回中田選手自身が直接ゴールできる決定的なチャンスがありましたが、今日はゴールにはとことん嫌われてしまったようです。でも、結果4−0の快勝できっと翌日の新聞各紙の採点も好意的なことでしょう。中田選手の調子の上昇とともに、チーム自体も良くなっていると感じました。前節の内容からか、ヨルゲンセン選手とオボド選手は確実に中田選手のプレーを信頼して前に走りこんでいるような気がしました。あとはミッコリ選手とのタイミングがもう少し合ってくると、もっと得点に絡めそうですね。


あと印象的だったのは前半が終了してドレッシングルームに帰る時に監督(代行?)が中田選手の肩を抱きながら熱心に打合せをしていたことです。戦術的な指示を中田選手に出すと理解が早いことに気がついているのでしょうね。
それと、3点目が決まった時にオボド選手に飛びついて抱きついた中田選手がとっても珍しかった。得点を決めた選手を祝福する輪に加わるだけでも珍しいのに(ぉいぉい)、飛びつくなんて本当に嬉しかったのでしょうね。めったに見られない光景でした。
また、あいかわらず前線からの守備は献身的ですばらしいです。FWの選手なら得点を取れよという意見もあるとは思いますが、2点目を誘ったミッコリ選手のGKへの激しいプレッシャーといい、チーム全体のアグレッシブな守備意識が印象的な試合でした。


ホームでの快勝でサポーターも大満足で、中田選手に対する評価もお洒落についてだけでなく、プレーについても評価してくれることでしょう。でも、この試合で一番笑いが止まらなかったのは、今節からフィオレンティーナのホームゲームの放映権を獲得したスカパーでしょうか。だって、中田選手の活躍と今シーズン初めての90分フル出場の試合から放送できたのですものね。