とあるレストランでの風景

はじめにお断りしておきます。これからここで話すことは今夜あったことです。もし、登場人物の方がこんなネット上の場末のブログを見ていたらゴメンナサイ。でも、怒らないでくださいね、だってちょっとは脚色しているけれど、全部あなたでが話したことなのですからね。


今日は旧友と食事をするため、仕事を早く切り上げさいたま市内のレストランへ。その店はそこそこ高級なので、個室ではないにしても、隣の席とはすりガラスで仕切られ、お互いに顔は見えないようになっています。でも、その仕切りはそんなに高くはないので、隣の会話は聞こえてしまうのです。
どうやら隣の席は私と同年代の男性サラリーマンの3〜4人連れの様子。途切れ途切れ聞こえてくる会話は、よく話す方が他の方にいろいろと説明している模様。最初は野球の話だったのですが、どうやらその方は途中から野球を捨てサッカーファンになったようで、他の方々にサッカーの素晴らしさを説いています。
サッカーの素晴らしさというよりも、浦和サポの素晴らしさでした。曰く、浦和サポのネット上の繋がりは凄い。曰く、今年のナビスコの決勝は凄かった。曰く、2ndの優勝が決まった試合の紙ふぶきはこう準備してこんなに凄かった。まあ、この辺までは埼玉県に住んでいれば良くある話です。でも、この辺からどうやらサッカーにあまり詳しくない方がその人に質問しだした様子。


質問: 『浦和のゴール裏って凄いんでしょ?』
回答: そうだね、決まったグループがあって、後から行ってもそのグループが集まる場所は決っていて、間違ってその辺にいても追い出されることはないけれど、一緒に応援してもちょっと怖いくらいだ。だから自分はメインスタンドの年間シートで見ている。
私の心の声: へぇ〜、年間シート持ってるんだ、すげ〜。


質問: 『メインスタンドだと他のチームのサポがいたらどうなるの?』
回答: そうだね、特にトラブルにはならないけれど、ヴェルディサポがいたらつまずいたフリをして蹴りを入れるね。
私の心の声: おいおい、ここの隣にヴェルディサポがいるぜ、勘弁してくれよ。


質問: 『サポの中にも好きな選手とか、そうでない選手がいるんでしょ?』
回答: そうだね、ネットでもいつも話題になってるよ。特に難しいのが三都主の考え方だね、賛否両論あるよ。
私の心の声: でも、三都主が浦和で試合出場時間が一番長いんでしょ?


回答: 俺が考えるベストメンバーは、DFはアルパイ、ネネ、闘莉王、坪井でここは問題ない。
私の心の声: うん、そこはそうだね。


回答: ボランチは酒井、長谷部、啓太で大丈夫。
私の心の声: 大丈夫どころか、他チームから見たら羨ましいよ。


回答: 左サイドが問題なんだよね、ここがサポの間でも三都主か平川で意見が分かれるんだよ。
私の心の声: 確かに三都主では問題あるけど、平川じゃ物足りないね。


回答: 他はあまり議論にならないんだ、メンバーがしっかりしているからね。
私の心の声: まあ、右は山田で決りだし、永井でもいいし、FWはエメ、達也でオッケーだよね。


回答: そんな感じで、俺の思う最強のフォーメーションは3−5−3(キッパリ)。
私の心の声: へぇっ!! 3−5−3? 浦和がいくら攻撃的なチームだとは言え、GKを置かないのはまずいんじゃないの? それとも12人ってこと?


吹き出したいのをこらえていると、私の同行者の一人(兄弟が浦和サポな関係で少しサッカーがわかる)も私と目を合わせ声に出さずに笑っています。サポの願望なのか、酔った勢いなのか分かりませんが、あまりにも浦和というチームのキャラクターとぴったりな布陣なので、声を出さないように笑いをこらえることで必死でした。
隣の会話はそこから別の話題に移ってしまったので、本当の意味は分からずじまいでしたが、確かにGKの名前は一回も出てこなかった。
横浜FMサポのみなさん、気をつけてくださいね。5日の浦和は凄い作戦できますよ。GKを置かない3−5−3でくるから、意表を突かれないように注意してくださいね(笑)。