スノボ撮影の男性、雪崩で死亡…八幡平スキー場付近

毎年必ずこういうニュースを聞くのですが、非常に悲しいですね。

現場はスキー場の第3リフトから西に約1キロ離れた国有林の斜面。3人で、冬期閉鎖中の観光道路「八幡平アスピーテライン」の入り口付近からスノーモービルで入山した。撮影位置を確認しようと、1人で歩いて沢に降りた直後、雪崩に巻き込まれたという。

私もパウダー(新雪、深雪)を滑ることが大好きですから、スキー場管理区域外の山や斜面には非常に興味があります。でも、大人ですから絶対にコースの端にはられているロープをくぐって管理区域外に滑り込むようなことはしないようにしています。
私たちはリフト代というお金を払って、そのお金で管理しているスキー場関係者が安全と判断してくれた危険な雪山を滑らせてもらっているのですから、ロープの外が安全そうなパウダーゾーンに見えても誘惑に負けないようコース内を楽しんでいます。リフトが動いていても、音楽が流れていても、一歩間違えば命の危険のある冬の雪山にいることを忘れてはいけないと思っています。


今回の出来事では、『スキー場から離れた場所に自分たちで分け入って滑るのだから、危険があるのは承知しているが、その危険の代償を払うのは自分たちなのだから、スキー場の管理なんて関係ないだろう』、という考え方も成り立ってしまうように見えるかもしれません。しかし、結局このような事故が発生したときに雪崩の直後の危険な斜面に、無謀にも踏み込んだ数名を救助するために多数の捜索関係者が入らなくてはならなくなってしまうのですから、やはりこの場合自己責任で済む話ではなくなってしまうのです。
今回の事故の当事者たちがどのような気持ちでその場所に足を踏み入れたのかはわかりません。スノーモービルで現場まで行っているのですから、それなりの装備や経験、そして知識を持ってのぞんだのでしょう。それでもこのようなことは起きてしまいます。私は管理された安全に甘えすぎることなく、自然の怖さは常に意識していたいと思っています。