角澤照治という人

本当は、[サッカー][日本代表]というジャンルの番組を見ていたのですが、試合内容よりも本当は実況という大事な役割を任せられている角澤照治という人のあまりの傍若無人ぶりに腹が立って、どうしても試合に集中できないのですよね。
そもそも実況という役割は、視聴者が現地に行けないでテレビを見ているのだから、現地にいる実況をする役割の人は現場で起きていることをできるだけ忠実にテレビの向こう側の視聴者に伝えることが仕事ですよね。ボールを持っている選手の名前、ボール周辺以外のテレビ画面に映らない所で起きていること、スタジアムの雰囲気、ベンチの動き、アップしている選手の状況*1。とにかく起きていることをできるだけ忠実に伝える義務があると思うのです。


まあ、ラジオじゃないので事細かに機関銃のように言葉を発する必要もないわけで、視聴者がテレビを通じて得られる情報を補足する現地の情報を伝えるのが、テレビの実況の仕事です。それなのに角澤照治という人は、自分の頭の中の出来事をしゃべって垂れ流しているだけ。確かに選手がまだ18歳で現役高校生だという補足情報は試合開始前のメンバー紹介か、開始直後に1回ぐらい触れるのはよしとしよう。でも、その選手がボールを持つたびに言われてたら頭にくる。それは実況の仕事ではない。何歳の選手がボールを持っているかに興味があるのではなくて、その周りにサポートの選手が来ているのか、対面する守備の選手の人数は揃っているのか、逆サイドはどうなっているのか、テレビに映らない現地の状況を実況して視聴者に伝えることが仕事でしょ。


相手チームが攻めてきたときに、「さあ、ここは集中したい、ニッポン。」って、○○の一つ覚えじゃないのだから、何度同じことを繰り返すのか。守備の場面で集中しなくて良い時はないでしょう。例えばセットプレーでプレーが一瞬止まったときに、「少し日本の選手の集中が切れているようです。ボールから目を離している選手がいます。ここは集中したい。」とかいう使い方なら分からなくもありませんが、守備の枕詞としては勘弁して欲しい。


テレビ朝日という会社は、実際に起きていることを言葉にするという訓練をせず、自分の思いついた言葉を並べ立てることが実況だとでも考えているのですかね。視聴者は試合に興味があるのであって、角澤照治という人の言葉に興味があるのではないという事実にいつになったら気がつくのでしょうか。このように勘違いしている人をマイクの前に座らせ続けるなら、必ず副音声で現地スタジアム音声のみをセットにするとか、視聴者を大事にした放送をして欲しい。試合に入り込めないよ。


最後にセルジオさん、応援する気持ちは分かるけど、GKのパントキックは明らかに前に出すぎてましたよ。取らないで流す審判もいると思うけれど、あそこまで明確に出てたらしょうがない。あれを気にしていたら、Jリーグの主審のレベルなんて…(以下自粛)。

*1:ピッチレポーターでも可