ガイアの夜明け 代理人について

サッカービジネス 陰の仕掛け人たち
この番組の田邊伸明さんの部分を見ました。氏のBlogである田邊私的日話でも触れられていたのでご覧になった方も多いとは思いますが、感想を少し。


稲本選手との打ち合わせ風景や松井選手の契約締結交渉の一部、そして中田浩二選手のマルセイユ入団について触れた後、本題の中澤選手の移籍交渉についての話になります。売り込みのためのVTRの作成、興味を持ったチームとのコンタクト、本人との進行状況の打ち合わせ、年俸の交渉、そして正式オファーへと話が進みます。
一方で現在在籍しているクラブからのオファーも受けて条件の確認。結局は中澤選手は移籍を断念するわけですが、その時の田邊さんのこんな言葉が印象的でした。

『(代理人としての)僕らの仕事は選手の希望に沿ったオファーを見つけてきて、それを机の上に置くこと。決めるのはあくまで選手の判断。選手がどんな結論を出したにしろ、複数のオファーを準備できたことで代理人としての仕事は成功。』


『活躍した選手の年俸を上げること。活躍したり優勝したりしても年俸が上がらないのでは選手のやる気も上がらないし、サッカーの世界で生活していく人も増えない。サッカービジネスを大きくすることでそこに関わる人を増やすことが、その国のサッカーを強くすることにつながる。』
(ちょっとうろ覚え)


移籍して出て行ってしまうクラブからは何かと恨まれることの多い*1代理人という仕事ですが、選手が契約問題や次の移籍先探しという大事だけどプレーの本質ではない雑事から開放されて、サッカーのプレーに全力で取り組むためには優秀な代理人の存在は必須だと思うので、契約している選手のため、ひいては日本サッカーのために、これからも”いい仕事”を期待しています。

*1:ヴェルディ好きとしては優秀なDFを電撃的に引き抜かれたけれど、それはヴェルディに魅力がなかったということ