マンチェスターC - ボルトン

スカパーで他のプログラムを見ていて25時にその番組が終わったので、『どこかでサッカーやってないかな』とか思いながら探していたらちょうどハーフタイムで0−0だったので後半から見ました。
前半は当然見ていないのですが実況や解説者の言葉によると圧倒的にホームのマンチェスターCが押していたようですね。後半も立ち上がりは圧倒的にマンチェスターCのペースで試合は進みそうでしたが、後半の開始から投入されたカンポ選手が必死に抵抗しています。それでもチャンスはマンチェスターCばっかりで『これは得点も時間の問題』と思っていた後半11分、カメラがピッチサイドを映し出すとそこにはプレミア初出場となる中田選手がたっていました。


ピッチに入り、中盤中央の攻撃的な位置にポジションを取り、先に投入されていたカンポ選手と縦の関係を作りますが、いかんせんボールが出てきません。センターサークル付近でフリーになっていても、ボールはサイドにまわされたり、最初の10分ぐらいはほとんど触れなかったのではないでしょうか。UEFAカップとはいえ1試合90分フル出場をしているはずなのにまだ信頼はされていないのかとも思い始めましたが、さすがの中田選手はそれでも無駄に終わる走りをやめません。守備時はペナルティエリア付近まで戻って相手のセカンドボールを狙い、攻撃時は中盤で1回触ってから相手のペナルティエリアに飛び込んでいくがボールは出ない。


こんな動きを何度も繰り返しているうちに、さすがにセンターサークルから相手陣内に入った辺りでフリーになっている中田選手を使わないわけにはいかなくなったボルトンのチームメイトも徐々に中田選手にボールを集めだしますが、今度はFWがぱっとしない。ボールをトラップすれば相手に取られてしまうし、中田選手がFWを追い越せばパスは明後日の方向に出るし。この試合の前にリバプールvsマンチェスターUの試合を見ていたので、中田選手とカンポ選手以外のボルトンフィールドプレーヤーは『何だかなぁ』という選手ばっかりでした。


それでも一度FWが落としたボールを中田選手がペナルティエリアギリギリから左足で狙いますが、シュートは枠を外してしまいます。またセットプレーのこぼれ球が中田選手の近くにこぼれてきますが、惜しくもDFに先にクリアされました。惜しいチャンスはこれぐらいでしたが、それでもボールが出なくても必ず攻撃時は相手のエリア内まで走りこんできていますし、守備ではボールを奪えなくてもパスコースを限定していました。


試合の結果は3分のロスタイムの2分40秒過ぎにボルトンがPKをゲットして、中田選手のプレミア初出場の試合は勝利で終わることができました。後半20分からはマンチェスターCが攻め疲れて走り疲れていたとはいえ、それまでの圧倒的なシティペースを少なくともイーブンにまでは持ち込むことに大きく貢献したと思います。ただ中田選手の活躍とは別に、マンチェスターCはシュートがバーやクロスに6回ぐらい嫌われて、終了間際のPK献上と、内容の割には残酷な結果に終わってしまいました。この試合の幕切れを見て、あらためてサッカーは怖いスポーツだと感じます。