湯浅さんの守備まとめ

雑誌「サッカー批評」で、日本代表の最終ラインをディスカッションしました 湯浅健二さん
あとでゆっくり読み直したいと思いますが、本当にジーコ監督はそこまで考えて使い分けていたのか、監督に聞いてみたい。


まあ、監督の頭の中はともかく、来年のドイツ大会に臨むにあたって日本代表がどのようなスタンスで試合に臨むのか今ひとつ実感としてつかめません。例えば勝利とかグループリーグ突破とか結果にこだわってガチガチの勝負を仕掛けるのか。実現性はともかく、5バックでガチガチに守ってカウンター1発を狙って勝利するか最悪でも引き分けを狙って勝ち上がれば嬉しいのか。
それとも勝利を目指すことは当たり前にしても、自分たちのサッカー、日本のサッカーを表現するために、相手に合わせた試合などせずに、自分たちのスタイルを押し通して散っても責めないのか。まあ、このような極論ではないにしても、前回大会のように「開催国のグループリーグ突破」という明確な目標がないですから、日本代表の戦い方と試合を見ている人の認識にズレがあったら、相当ストレスが溜まることになりそうです。


大会に臨む姿勢に正解などなくて、結局は国民というか協会やサポやメディアがコンセンサスをもって大会に臨むのかどうかだとおもっています。例えばブラジルなら何も言わなくても優勝だろうし、アイルランドなら出場して試合をすることで満足を得られるのかもしれません。初出場の時なども、出るだけで嬉しかったわけですしね。
では、現在の日本はどこに進めばいいのでしょう。先日ラジオに出演していた水沼さんが話していましたが、「結果よりも内容で勝負しようよ、日本も3回目なのだから、そろそろいいじゃん」というような事を話していました。個人的にはこの部分は結論の出ていない部分でもあります。まず最初に求めるのは結果なのか、内容なのか。湯浅さんが書いているようにワールドカップ予選に求められるのは結果が全てでしょう。どんなにいい試合をしても、予選落ちでは何も残らない。それでは本大会はどうなのでしょう。どんなに内容の濃い試合をしたとしても、3連敗では日本人以外の記憶には残らないのではないか。それでは、守って守って勝ったり引き分けたりしてグループリーグを突破すれば、記憶に残るチームになるのか。記録には残ると思うのですけどね。


日本のサッカーメディアやスポーツニュースも、対戦相手が決まって能天気に煽るだけではなく、「日本はいかに戦うべきか」なんて討論番組を組んでくれないかな。でも、朝まで生テレビはもういいや。スカパーに期待します。
内容と結果、どちらか一方だけを選択するものではないけれど、どのあたりにバランスを置いて本大会に望むのか。結構重要な問題だと思うのですけれど。