佐野元春2006全国ツアー「星の下 路の上」 初日

「アミューたちかわ」に行ってきました。
凄い、とにかく凄いっす。全国ツアーの初日ということで「どんなもんかな」ぐらいの気持ちで行ったのですが、佐野元春さんのパワーに圧倒されてしまいました。オープニングの曲からラストの曲まで2時間45分ほど、MCの時間などほとんどなくて、とにかく演奏、演奏、演奏。曲数などは数えていませんが、印象としては30曲ぐらい演奏したのではないかという感じです。


ツアー初日なので曲目などはネタバレなしで書きますが、オープニングの選曲からぶっ飛ばされました。時代で言うと「今は80年代?」と思うような、アルバムで言えば『Visitors』とか、『Cafe Bohemia』とかが好きな人や世代には堪らないライブでした。今日のチケット代は7,000円なのですが、10,000円でも12,000円でも出したくなるようなパフォーマンスでした。
もちろん2004年のアルバム『THE SUN'』からの演奏もあるのですが、80年代の元春作品の圧倒的なパワーにやられてしまいました。こんなにMCとか休みなしで次から次へと演奏してしまって喉は大丈夫なのか、明日の江戸川でも唄えるのか、心配になってしまうほどの勢いでした。


ツアー初日ならではのバンドの演奏の微妙なバラツキも少しだけ感じられたように思いますが、そんな些細なことはぶっ飛ばしてしまうような初日です。ホールは1,500人規模の小さなホールですが、その小ささがステージとオーディエンスの一体感を生み出していて、武道館とかアリーナクラスでは味わえない臨場感を感じます。
20代の元春ファンにはどのように感じられたライブなのかは分かりませんが、30代後半から40代にかけて、80年代の元春の音楽をリアルタイムで聴いた世代の隠れファンには、這ってでも飛行機に乗ってでも聴きに行って欲しいライブです。外の世界は2006年ですが、ホールの中だけはまるで80年代にタイムスリップして時間の旅をしたようです。ベースの井上富雄さんもこのように語っていますが、とにかく凄い。
元春、サイコー!!!