ミドルスブラ - ボルトン

中田選手が出場するかな、などと思いながら見始めた試合でしたが実際に始まってみるとその激しさに引き込まれ結局最後まで見てしまいました。得点経過だけネタバレで書くと、

ミドルスブラボルトン
0−1
2−1
前半終了
3−1
3−3
4−3(ロスタイム)

試合開始早々にアウェイのボルトンが先制しましたが、前半のうちにミドルスブラが2点を取って逆転に成功。後半開始早々に3点目を追加して「勝負あったか」という雰囲気が一瞬流れましたが、ここからボルトンが反撃を開始。手元の時計では90分が経過した時点で3−3のタイスコアでしたが、ロスタイム3分間の間にミドルスブラが再逆転。


3−3なった後にボルトンのデイヴィーズの肘うちでミドルスブラの選手が流血しているにもかかわらず、そのプレーの後で報復にいきかけたということでミドルスブラ側にイエローカードが出ました。が、これで追いつかれて少し勢いを失っていたミドルスブラの選手全員がアドレナリンを最充填されたように生き返り、結局は吹っ切れたパワーのまま得点を奪ってしまいました。あれは完全に選手の気持ちが違う世界に行ってしまっていたような気がします。
戦術的に優れているとか個人技がどうとか、そんな世界を超えた闘志と闘志のぶつかりあい、肉体と肉体のぶつかりあいでした。


ボルトンがリードされている状態で途中投入された中田選手ですが、これだけハイテンションな試合に途中出場するには、中田選手はクールすぎたというところでしょうか。ゲームを落ち着かせてこぼれ球を拾ってパスを散らして…、とそれなりの仕事はしていたのですが、まわりの選手と同じテンションまでは試合に入り込めなかったように見えました。先日のWBCの時のイチロー選手ではありませんが、中田選手が”いっちゃった”状態でプレーする姿を見ることができるのは、6月のドイツまで待たないと難しいのかな。