ヒデ、大いに語る。

報道ステーションを見ていましたが、日本のテレビでこんなに饒舌に話す中田ヒデ選手は久しぶりに見たなぁ。もしかしたら、初めてかもしれないけれど。当確とか確実といっても、それはマスコミやサポが勝手に語っているだけだから、やはりヒデほどの経験があっても、ホッとして笑顔が多くなったのかな。


しかし、代表メンバー発表というのは、何とも落ち着かないものですね。今日は比較的忙しい日だったのですが、それでも1時45分過ぎくらいからPCの前を離れられなくなって、誰かが話しかけてきても答えも上の空。2時を過ぎたら画面のリロードの嵐。F5連打ですよ、まるで。早く知ったから何かがどうにかなるものではありませんが、この落ち着かない気持ちをどうにかして欲しいという心境でした。
今回の候補選手の中でヴェルディの選手がいるわけではないので、そういう意味での利害関係はまったくないし*1、誰かが選ばれるということは誰かが選ばれないことの裏返しでもあるのですが、それでも気になる。


そしてリロードされた画面から出てきた選手名は、GKから始まって予想通りのメンバー。DFもサプライズなし。MFで遠藤が入っている、松井が外れたんだ、という思い。DFとMFを足しても15人しかいない、FWは5人だ。あっ、巻がいる。大黒がいる。いないのは誰だ……、久保だ…。


下のコメント欄にも書いたのですが、巻選手を選出したジーコ監督は素直に素直に評価しています。実績も大事だけれど、やはり今現在の勢いも必要だし、巻選手のように体を張って戦える選手、自分が潰れても味方を生かせる選手は素直に必要だと思っていました。それと、柳沢選手と久保選手という、同じポジションに怪我などコンディションに不安を感じる選手を2人も抱えるのはリスクが多すぎると思っていました。
しかし、好調な久保選手がワールドカップ本番の試合で走り回り跳躍し輝く姿も見たかったなぁ。もし、久保選手のコンディションが万全だったら、もし柳沢選手が怪我をしていなくてコンディションに不安を抱える選手が久保1人だったら。いろんな考えが頭をよぎりますが、全ての選手を選べるわけではないので、どうしようもないことなのですけどね。
結局、今日の発表会見の映像を見ることができたのは、報道ステーションでした。そうしたら、笑顔を抑えきれないようなご機嫌なヒデ選手が…。


昨日も書きましたが誰が選ばれても自分たちの日本代表だし、誰が選ばれなくても応援します。でも、巻選手が選ばれたことは驚きとともに嬉しさがありました。サッカー選手として世代別代表に選ばれるようなエリート街道を歩んでこなくても、あきらめることなく頑張り続ければいいことがあるんだ、そう思える選出でもありました。選ぶ側にはそのような背景は関係なく、この先1ヶ月間で誰を選べばもっともチームを強く出来るかという思いが大きいとは思いますが、それでも少ない可能性に賭け、数少ないチャンスを必死に掴みとろうとした背番号30番台の選手が1人でも入ったことは素直に嬉しいし、リーグで頑張った選手にチャンスの扉が閉ざされていなかったことにホッとしています。


ただ、その影で外れた選手は必ずいるので、そこはマスコミも静かに見守っていて欲しいと思います。J1のカップ戦もあるし、J2はリーグ戦も続いていきます。ワールドカップは大きな大会だけど、ワールドカップだけが日本のサッカーじゃない。

以下追記

とても心に響いた文章なので、リンクを残しておきます。
代表選考に思う 発汗さん
発汗さん紹介のリンク
日本代表メンバー発表を受けてオシム監督(千葉)のコメント J's GOAL

*1:ヴェルディ好きにとって、カズとキーチャンの帰国する姿を見た衝撃はあまりにも大きかった。