ビフォア・サンセット

サッカーネタを期待して訪れていただける皆様、申し訳ないです。今日は映画ネタです。決してサッカーが嫌いになったわけではありませんが、昨夜の報道ステーションで『ヤナギ出し』なる言葉を真面目に取り上げているのを見て、あまりのことに言葉を失ってしまった天邪鬼です。確かに柳沢選手の動き出しは凄いけれど、何もそれはドイツ戦で始まったことではなく、何年も前から分かっていたことを何を今さら自慢気に取り上げているのかと思ったら、J2を存在すらしていないかのようにまったく報道しないその姿勢とあいまってつくづく腹が立ってしまいました。そんな気持ちのままサッカーについて書くのもどうかと思いますので、今日は映画の話。



こちらは2004年の作品なのですでに見た方も多いと思いますが、この映画。

ビフォア・サンセット [DVD]

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お勧めです。ラブストーリーではあるのですが、ほぼ全編主役の2人の会話だけで映画が進んでいきます。
本当は下の映画の9年後の続編になっています。
ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 [DVD]

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こちらは1995年の作品です。20代前半の男女が列車の中で出遭って恋に落ちる一晩を描いた映画ですが、私の年齢では(ご想像にお任せします)、あまりにも純情すぎて少々照れくさいです(でも、面白いけれど…)。まだ2作品とも見ていない方で、「彼氏欲しいっ!!」とか「彼女欲しいぃ〜」とか20代で恋に情熱をお持ちの方なら、「ビフォア・サンライズ(邦題:恋人までのディスタンス)」から見ることをお勧めします。


でも私と同年代で、少しだけ恋愛から遠ざかってしまっていたり、心の奥底に情熱は持っていても毎日の生活の中で背負うものが多かったり責任が重かったり、自由に身動きが取りにくくなってしまっている方には「ビフォア・サンセット」から見ても充分楽しめる作品だと思います。”楽しめる”という表現は適切ではないかもしれませんね、「心に響く」とか「様々なことが頭をよぎる」と言うべきか。
心の中に熱い気持ちは持っていても、それを素直に表現するほど無邪気でもないし、大過なく毎日を生活するために悲しいけれど本心を隠す術も身に付けてしまった。それでも、心の奥の方から溢れ出る相手への抑えきれない気持ち。すぐ目の前にいるのに手が届かない相手。愛しい気持ちと裏腹に口から出てしまう厳しい言葉。主人公の2人の距離感と心の動きがたまらない映画です。