Motoharu Sano The Videos

下のニュースを読んで気が滅入ったので、気持ちを上げるためにこのＤＶＤを見ました。

EPIC YEARS THE VIDEOS 1980-2004 [DVD]

1980から2004までのビデオクリップの数々が収録されているのですが、いやはやなんとも（笑）。もちろんご機嫌な曲の数々なのですが、音に比べて映像というのは良くも悪くもその時代を映してしまうのですね。この場合は、記録に残してしまうというのか。
８０年代前半のビデオクリップは映像そのものも昔っぽいのですが、映りこんでいるファッションとか髪形とか車の形とか、もうこっぱずかしい感じ（笑）。元春さんの髪型なんてライオネル・リッチーか（笑）。まあ、そういう自分だってこの頃はそんなだったんですけどね。

今年の前半にはツアーで当時の楽曲も多数演奏されたのですが、音だけ聞いていると古さをまったく感じさせないのですよ。アレンジを変えている曲もありましたが、オリジナルに近い演奏でもまったく気にならない。しかし、映像を見るともうダメ。穴があったら入りたいぐらいですよ…。画面に元春さんを見ながら、当時の自分を思い出している居心地の悪さ（笑）。同世代の元春ファンの方々も、このＤＶＤを見ると懐かしくなること請け合いです。

そうそう、今年のツアーで感じていたことなのですが、『ヤングブラッズ』のオリジナルのアレンジではホーンセッションが入っていて、ホーンに合わせて手を突き上げる部分があるのですが、今のバンド編成ではその音がないのです。でも、ライブでもその無い音に合わせて手を突き上げている人が多数いました。あれは当時の音が強烈に脳と体に染み付いてるのですね。ステージから聞こえてくる演奏には無い音が、頭の中では聞こえていました。このＤＶＤではっきりと確認できました。あの時手を突き上げていたのは同世代のファンですね。

あと、密かに好きな曲で『風の手のひらの上』という曲があって、そのビデオクリップも入っていますが、これは最高。スタジアオ収録風景なのですが、このバンドの楽しさが見ているこちらにも伝わってきます。曲もいいんですけどね。