サッカーにおける審判は敵ではない

ワールドカップ決勝で笛を吹いたオラシオ・エリソンド氏がインタビューに答えていますが、選手を退場にする時の心理などの質問について答えています。


W杯決勝の主審が語る「事実」 スポナビ


4人の人間の目で判断するしかない今のやり方はあくまで主観であって、モニター判定などの客観的判断の必要性を語る部分で、

今のままですと、レフェリーの下した判定が合っていたのか、間違いだったのか、選手たちが不信感を持ってプレーを続けることにもなりかねません。その結果、判定の信用性も脅かされる可能性があるのです。

という部分は、今の日本のJリーグを見るサポや裁く審判にとっても重い言葉です。


また、この部分も日本の審判には足りない。

私が振り向いた時、マテラッツィはすでに地面に倒れていました。周りには両チームの選手が集まっていたので、私はまず、彼らを落ち着かせようとしたのです。そして、副審のダリオ・ガルシアが「第4審判が『ジダンマテラッツィに頭突きをした』と言っている」と私に説明しました。そこで私は、「分かった、止めよう。みんなを落ち着かせなければ」と言ったのです。冷静にならなければなりませんでした。そして、私はすべてが落ち着くのを待って、ダリオのところへ向かいました。インターカム・トランシーバーで決断することはできなかったからです。

選手たちの感情のコントロールを第一に考えている点が、素晴らしい。日本の審判の多くは感情的にカードを出すことによって、選手の感情の起伏を余計に煽ってしまうことが多いように思います。