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今日は諸般の事情で国立競技場に行けませんでした…(涙)。バックスタンドSA席2,500円で今日の2試合を見た人が羨ましい。


G大阪 - 大連実徳
試合の流れと簡単に言いますが、この試合ほどはっきり流れを感じさせる試合も珍しいですね。前半はポンポンとリズム良くパスをつなぐG大阪に対し、アウェイの大連実徳は基本的には引いて守り攻撃にも人数をかけない。そうしているうちにG大阪のパスが面白いように回り、前半で2点差、後半開始早々に3点差になる。前半の大連実徳を見ていたら、「これで試合が決るのか」と思いきや、これで失うものがなくなった大連実徳が牙を剥く。


前がかりになる大連実徳に対し、G大阪が何度かあったカウンターから4点目を決めてしまえば試合が終わったのかもしれませんが、最後まで手に汗握る展開でした。G大阪の怪我人などチーム事情は分かりませんが、西野監督の選手交代で試合の流れを手放しているのではないか、ちょっとだけそんなことも考えましたけどね。


蔚山現代 - 千葉
ボールも人も動くけれど、攻撃に手数と人数のかかる千葉に対し、鋭い少人数のカウンターでシュートまでいって得点を奪ってしまう蔚山現代 。攻撃に7人ぐらいの人数をかける千葉だからこそ、蔚山現代のカウンターがはまった時は自陣で3対3のような形になっているという宿命。蔚山現代がサイドを抜いた時は、中が2対2になっている。ニアの選手はニアポスト目がけて走りこんでDFの意識をそこに集中させて、ファーサイドの選手は立ち止まりマイナスのクロスへのコースを作る。クロスに対し、少ない人数でも必ず複数のコースを作り、DFの背中へボールを通す。カウンターの”形”を持っているチームは強い。日本のカウンターの下手さと比べると、文化の違いなのか練習の違いなのか、コモンセンスの違いなのか。考えてしまいます。


派手な撃ち合いの前半に対し、ジリジリと痺れるような後半。千葉の選手の決定的なチャンスを外し続ける姿に対し「なんで…」と思いましたが、考えてみれば蔚山現代はもっと決定的なチャンスであるPKですら決められないのだから、千葉が外し続けてもしょうがないですね。


今日の2試合、国立で見た人が羨ましい試合でした。