U19 日本 – タジキスタン

BS朝日で見ました。


試合開始前にアナウンサーから、「日本に負けた北朝鮮タジキスタンに勝ったイランに5−0で勝った」というショッキングな情報を聞かされて、試合開始当初は頭の中を勝ち点計算がよぎり試合に集中できませんでした。仮に日本がこの試合でタジキスタンに勝ったとして2試合で勝ち点6を獲得したとしても、3試合目に日本がイランに負けてしまうと、勝ち点6で3チームが並ぶ可能性がある。勝ち点6を確保して3試合目に臨んだとしても、本気のイランと戦わなければならないのか…、なんだかうんざりと言うか何と言うか。世界大会の切符とかが懸かっていない大会なら、消化試合よりも真剣勝負が一試合でも多く体験できるほうが嬉しいのですが、北朝鮮は何かにつけて計算できないチームですね。


さて、試合については初戦を落としているタジキスタンが開始直後から仕掛けてきますが、やはり実力差は否めず本当のやばさは感じられない試合でした。もちろんタジキスタンの放ったミドルシュートが日本選手に当たってコースが変わりそのままゴールなどという可能性も考えられるわけですが、それでも日本の先制も時間の問題と思えてしまう立ち上がりでした。


特にこの試合からスタメンに戻ってきた梅崎選手の落ち着きと判断とプレーの正確性はタジキスタンの選手とは比べ物にならず、「いつかは点が入るよね」と安心しながら見ていました。そんな試合でも長い時間得点できないと焦りからペースが狂ったりもしますが、前半もいい時間帯に先制点が取れ、またセットプレーから追加点も入り、磐石の体勢で試合を進めているような印象です。時々イージーパスミスもありましたが、それでも凸凹のピッチ状態と中一日の試合間隔を考えるとあまり文句も言えません。後ろから上がってきた選手の積極的なシュート姿勢といい、文句のつけどころのない前半でした。


後半も開始から積極的にタジキスタンが仕掛けてきて、その結果前半よりも危ない場面が多くなりました。相手の時間帯になるのは90分の中でしょうがないことだと思いますが、その中でも前への守備を忘れ、ペナルティエリア内に引ききって守っている時間帯は少し気になりました。今日の審判がボディコンタクトに神経質に吹く主審だったことを差し引いたとしても、後半ももう少し前から守備をしても良かったのかなと思います。特に3点目を取ってからは危ない時間帯が続き過ぎました。跳ね返す時間帯もあるとは思いますが、下がり過ぎる時間帯と言うのはもう少し減らして欲しい。


しかし、結果的に2試合で勝ち点6を取ったにも関わらず次への進出が決まらないというのは心臓に悪いです。次の3試合目も余裕で観戦にはなりそうもない。でも、本当に落ち着かないのはトーナメントの1試合目でしょうけれど。