サッカーキャスト 第6回 後半 「『JFAテクニカルレポート』と『敗因と』をめぐって」

オシムの真実」を読んだ後にあらためて聞くと、ワールドカップ前にオシム監督がリストに挙がっていったのなら、『2006年の頭から、もしオシム監督が就任していたなら…』とどうしようもないことを考えてしまいます。


「『JFAテクニカルレポート』と『敗因と』をめぐって」 SoccerCast


オシム監督の強化方法などを考える時に、時間が経っても就任以前のこの”焦土”を忘れてはいけませんね。その中からの復興の途中であるのです。


さて、ここで「オシムの真実」の訳者あとがきの部分です。

さて、ドイツ・ボンに住んでいる私は2006年ドイツ・ワールドカップ期間中、日本代表宿舎で仕事をするという好機に恵まれました。
(中略)
しかし、ボン合宿中に私が見たものは「ストイックな戦う男の集団」ではなく、部屋のテレビに日本製のゲーム機が接続できないから困るとか、ドイツの魚は臭みがあるから食べられないとか、「豊かな日本で何の不自由もなく育った若者」そのものでした。

当時の日本代表選手たちのドイツでの宿舎の様子が垣間見られますが、そんな生活態度でも「勝てばいいんだろ…」という唯一の免罪符の元に最後までいった前の日本代表が、勝てなかったときにまったくもって言い訳の材料も救いようもなくなる、そんなことを考えさせられるドイツワールドカップの日本代表でもありました。
いかに”うまい”選手をピッチ上に並べるかを考えた結果、チームとしてのバランスも崩れ、”自分たちと対等若しくは格上との真剣勝負”になった場合にはまったく太刀打ちできなかった。フィジカル的や技術的に劣るならば、唯一精神的には上回らなければ勝負にすらならなかったのにそこですら上回れなかった結果があの惨敗なのだろうと思わせる、訳者あとがきです。



この”訳者あとがき”の部分について、盟友のケットさんが”熱く”語っています。
敗因の先にあるもの KET SEE BLOG