大宮 - FC東京

helguera2007-03-10

埼玉スタジアムに行ってきました。
寒かったですねぇ。日差しがあった日中は少し暖かかったものの、日が翳った時間からは冷たい風がピッチ上を吹き抜けて、体の芯から冷たくなるような寒さでした。試合の方では大宮の攻撃も寒かった…。でも、試合開始直後に国立競技場で女子の日本代表がメキシコに先勝したニュースを聞いていたので、少しだけ心は温かかったのですけどね。


ホーム開幕戦となる大宮は試合開始前からスポンサーやクラブ代表の挨拶がありましたが、盛り上げようとする周りとは別にチームのサッカーは盛り上がりません。開始直後から前半は右サイドの中盤に入っている藤本選手の突破や小林大選手の前進などもありましたが、なかなかシュートまでいけません。何ででしょうね、大宮の攻撃から得点の気配が感じられないのです。先週のG大阪戦よりは攻める意識は垣間見られるのですが、攻める方法が見受けられない。前線に1トップ気味に居る新外国人選手のエニウトン選手がまるで攻撃の蓋になっているかのようです。ポストになって味方に落とせるでもなし、自分から裏に走り抜けてボールを引き出すでもなし、何がやりたいのか分からないし、チームとしてエニウトン選手をどう生かそうとしているのかさっぱり分りませんでした。一度だけ左サイドを抉った橋本選手からのクロスをヘディングで合わせる場面がありましたが、それ以外は何もできなかった印象です。


立ち上がり直後こそ大宮の攻撃を受け止める形になったFC東京でしたが、時間の経過とともに徐々に大宮を押し込み始めました。そうなると大宮の選手に対するFC東京の個々の選手の力の差がはっきりと出てきます。今野選手と福西選手で組む中盤や平山選手のはっきりと分る高さ。そして石川選手や鈴木選手のサイド突破など、どう考えても大宮の選手よりも訳者が一枚も二枚も上手だし、個々の個性がはっきりしている分、チームとしてのその選手の活かし方もはっきりしているように感じました。ただ、土肥選手のキックの精度だけはいただけませんでしたが…。


試合としては前半のCKからの今野選手のヘディングで7割方勝負の行方は決まり、後半の大宮ゴール前の混戦から大宮の危険地帯での中途半端なパスのつなぎを奪った福西選手の2点目で、勝負は完全に決まってしまいました。0−2となった後に選手交代で若林、吉原、アリソン選手と攻撃の選手を次々と投入しましたが、スクランブル状態で味方も混乱中という感は否めず、ゴールにつながることはありませんでした。0−1の時間帯で橋本選手のFKが直接ポストを叩いた瞬間が大宮がゴールに一番近かった瞬間だったのでしょうか。


先制点はしょうがないものの、追加点となった2点目は一度大宮がマイボールとしたボールを不用意に奪われた失点だったので、開幕戦のG大阪戦に続き残念な失点となりました。この場面以外にも片岡選手がDFラインでのパスまわしを狙われたりと、大宮の隙というか選手の能力の限界が垣間見えてしまうような場面もありました。先に書いた攻撃の低迷に加え、守備陣の隙も考えると今年の大宮は厳しい戦いが続きそうです。


試合には直接関係ありませんが、今日の主審の高山さんもアレでしたね。自分の前で小学生ぐらいの男の子が見ていたのですが、試合前のスタメン発表の後に審判団が発表されると『高山だよ…』というつぶやきが聞こえてきました。小学生にもジャッジに不信感を持たれている”主審高山”の知名度恐るべし。実際のジャッジもホームの大宮にバシバシとイエローカードを出しまくり、前の男の子の杞憂は現実のものとなりました。”試合を裁く”のではなく、”試合をコントロール”できる能力の高い主審に笛を吹いて欲しいものです。


埼玉スタジアムでの試合のキックオフが午後四時で、大宮が負けたので試合終了のホイッスルと同時に席を立ち、急いで自宅に帰りました。自宅に着いたのが午後6時58分で、実は自分的には本日のメインイベントである横浜ダービーをテレビで楽しみました。詳細は語りませんが、とっても良い試合でした。
横浜FCという何もないところから作り上げたクラブを支えてきた多くの皆様、本当におめでとうございました。他人様のクラブのことながら、試合終了の笛が吹かれた時はじーんときてしまいました。やったね、横浜FC!!!