ヴェルディ - 山形

今日は休みではなかったのでネット速報&録画観戦だったのですが、リアルで見ない方が良い試合でした。心臓に悪い試合です。


1節休みだったことで10日間試合が空いたヴェルディでしたが、試合間隔が空いたことによるフィジカルコンディションの良さよりも、試合間隔が空いたことによる闘争心の欠如や試合勘の欠如の影響の方が大きく感じられた試合でした。ヴェルディとしてはこの試合に入る前の4試合で「3勝1分」となかなか良いスタートダッシュを切った上での1節休みだったので、どこか緩みが出たのでしょうか。まあ、長いシーズンの間にはどうしてもフィットしない試合もあるだろうし、そんな試合で勝ち点を落とさずに勝ち点3をもぎ取った貴重な試合なのかもしれません。ラモス監督の会見でも話していますが、昨年のヴェルディだったら後半に逆転とか同点にされている試合かもしれませんね。


前半は受身になった山形に対しボールをまわすことができたヴェルディでしたが、後半の開始から山形が前から積極的にプレスを掛けて来ました。それにより山形は、ボールをつなげなくなったヴェルディの攻撃を高い位置で止め、さらに奪ったボールからいくつものチャンスを作り出しました。そして前半に比べ攻撃に人数をかけることができ、ヴェルディのゴールを何度も脅かしました。決定的なシュートは打たれなかったものの、ヴェルディのゴール前を何度ボールが横切ったことか…。


一方、ヴェルディの攻撃は縦ばかりで、山形のゴール前をボールが横切ることはほとんどなかったのが対照的です。こちらのゲームサマリーを見ても、シュート数はヴェルディの8本と山形の6本ということでヴェルディが上回っていますが、コーナーキックとなるとヴェルディの1本に対し山形が7本と圧倒的に山形が上回っています。ヴェルディのゴール前をボールが横切り、ヴェルディゴールライン方向にクリアした数が多かったこと。一方の山形はヴェルディのボールが縦方向からのものなので余裕を持って前に弾き返していました。


試合内容を見れば山形が優位に進めた試合かもしれませんが、終わってみれば1−0でヴェルディの勝利。どんな内容でも勝ち点3は3ですから、ヴェルディとしてはまた1歩前進です。今日の試合は大いなる反省材料として、次のアウェイ福岡戦までに修正をしてもらえればOKです。
ただ一つだけ気になった点が、ラモス監督が攻撃時に異様にサイドバックの福田選手を前に上げさせようとしていることです。高い位置で起点を作るとか、サイドの駆け引きを優位に進めたい意図は分かるのですが、とにかく上がっている福田選手にボールが渡らない。ヴェルディのDFラインでのボール回しには高い位置の福田選手は絡めないし、ヴェルディのボールが高い位置まで来たときは持ちたがるフッキ選手やディエゴ選手がなかなかボールを離さないので福田選手には渡らない。ヴェルディの攻撃は福田選手を除いた9人の選手で行われているようです。左サイドの服部選手を名波選手がうまく使っているのとは対照的に、福田選手がうまく使われていないのが気になります。ただ、時々ボールが渡っても福田選手から上がるクロスには可能性を感じられないのが残念です。頑張れ、福田!


とにかく、これで5試合で勝ち点13。あと87点。