ヴェルディ - 徳島

以下はかなりダークサイドなので、それでもなら。



・・・ヴェルディを  愛しているなら  辞めてくれ・・・


と、まあ、試合終了の時にこんなフレーズが頭に浮かんでいたわけで。



チームが正しい方向に向かっているのなら、目先の結果や連敗にことのほかむきになる必要はないことは分かっています。しかし、この5連敗の中で、若しくは開幕4試合目から今日の試合までの間、チームの熟成が正しい宝庫に向かっているとは思えない。チーム作りの中で、運悪く結果がついてこない時期というのはあるかもしれませんが、今のヴェルディはそういう時期だとはは思えません。チーム作りの方向が間違っていると思います。


相手チームに攻守の弱点を見極められて、余裕を持って戦われている。攻撃ではフッキに人数をかけて早めに潰す。潰せないにしてもサイドに追い込むかスペースを消してスピードに乗る場所を与えなければ良い。他の選手が裏を狙うとか、違う攻撃のオプションを心配する必要はない。
守備に関しては監督こだわりの4バックのサイドが攻撃時に不用意に上がるので、中央の2CBとFWが簡単に数的同数になれる。サイドの上がった裏を自由に使ってもよし、2CBの間に入り込んでもよし。とにかくヴェルディが攻めている間にFWはフリーなポジションをとって、あとはひたすら縦パスを待てばよい。それで、試合中に必ず決定的チャンスが何度かは作れる。


監督交代したからといってチーム状況が即座に好転するとは思いませんが、不必要に4バックにこだわり、自分たちの弱点をさらけだし続けている現状にも好転の兆しは見られません。自分たちのサッカーをすることも大切だけど、勝負は必ず相手のあるものなのだから、相手が狙ってくることや仕掛けてくることへの対策も必要なわけで、監督のこだわりによってそれができないなら監督を代えるしかないと思っています。ラモス監督が自らのこだわりとプライドを捨てて、チームの勝利のためにチームのバランスを変化させるのか、またはクラブは恩人の監督と心中するのか。ヴェルディにとってラモスは恩人であるから、心中するのも悪くない選択だと思っていますが。あと何連敗したらクラブが監督を解任するのかも実は興味があります。
個人的にはチームのバランスを見つけられる監督を、クラブがすでに探し始めていることを願っていますが。



東京V vs 徳島:ラモス瑠偉監督(東京V)記者会見コメント J's GOAL

何もできなかった。今日は事故(自分たちのたまたまのミス)も何もない。言い訳はできない。今までは4連敗したけど、その前のベルマーレ戦とこの前の札幌戦は内容で負けていたわけではなかった。(2人の退場者やベテランのミスが重なるなど)本当に事故のようなことがあって負けたけど、今日はもう何もできなかった。逆に何か質問があるなら聞いて下さい。何もできなくて本当にビックリしました。

まず第一に、湘南戦も相手の思う壺にはまっているように見えたのですが、このあたりは見解の違いということで。
その違いを差し置いても、監督のコメントの中には”自分の責任”という観点が感じられない。確かに攻守にわたって選手たちはピッチ上でほとんど何もできなかった。でも、それは今のヴェルディのやり方が相手に見え見栄で、完璧に対策を立てられている中に見え見栄のやり方で突撃していくのだから選手を攻めることにも限界があると思います。


選手たちは何とかしようと前に集まるけれど、各選手の動きがまったく整理されていないから、前線中央に味方が3人固まってしまったりとか、全員が足元で受けたがって誰一人裏を狙っていないとか、止まって受ける選手ばかりでスペースを狙って走り出して受ける選手がいないとか、これらの部分は”選手の所為”というよりは”監督の準備”の問題だと思うのですけれどね。土屋選手や戸川選手や富澤選手はよくやっていると思います。でも、毎度毎度相手の直接攻撃で常に相手のFWに1対1の勝負を挑まれたら、そりゃ1回や2回は競り負けることもあります。でも、チームというものはDFが直接攻撃にさらされないようにその前でフィルターをかけるように守備をして相手の攻撃を遅らせたり、パスの出し手にプレッシャーをかけてパスコースを限定したりパスの制度を落とさせたりして、「チームで協力して守る」というのが現代サッカーのトレンドだと思うのですが。


それは攻撃にも言えて、どのように相手のバイタルエリアまでボールを運んでいくのかが今のヴェルディからは一切見えません。最後の最後に選手個々の能力やアイデアによるところは、得点を取るために必要でしょう。でも、今のヴェルディはボールを前に運ぶために選手個々の能力やアイデアをあてにしている。これでは前に運ぶだけで精一杯でシュートの時点ではネタも尽きてますよ。
「何もできなくてビックリした」のはこちらですよ、監督が何もできなくてビックリしています。