あれから1年…

helguera2007-06-12

早いものでアレから1年なんですねぇ。
日本サッカーが世界のサッカー界にアピールできる数少ないチャンスであるワールドカップ本大会での悪夢の逆転負け。先制点自体がラッキーなものでオーストラリアを崩した得点ではありませんでしたが、それでも守りきりたかったし少なくとも引き分けで耐えたかった試合でした。監督のチーム作りにいろいろと疑問はあったとはいえ、それでも日本が無残に負ける姿は見たくないですよね。ただ、やはりチーム作りの方向性がその時の日本の実力に見合っていなかったのでしょう。4年間が無駄だったとは思わないけれど、うまくやればもっと違った4年間が過ごせたのではないかと思うと勿体ない4年間でした。


あれから1年、オシム監督の日本代表があまりにも日本人としての理にかなった方向に進んでいるので、逆に文句を言うポイントがなくて寂しいくらいです。前の日本代表時代に経験を積むことができなかった世代の選手たちを大量に招集し経験を積ませ、チームの基本を作る。そこに前の代表でも主力だった選手や海外のクラブに所属する選手やU22以下の若手選手をピックアップして加えていく。年齢的にも経験的にも、若手からベテランまでバランスのとれたチームを作る。バランスはテクニカルな選手とテクニックはそんなではないけれど勤勉に守る選手との仲にも見出され、それぞれの役割はより明確になる。みんなで攻撃に行ってしまうこともないし、中盤で守備のフィルターが効かなくなることもない。できることなら、今のチームでオーストラリア戦をやり直してみたいものです。無理な話ですけれどね。


日本代表の結果はどうであれ、それでも昨年の6月は楽しかったです。実際にドイツにも行けて、何試合も見ることが出来た。そして試合も面白かったけれど、ドイツでの滞在そのものがとても楽しかった。それにくらべると、今年の6月は普通ですねぇ。もちろんキリンカップやJリーグの試合もあって、サッカー的には時計は少しも止まらずに進んでいくのですが、日本代表のワールドカップの借りのようなものは昨年の今日だったオーストラリア戦から時計は止まっていて、4年後(今からなら3年後)に次のワールドカップで日本が勝利するまで再び時間が動き出さないような気がしています。なんだか抽象的で良く分からない文章ですが、そんな感じがする1年後の今日。