ニュースいろいろ9/28

今日(昨日か)のニュースは前向きなニュースいろいろです。
オシム監督がJ2初視察…若き原石求め無言の“ゲキ”  サンスポ

オシム監督が、J2の会場に初めてやって来た。後半35分に元日本代表FW三浦知(横浜FC)が交代するのと同時に席を立ったが、ベテランから若き原石までその目に焼き付けた。

これはJ2の選手が代表に選ばれるかどうかよりも、オシム監督がJ2まで見ていることによるJ2の選手の頑張り効果とでも言うべきか、代表に与える影響よりもJ2リーグに与える影響の大きさが計り知れないニュースですね。確かに自然淘汰ではありませんが、力を持った選手は各国のトップリーグに集まることでしょう。でも、何らかの事情でトップリーグではないけれど戦力になる選手が埋もれているかもしれないし、ハングリー精神を持ちにくい現代日本人にとって、代表監督が見に来てくれるという直接間接的効果は大きいでしょうね。
まだまだ出没地域は関東が多いようですが、ぜひ西日本や九州までも足を延ばして欲しいものです。


外部の人間に詳細は分かりませんが、話し合いの場を持てるということは前進への第一歩ですね。
福岡がサポーターと意見交換会  ニッカン

 自動降格圏の17位に低迷する福岡が27日、福岡市内でサポーター88人と意見交換会を行った。
(中略)
 クラブからは池下専務や強化責任者の長谷川チーム統括グループ長など、幹部4人が出席。池下専務は会の冒頭「みなさんの意見を真摯(しんし)に受け止め(降格)危機を乗り越えたい」と話した。


たぶん敬愛するそーたさんのところで今後の動きなどは引き続き紹介されると思いますが、勝敗や成績はともかくサポーターが心置きなく応援できるような、良い方向に向かってくれればと思います。


最後にこちらのニュース。
中沢代表引退会見急きょ先送り  報知

27日に予定されていたドイツW杯日本代表DF中沢佑二(28)=横浜M=の代表引退会見が、急きょ先送りされることになった。26日に最終決定したもので、本人サイドとクラブ側が話し合った結果、主力としてプレーしたドイツW杯から期間が経過していることや、その後の代表チームに参加していないことなどから、今回は見合わせることになった。だが、本人が代表からの引退を決意していることに変わりはなく、今後、代表に招集された場合、引退の意向を表明することになりそうだ。

あくまでも本人の意思を尊重しなければいけないのは分かっていますが、このままうやむやにもう少し時間を経過させて、来年当たりにオシム監督に招集してもらってよく話し合って欲しいものです。中沢選手の精神的身体的消耗度というのは本人にしか分かりませんが、半年くらいゆっくり考えてもいいのではないかと思います。

エル・ゴラッソ 山内元編集長インタビュー 後編

エル・ゴラッソ9/22号に掲載された前編に続き、昨日発行の9/28号に山内元サッカーダイジェスト編集長のインタビュー後編が掲載されました。

−−W杯後のことをうかがいます。

「僕があれを書いたのって、特に協会がどうのこうのとか、考えてなかったです。そこまで。ちょっと書き過ぎたかなって思ったんですけど、最後の方にきて。これでみんなが言われるのは嫌だなと」

−−媒体が。ダイジェストが。

「はい。だから、ちょっと結びがあんなに偉そうになったんですけど。『これは私の責任において、私の意見として』と。俺はそう思ってるよというのを強調したかっただけなんですけど、ちょっとかっこいいふうになっちゃって。だから、無力感、なんじゃこりゃというのが素直に出ちゃったのかなというところがあって。本当は、そんなにダイジェストだけが批判したとかいうのはそれこそ後付で、そうなるとも思ってなかった。いろんなところから、なんじゃこれはというのが出るんじゃないかと思って」

−−なるほどねぇ。

「だから、出た後で、あれ、意外と誰も言ってないんだなというのがあって。でも、なんで言わなかったのかなと純粋に思いました。逆に」

−−オフサイドトラップにかかった?

「本当にそんな感じはしましたよね。その最初の批判の文章を書いた号は6月29日発売だったんですけど、試合自体はもう終わってますけど、本当は26日発売号で書きたいなと思って。そうしたら川淵さんが帰国してなんか言うから、それが24日だから、それを聞いてからじゃないと逆にフェアじゃないかなと思ってたら、あの失言問題とか、総括しないとかトンチンカンな姿勢があって、ジーコ会見もありまして。あれ!? なんだこりゃと。それを素直に書いただけなんですけど、本当にそれが圧力とかに関わるものだという意識がなく、普通なもんだと思ったんですけど、そういうもんでもなかったんですね」

−−圧力ってどうなんでしょう?

「たしかに新聞はやりづらいのかもしれないですね。僕も新聞の世界は分りませんが」

−−協会批判を書いたその時点では、山内さんは辞めようと思ってたんですか?

「辞める辞めない、書いてやるぞ、批判してやるぞ、というよりも、むしろ僕らの代表が、W杯がああいう形で終わり、それをこう、ないがしろにしようとしている人たちが、協会の上のほうにいるらしいぞということのほうが大きくて、その時点で、8月とか9月に辞めようというのは、さっき言った、自分の6年間やってきたこととか、それで、雑誌も自分もリフレッシュしたいと思っていたのは事実ですけど、辞めちゃうから書いちゃおうとか、書いて辞め逃げみたいな形になっちゃったかもしれないけれど」

−−そういう意識はなかったと。

「なかったですね。むしろ、あのW杯を見て、みんなはどう感じたんだろうという。ファンの人たちと、同じ目線なんじゃないかなと」

−−その後、どう感じていますか?

「それはいまだに、なんでかなと思ってます。例えば、6月29日発売のウチのその前に出ていてもおかしくない話しだし、そう思っているんだとしたら、なぜ書かないのか。代表を取材している人はもの凄くいますよね。だから、そういう人たちが書いていれば、その後ネットで騒がれることもないわけだし。逆に悩みましたよ。自分が違う感覚なのかと」
エル・ゴラッソ9/28号より、一部引用)

この文章の後は、その後のネット上での騒動や、サッカー専門誌の編集長としての批判記事を書くことの責任など、また今後のサッカーダイジェスト誌についてなどを語っています。
インタビューの中でも語られていますが、ダイジェスト誌が書いたことより、他の媒体がほとんど批判を書かないことがもの凄く異常なことだと今でも思います。結局、結果についてすら批判ができないのなら、内容や過程での批判など望むべくもない。情けないぞ、日本の評論家。


さて、ここのところエル・ゴラッソを買う数少ないモチベーションになっていた”えのきどいちろう”さんのコーナーですが、この記事をもって連載終了となるそうです。ますます買う理由がなくなってしまう…。