大会22日目

今日は休みだ。そして今回のワールドカップで初めて車で遠征に行く。静岡の試合だが、ここにきて試合数も減り遠征に行く気持ちにも少し余裕が出てきた。試合時間を考えれば日帰りできない時間ではない(神戸や大阪や宮城より近い)が、心と体を癒すために温泉に入ってくるつもりだ。


自宅を早めに出て、昼前には浜松駅に着く。ここに車を止めてエコパには電車で行くつもりだ。
なぜそんなに早く浜松に来たかというと、八百徳で”お櫃うなぎ茶漬”を食べるつもりだからだ。エコパには一度オーストラリア戦を見に来たことがあるが、スタジアムのまわりに何もないことが分かっていたので、全て浜松で済ませるつもりだった。しかし、愛野駅に着くと駅前のロータリーからお祭り気分が炸裂していて、今回の大会で訪れたどのスタジアムよりもお祭りの雰囲気を味わいながらスタジアムへの坂を上がっていった。この6月に訪れたスタジアムは埼玉、茨城、神戸、横浜、宮城、大阪、静岡と7ヶ所に行くことができた。行けなかったスタジアムは札幌、新潟、大分だった。埼玉からの移動距離や時間、金額を考えるとこの3ヶ所にはどうしても行けなかった。札幌と大分はともかく、新潟は行きたかった。


イングランド 1-2ブラジル 15:30
暑い日だった。この暑さが試合に悪影響をおよぼさなければいいのだが。何と言ってもこの顔合わせは魅力的だ。サッカー的にも、スターの揃い方でも。相変わらずバッタ物のブラジルユニを着ているが、よりによって隣のブロックはイングランド人の集団だ。ちょっと怖いが目が合うとニヤッと笑いかけてくる。こんなとき言葉が話せればと思う。


試合は前半に両チームが点を取り合い、後半も開始早々にロナウジーニョフリーキックが直接入って勝ち越した。このシュートが決った側のゴール裏にいたのだが、蹴る前にシュートが来るような気がしていた。イングランドシーマンはクロスを予測して前にでかかったが、フリーキックはそのシーマンの頭を超え直接入った。でも、私にはロナウジーニョが蹴る前に、彼の視線が合わせる選手ではなくてゴールを見ているような気がしたからだ。気のせいかもしれない。
この得点の直後に試合が決った。ロナウジーニョの退場だ。この退場が適切な判定だったのかは分からない。でも、彼の退場で試合の行方が決ってしまったのは確かだ。1点リードしているチームからの退場者、暑くてたまらない天候、試合巧者のブラジル。この条件が組み合わされたら誰だってこの後の展開の予想はつく。守って守って守るブラジルからイングランドが得点できるかどうかだけだ。やはり取れなかった。


試合終了後は愛野駅には向かわず、バスで掛川駅に向かうつもりだ。以前来たときにスタジアムから駅までの歩行者による大渋滞に巻き込まれた嫌な記憶があるからだ。掛川駅行きのバス乗り場は山を2つ位越えたのではないかと思うくらい歩かされたところにあった。遠かったがバスにはすんなり乗れて、駅までも渋滞はなかった。浜松駅に戻り、駐車場から車を出して舘山寺温泉サゴーロイヤルホテルに泊まった。なぜ舘山寺温泉かというと、浜松の温泉といえば舘山寺温泉しか思いつかなかったからだ。急いで移動したおかげで、次の試合の試合開始に間に合った。


ドイツ 1-0 アメリカ  20:30
渋い試合だった。