大会27日目

今日は休んだ。埼玉で夜8時30分試合開始という時間を考えれば、仕事終わりでスタジアムに来ても間に合うことは分かっていたのだが、地元埼玉での最後の試合を心行くまで楽しみたかったからだ。


思えば日本でワールドカップを開催するとか、日韓の共催が決ったとか、そんなニュースを聞いても今ひとつピンとこなかった。でも、普段何気なく通る国道122号線や東北自動車道からスタジアムの建設が見えて、『ここにスタジアムができるんだ』と思った途端、ワールドカップがとても身近なものに思えた。そしてチケットが手に入らなかった時の焦燥感はたまらなかった。国内一次販売に全て外れた後、スタジアムのそばを通るたびに、『ここで試合をするのに、1試合も見られないかもしれない』という気持ちがたまらなかった。
埼玉開催の4試合、全ての試合のチケットを手に入れることができて本当に幸運だった。


ブラジル 1-0 トルコ 20:30
試合前、6月にしては肌寒い小雨の降る埼玉の夜空に花火が上がった。埼玉開催の試合はこれで最後、というより日本で開催される試合はこの試合も含めてあと2試合しかない。席はトルコサポ側のゴール裏、トルコ応援団の明るさが羨ましい。日本代表が準決勝まで勝ちあがってくることをどれだけ夢見たことか。残念ながらその夢は雨の宮城で消えたけど、トルコも強いから仕方がない。


トルコの人の声は、トルコじゃなくて”トゥキィエ”と聞こえる。カタカナにした時に変になってしまった日本語なのか。試合は面白かった。ロナウドのシュートは目の前で見ていたけれど、あのタイミングで打つとは思わなかった。ファインセーブを連発していたルスチュもタイミングをずらされたようだった。
それよりも印象に残ったのは終盤に出てきたデニウソンがドリブルでボールをキープしているところに、トルコの選手が3人も4人も集まってきた時のデニウソンは面白かった。


歴史的な日本vsベルギーの試合やイングランドvsスウェーデンの試合、ちょっと物足りなかったけれどカメルーンvsサウジアラビアの試合、そして今日の準決勝のブラジルvsトルコの試合。これで埼玉の試合が全て終わった。ワールドカップも、もうすぐ終わる。