ヴェルディ・ラウンドテーブル2006 議事録


2006年12月10日(日) 13:00〜15:50
於: 京王プラザホテル多摩
■クラブ側出席者: 株式会社日本テレビフットボールクラブ 常務取締役 小湊義房 取締役 田中尚雅 強化部長 加藤善之 編成兼広報部長 勝澤健 普及育成部長 鈴木尚文 事業統括部長 常田幸良 事業統括部次長 田中育郎 事業統括部 星見洋介
東京ヴェルディ1969サポーターの皆様 約300名


◆第一部◆
それでは本日の進行について説明をさせて頂きます。まず第一部ですが、【ヴェルディの今シーズンとその中から見えてきたもの】と題した映像をご覧頂きます。その映像をご覧頂いた後、フロントから来シーズンの展望について説明をさせて頂きます。次に事前に皆様からお寄せ頂きました質問にお答えをしたいと思っております。第一部は以上です。休憩を挟みまして、第二部ですが、【クラブとサポーターがヴェルディにできること】題しまして、いろいろなアイディアを基に皆様とディスカッションをしたいと考えております。まずは常田事業統括部長から今回のラウンドテーブルについて一言申し上げございます。
常田: 皆さん、こんにちは。事業統括部長の常田でございます。日頃は東京ヴェルディ1969に熱いご声援並びに本日はラウンドテーブルに多くの皆様にご参加頂きまして誠にありがとうございます。さて、ラウンドテーブルは皆様とクラブが向き合って建設的に意見を交換する場という事で、よりよいクラブを目指していくという事を目的に開催しております。本日は皆様から、たくさんの質問を寄せられております。特に第一部では皆様からのご質問に私どもクラブが誠意を持ってお答えする、お答えしていこうという風に思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。しかしながら、質問の内容によってはどうしてもお答えできない内容もあるかと思いますが、どうかご理解頂き、限りある時間の中で双方紳士的に行いたいと思っておりますので、どうかラウンドテーブルの進行に何卒ご協力をお願いしたいと思います。また第二部では、ディスカッション形式の皆様と屈託のない意見交換の場という事できればと考えております。「クラブとサポーターが共にできること」いうテーマで、こちらも皆様から多数の貴重なご意見を頂いております。いずれにしても、紳士的に実りある場にしたいと思いますので、どうぞ皆様ご協力のほど宜しくお願い致します。
司会: それでは早速ですが、「ヴェルディの今シーズンそして見えてきたもの」というこちらの映像をご覧頂きたいと思います。
(映像放映)
司会: 東京ヴェルディ1969は今シーズン、21勝19敗8引き分け、7位という結果に終わりました。この結果を踏まえてフロントの小湊常務取締役より来シーズンのビジョンについて説明をさせて頂きます。
小湊: 小湊です。高い所から失礼します。先程入口の所でピンク色のユニフォームを着ていた小湊でございます。この体形だとキーパーのユニフォームしかなかったもので大変失礼致しました。来季ビジョン、それから中長期的戦略についてちょっと述べさせて頂きます。正確を期する為に若干、紙に目を通します。今季ヴェルディは初めてJ2のシーズンを迎えました。当初、多くの新加入選手によるチーム作りの難しさ、さらにJ2のサッカーに対するとまどい等かなりの苦戦を強いられました。これは本当に事実です。シーズンが深まるにつれて、パスを繋ぎゲームを支配するラモス流のサッカーが随所に見られるようになったと思っております。来季はこういった今年一年を無駄にしないような戦い方でまず補強を重ねて、それからJ1に昇格、さらにその先のヴェルディを目指していきたいと思っております。先々月に我々フロントがいろいろ会議を積み重ねて、新たに編成委員会を組織しました。このメンバーは私を含めて、田中取締役、加藤強化部長、それから勝澤編成部長の4名でやります。これはどういうことを行うかと言いますと、チームの事に関する事、ほとんど全ての事をこの編成委員会で討議し行おうと思っています。これは国で言うならば、挙国一致内閣であります。この編成委員会を通じて4人、それからその4人が抱えているいろいろなスタッフから諸々の戦略等を吸い上げて、素早い決断と実行を図っていこうというのが編成委員会です。また今季よりサイバーエージェント社がクラブ経営に関わる事になりまして、中長期の戦略というものはもっとより重要なものになったと思っております。J1昇格後もJ1で安定して戦うと共に、J1でも当然優勝を目指す事も当然視野に入っております。また、クラブの経営面でも、はっきり言って今の経営状況は健全とは言い難い様な状況であることは確かです。収入の面、それから支出の面、これもわれわれは色々と見直しを図っていきたいと思います。まさにそういうことの元年にしたいと思っております。経営面でのとりあえずの目標として、2010年を目処に独立採算制がとれるようなチーム経営が、我々の目指すところだと思います。また、パワフルでエキサイティングなサッカーを目指す一方で、世界都市である東京を代表するクラブとなるために、ホームタウンのスポーツ振興、街づくりのための様々な活動に協力をさせて頂きたいと思っております。そのためにイベントへのコーチ・選手派遣、それから福祉施設への訪問、自治体商店街のお祭りへの参加等の多岐に亘る活動を通して、地域活性、そして青少年の健全育成に寄与したいと思います。これは日本サッカー協会、それからJリーグが目指しているところでもあると思います。このような活動を年間200回以上やることを通して、地元東京との関係を今まで以上に深めていきたいと思っております。また、去年よりヴェルディエコプロジェクトをやっております。気づいた方大勢いらっしゃると思いますけれども、それをスタートさせて、プロスポーツならではの環境問題にヴェルディ独自の視点で取り組んでいきたいと思っています。ともかく、2007年をヴェルディの新たな元年と捉えて、チーム、フロント、地域、そしてサポーターの皆さんと一丸となってJ1、更にその先のヴェルディを目指して頑張りたいと思っております。サポーターの皆さん、是非今後とも宜しくお願い致します。
司会: 来シーズンのビジョンについて説明させて頂きました。こから、皆様から事前に頂きました質問にお答えしていきたいと思っております。内容は質問の数が多いものを中心に、5つについてクラブよりそれぞれ回答させて頂きます。 はじめに「ラモス監督の続投理由」、次に「昇格できなかった要因」、3つ目は「観客動員について」、4つ目は「地域対策について」、そして最後に「サポーターについて」。 以上の5つでございます。 それでは最初の質問である「ラモス監督の続投理由」について常務取締役小湊より説明を再びさせて頂きます。
小湊: 引き続き説明させて頂きます。ラモス監督続投については我々も討議を重ねました。それでもこういう結論に至ったというのは2つの大きな理由があります。私は今年の4月から今の役職でヴェルディにおりますが、去年の暮れにJ2降格が決まってから年末年始、いろいろなことがありました。その混沌とした中でチーム編成をしなければいけなかった。あるいはその監督、コーチを選任しなければいけなかった。それでグアムのキャンプに突入し、開幕を迎えねばならなかった。ある意味では、非常に混沌の中から今年のチームが生まれたと認識しております。その混沌がチームの選手の構成やいろいろなことに影響を及ぼしています。ということは年初にスタートしたチームに関しては、ラモス監督自身の血が100%通ったチーム作りが出来たかと言えば、およそそれには程遠いチームではなかったのかと思っております。ただ、プロである以上、そのチームでやるのは当然です。しかしラモス監督のその辺のことを遜色するに、我々としては今年の結果が、100%ラモス監督が交代することで責任が取れる、あるいはリセットできるかというと僕はそうではないような気がしております。典型的なのは今年の外国人選手で、スタート時の3人が後半戦には全て入れ替わっております。そういう意味でラモス監督の色々な意味でのチームの作り方、選手に対する考え方が、後半徐々に出てきつあると我々は判断しております。そういったことで、ラモス監督を今年で更迭するよりは、もう1年戦って昇格し、更にその次というような関係性が我々としては良しと判断した理由でございます。要するに、混沌の中から出来上がったチームをラモス監督が今のように変化させて、それがその次の年には2ステップ目として出来ていくのではないかというのが第一の理由です。 第二の理由。これも若干関係するかもしれませんけれども、今年の試合を大雑把に前期・中期・後期と分けさせてもらいました。前期が8勝8敗1分です。中期が7勝7敗3分。後期がラスト3ヶ月、これが6勝4敗4分です。数字だけで判断するのは危険なことだと重々承知しております。ただ数字というのは雄弁に物事を物語っております。この辺りの取り扱いを誤ると非常に危険なことは我々も十分良く知っております。ただ、8勝8敗、7勝7敗、6勝4敗ときておる訳です。しかもこの最後の6勝4敗の中には、それまでに勝てなかった神戸に勝っております。1勝もそれまであげることのできなかった横浜FCにも勝っております。そういったような評価を合わせると、現在のチームはおよそ右肩上がりのチームだと我々は判断しております。右肩上がりということはどういうことかというと、必ず強くなるということです。ラモス監督以下、必ず右肩で上がっていくチームだと、現状を我々はそう分析しております。このようなチーム、それから去年のチームの反省の事など諸々を考え合わせて、この2つの理由でラモス監督続投ということを我々フロントは決めさせて頂きました。何卒ご理解の程宜しくお願い致します。
司会: ラモス監督続投理由について説明をさせて頂きました。今の説明に関して、サポーターの皆様からご意見がある方がいらっしゃいましたら、どうぞ挙手をお願い致します。今マイクをお持ちしますのでご起立頂いて、お名前も宜しくお願い致します。
参加者: 今のラモス監督続投理由の中の2つ目の理由に関してですが、横浜FCに勝ったとか神戸に勝ったとかおっしゃっていましたが、神戸に勝ったのはラモス監督の続投を決めた後ではないでしょうか?横浜に勝ったのはもっと後です。(ラモス監督続投は)もっと以前から決めていたと思うのですけど、そういうところをしっかりと表面的ではなくて説明して下さい。宜しくお願いします。
小湊: はい。確かにその通りでございます。ただチームの状況を見る上で、数字の扱いは極めて精密にやらなくてはならないといった手前申し上げますけれども、要はラモス続投を決めるにあたって、チームの状況がわれわれの判断では非常に右肩上がりであったということです。先ほど申し上げたように神戸にも横浜にも勝って6勝4敗4分という数字を残した訳ですけれども、毎日チームと一緒に練習を見ていて、いろんな事を見聞きしてそういう状況を我々なりに判断したという意味です。そういうこともお考えあわせ頂くと非常にありがたいと思います。
司会: はい。ではそちらの方。
参加者: こんにちは。今の方が言ったように神戸と横浜に勝ったことをやけに強調されていましたが、神戸に勝ったときというのは神戸がミッドウィークの試合をこなした中、ヴェルディがミッドウィークの試合がなかった中での試合で勝ちました。これはつまり、コンディション的にはヴェルディの方が圧倒的に勝っていたといえます。神戸戦に関しては1勝3敗だったと記憶していますが、この1勝をやたら強調されてもあまり説得力がないと思うのですが、その辺はどう考えておるのでしょうか?
小湊: すみません。神戸に勝ったことが大変嬉しくてそのような前後を取り違えた発言があったのかもしれませんが、まず判断の材料としてチームの状況が皮膚感覚として上がっているという様な判断でした。すみません。神戸と横浜FCに勝ったことが大変嬉しかったので、強調しすぎました。お許し下さい。前後関係の違いもお許し下さい。訂正いたします。要するにチーム状況が本当に上がってきたということをわれわれが感じていたということだけをご理解下さい。
参加者: 今の説明で終わりですか?
加藤: 小湊も言っていましたが、数字だけで判断しにくい部分もあるのですけれども、われわれ現場のコーチや私の立場で見てどういった変化が表れているかというと、選手のメンタリティの部分でラモス監督が推し進めようとするサッカーについて非常に理解度も高まってきている事と、グラウンドの中のプレーに対する選手個々のクオリティも高まってきていると、そういう中でラモス監督が来季続投ということが決まり、その後も引き続きメンバーが随分と固定されて戦っていく中で、戦い方が変わってきたということです。その中で当然負けている試合もありますが、3月や4月の頃のチーム状態と比べると、皆さんもお気づきになっていることがあるかと思いますけれども、やはり来シーズンに繋がる戦い方が見えてきているというような最後の2ヶ月だったという風に僕は感じています。 司会: いかがでしょうか? 参加者: 非常に抽象的で説得力に欠けると思います。
司会: ということでございますが・
田中(尚): 数字と続投決定したのを繋ぎ合わせようとすると、確かにいつ決めて、いつ発表したとか、その前にいくつ勝って、その後いくつ勝ったということがあるのだと思います。小湊は監督続投を後から振り返ってみると前期・中期・後期でそういう風になったと数字を並べましたけれども、われわれが決定したときには、今、加藤が言ったように、今年のチーム編成はラモス監督の思う通りにできなかった訳ですが、その後ラモス、都並、柱谷ら監督・コーチ陣が進めていこうというサッカーが出来そうになってきていたということです。つまりバラバラのところからスタートしたチームが、第3クール目、第4クール目まで時間がかってしまったことは確かに大きなミスではありましたが、その中でやろうとするサッカーが見えてきているという判断をした訳です。もちろん、他の監督ということを全く考えないわけではありませんでした。僕個人も色々な可能性を考えましたが、やはりこでまた監督を交代するということになると、チームが再びバラバラになる恐れがあるわけです。サッカーチームの多くは、責任を全て監督に被せて、監督を切るとするとそれがカンフル剤になるかもしれませんけれども、そうではなくてバラバラのところからスタートしてようやく形が見えてきたチームを、このまの仲間で来年も戦いたいと思ったわけです。その為にはまず監督の続投を決めて、それをなるべく早く発表して、チーム全体のモチベーションを上げたいと、そう思ったんですね。ですから、具体的な数字と照らし合わせていつの段階でどう決めたということは上手に説明できないかもしれませんが、ラモス監督に託して、彼がやろうとしていることが実現に近づいているとそういう総合的な認識をしたというように受け取って頂いて、それで答えになるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?
参加者: (挙手して)はい、いいですか?
司会: 今マイクをお持ちします。
参加者: 今日ラモス監督が来ていないようですけれども、来年もラモス監督でやっていくということは今年の後半の方から良くなったサッカーを見て、来年J1に上がれるなと踏まえた上でラモス監督の続投を決めたんですよね?そうであれば、どういうサッカーをするのかそういうところは凄く気になるのですが、ラモス監督がいないということはその部分は皆さんが説明できると踏まえた上でラモス監督は来ていないのですよね?そういうちょっと具体的なところを説明して頂きたいのですがお願いします。
加藤: 一昨年天皇杯を優勝しまして、その次の年J2に降格するという結果になりました。メンバーも主力選手が抜けて、今年はACLもあるということで次年度の選手、ラモス監督の決定の部分で随分遅くなったということもあり、編成には随分苦労したんですね。そういう中でラモス監督が目指すところでいうと、昔の読売クラブと照らし合わせて考えたくはありませんけれども、まずアクション、つまり自ら主体的な判断をして、高いスキルをベースに相手を圧倒するという戦い方をラモス監督は前面に打ち出して、今年のキャンプから選手に対してそういう意識付けを行ってきました。これは皆さんのサッカー観と今のヴェルディ・ラモス監督のイメージするものが全て一致するかどうかはわかりませんが、チームの考え方になるベースというのはまずそういうものです。昔の読売クラブで言いますと、とにかく3点取られてもいいから4点取ろうと、そういうチーム作りを行っていきたいと思います。とはいえ、現代サッカーはまず守備、相手の戦術を研究し相手の勢いを受け止めてから攻め込んでいこうという流れになっています。そういう影響もありますけれども、やはりラモス監督は攻撃の部分にこだわっています。守備についても、主体的な守備を前方から積極的に進めていこうというのが基本的な考え方です。そういう中でチームを編成し、またシーズン途中にも選手の補強を、全てラモス監督の思いが通ったかどうかは別にして、そういうサッカーをできる選手を補強してきました。そういうことで言いますと、来年についても現在ラモス監督が目指すサッカーを継続し、当然今年課題となり浮き彫りに出ている部分は来季のシーズン前にスタッフとよく議論し、戦い方についてもわれわれと現場のスタッフと共通認識を持って戦っていきたいという風に思っています。
司会: 申し訳ございません。ラモス監督の続投理由について、5つの質問がありますので、後ほどまたその時間を設けますので、まず皆様から頂いた5つの質問についてどんどん答えて頂きたいと思いますので、まずこの時点ではラモス監督の続投理由についてこれでとりあえずは・(会場から挙手)はい、どうぞ。
参加者: すいません。先程あった話を穿り返す感じにはなってしまいますが、右肩上がりという表現、あと3つで割って何勝何敗とかという凄く曖昧な表現についてフロントの方々にお願いしたいのですが、そういう判断基準というのは定義の仕方によっていくらでも変わると思うんですね。3つで割ったら何勝、5つで割ったらどうなんだとか。神戸に勝ったという時期も負けちゃいけないところに負けている訳ですよね。それを必ずしも右肩上がりと言っていのかどうか私は凄く疑問に思うんですよ。そういう判断はもっと大きいスパンでみて判断するべきじゃないかと私自身は思っています。今おっしゃっていたような判断の仕方をしていると、例えば来シーズン始まって1試合目負けました、それは肩下がっちゃったのかと監督変えるのかという話になると当然思うのです。私たちにはそういう曖昧な表現をして頂きたくないなと思います。もっと内面を見て、その中の力の強さを見て判断して頂き、それを私たちに表現して頂きたいなと思います。以上です。
司会: ありがとうございます。そういう意見ですが、どう受け止めていらっしゃるでしょうか?内面をということですが・
小湊: 色々な物事の判断をするには色々な基準があると思います。確かにおっしゃるとおり。どれをどう用いて判断の基準にするかは、おそらく2人いたら2人の判断基準があるでしょうし、3人いたら3人の判断基準があると思います。ただ、先程神戸、横浜の例は別にして、我々が判断する時に結果的に言うとそういう表現の仕方しかできなかったのですけれども、先程加藤強化部長が言ったように、当然、毎日現場の監督、コーチ、選手と付き合っている担当者、その他諸々の意見、物差しというものを反映させるべくやっております。表現の仕方として先程の発言が適切かどうかわかりませんが、もし誤解を招くような発言でしたらいけませんので、加藤強化部長が言ったように、ラモス監督のサッカーが見えてきた、兆しが見えてきた。数字は危険ですけれども、数字で表わすとしたらそういう表現になってしまった、というようなことなので、ひとつその辺はご理解頂ければありがたいなと思っております。確かに表現方法というのは色々あると思います。注意深く、用意周到に今後考えていきたいと思いますのでご意見ありがとうございました。
司会: それではこのラモス監督の続投理由については後で伺いますので・
参加者: 数字に関しての訂正を頂きたいのですけれどもいですか。先ほど、前期・中期・後期と3つに分けたというお話がありましたけど、勝ち点で計算すると前期8勝8敗で24点です。で、中期は7勝7敗2分で23点。最後の後期が6勝6敗4分で22点と下がっているのですね。だからちゃんと事実を踏まえて発言すべきだと思います。そして、サッカーというのは負けた数が減ったからJ1に上がれるのではないです。勝ち点を積み重ねてJ1に上がれるものなのです。お願いします。
司会: 勝ち点でというご意見はごもっともだと思います。(拍手) 貴重なご意見をありがとうございました。では2つ目の質問にいってよろしいでしょうか?昇格できなかった要因ということで重複するかもしれませんけれども、これについて取締役の田中から説明をさせて頂きます。


田中(尚): 田中でございます。昇格できなかった要因というよりも、その責任はどこにあるかという話をちょっとさせて頂くべきではないかと思って、私が答えることになっております。まず、もちろん昇格できなかった理由は7位という位置のせいです。21勝19敗8引き分け69得点で75の失点を重ねてしまったと。どこをどう見比べても非常に勝ち数だけでいうとほんのいくつかの数に見えるようですけれども、やはり圧倒的な失点の多さが物語るようにチームの連携が非常に良くなかったと思っております。僕自身はサッカーの専門家ではないのに戦術のことは言うなとよくお叱りを受けるんですけれども。フロントの立場からしますと、やはり今年チーム編成が非常に遅れた。それはラモス監督に決めたからです。ラモス監督が当時柏レイソルにおりまして、ヘッドコーチをやっていて天皇杯入れ替え戦諸々あってなかなか発表が出来ない中、監督も決まらないチームでやっていけないといって去っていった選手が何人かおります。昨年、社長が最終戦の後ほとんどの選手は残ると言っていた様に我々自身もほとんどの選手を残し、引き止めてそのチームでスタートできると信じて契約更改、交渉を重ねておりました。ただ実際は、色々な理由があったと思いますけれども、J2のヴェルディで戦うことを潔よしとせず、多くの選手が去っていきました。その中でラモス監督に決めたはいいけれども、レイソルのことを考えると発表できない、その中でチーム編成が非常に遅れ、多くの選手が出て行き、バラバラの寄せ集めといったら選手に申し訳ないですけれども、いろんなチームから集まって2006年のチームがスタートしました。冒頭のビデオの中にもありましたけれども、第1節は勝ちましたけれども実はセットプレーで多くの得点を入れました。2試合目の湘南ベルマーレに負けた時には、J2の、守ってカウンターを狙っていくという攻撃スタイルにディフェンスが耐えられずに負けたという形です。非常にチームが十分な準備が出来ずに連携ミスで失敗したというのが、監督決定、それから新チームの編成に遅れたということは全てフロントが原因だと思っています。本日、我々ここに6人おりますけれども、我々全ての人間が責任を十分に感じているということでございます。もちろん、監督の采配ミスで負けるということもあると思います。それから選手のミス、そういうことで負けると思います。けれど、それだけでこれだけ負けて、これだけ点がとられるということはないと思います。もっと言うならば、フロントの立場から言えば、例えば多くのお客様の前で試合をやらせた方が選手のモチベーションが上がるかもしれません。われわれの集客に対する活動不足で今年の観客動員数は平均6000人を割りこんでしまいました。スタジアムに関しては、味の素スタジアムのほかに今年は西が丘、国立、駒沢の4箇所を使いました。国立はとてもいスタジアムですが、シーズン前半は国立が工事中で非常に酷いゴール裏スタンドに座席がほとんど無い状況でやらせたことに責任を感じています。選手の連携以前に、誇りや自信、仲間意識などを植え付ける前にシーズンをスタートさせてしまったことも我々の反省材料と思っています。 おそらくご質問があると思いますので事前に申し上げますが、本日、社長の萩原は不在でございます。社長の萩原は昨年、監督を決められない中で、加藤を中心に新チーム編成に際し、新たな選手獲得に動いていましたが、最終的なチーム編成の決済・責任がある立場にいました。チーム編成が遅れた結果、チーム連携を失い、敗戦を重ねたことに萩原は大きな責任を感じています。実は編成委員会を立ち上げた理由は、萩原はチーム編成からは身を引き、経済的な活動・経営に専念してもらうためです。07年シーズンのチーム編成に関しては今ここにいる全員で全体の責任を持つということでございます。つまり今シーズンのふがいない成績・結果につきましては決して誰か個人の責任ではなく、フロント全員の責任であり、監督・コーチ・選手にも一部責任があると思っています。 もちろん責任を取って辞めるというのは一つの責任の取り方だと思います。しかし辞めることで解決できることはそんなに多くないと考えております。むしろ今年の問題点を十分に理解し、分析し、次に繋げ、乗り越えることによって責任を取れると思っております。本日のラウンドテーブルはそのために行わせていただきますし、今後もラウンドテーブルを続けてやらせていただきたいと思っています。わたしにも大きな責任があり、強化にもチームにもあります。全員に均等ではないですが、責任はクラブの様々なところにあると思っています。我々は一年で昇格するつもりで戦ってきましたが、結果が出せずに大変申し訳ないと思っております。これを必ず糧にして、来年チームはピッチで結果を出す、フロントは試合運営・集客・地域貢献活動で結果を出す。そのことで多少でも責任を取っていると理解していただきたいと思っています。 我々が責任を感じていないからここにいるわけではございません。責任を十分に感じているからこそ、ここにいます。来季、私達にもう一度チャンスを頂き、結果を出すことによってお返したいと思っております。
司会: 昇格が出来なかった要因の説明をさせていただきました。これに関してご意見のある方どうぞ。
参加者: 昇格できなかった要因として、要はチーム編成が遅れ、38人の大所帯で仲間になりきれず、そして技術レベルが低い選手が多かったという印象を受けたのですが、そのうち11人の退団が決定しました。来季25人で行くと噂では聞いていますが、38名から退団した選手11名を引いた27名に、新規加入7選手を入れた選手合計が34名いると思います。さらにそこから25人に絞るとなると、その34名から9名退団させなければなりません。また今後の補強選手も気になるところです。ラモス監督がやりたいサッカーはみんなサポーターが見たいサッカーだと思います。読売クラブ時代のような、技術をベースとした、ポゼッションを高めるサッカーはみんなが見たいサッカーだと思います。しかしそれに必要とされる選手というのは契約金額が高い選手だと思います。ラモスがそういった選手を要望した場合、来季昇格するために選手獲得のお金を出せるのでしょうか。
田中(尚): 最初にお金のことに関してご説明致します。私は営業・事業の担当をしておりまして、J2に降格した時にある程度の減収は予想しておりましたが、予想を超えて収入はかなり減収しております。収入としてはJリーグからの分配金である放映権収入も落ちましたが、やはりスポンサー収入も落ちております。つまりJ2に降格したことで広告媒体としての価値が低くなり、大幅な減収がありました。 日本テレビの中継に関しても毎年1試合生中継がありましたが、J2に降格したことで生中継が無くなり放送時間も全て深夜となりました。その変更も広告価値低下につながっています。興行収入も大幅に低下しております。 ではそういった中で強化に使うお金を集めるかについてですが、サポーターの方々は身内なので敢えて申し上げますが、オーナーの日本テレビサイバーエージェント社からお金を工面してもらうために社長の萩原が努力しております。ある程度の原資は用意しておりますが、そこからより強いチームなることによって興行収入も伸びてくると思っています。また現在スポンサー獲得のため営業活動を行っております。看板にしてもユニフォームにしても1つでも多く売り上げて、私が担当役員として現在予算の中ではこれくらい稼げるという約束を会社にして、その収入をベースに来季の補強に努めているという状況です。経済的な裏付けについてはこれ以上細かいことはご説明できません。ご了承下さい。それを受けてどういう強化を目指しているかについては強化部長の加藤からご説明します。
加藤: 皆さんご存知だと思いますがJリーグでは外国人を含む25名がA契約ですが、これが1チームに登録できる限度です。来季の新加入選手7名はすでに発表になっています。基本的には22人の主力選手と10〜13人の若手選手、合わせて来季は33〜34人を目安としています。強化・補強のポイントについてはラモス監督とすでに刷り合わせをしておりまして、これから獲得交渉の手続きをしていきたいと思っております。
司会: そのほかにご質問どうぞ。
参加者: 今年はとても失点が多かったですね。たぶん、先制してもその後、点を取られることが多かったと思います。特に守備陣の崩壊が目に付いたシーズンだったと思います。印象として失点するパターンは今シーズン大体似ていたと思います。今シーズンの守備に関してはどのようにお考えですか。
加藤: 守備の部分の混乱については今シーズンの失点数から考えても、来季に向けてこの点をどうにかしなければ上位には行けないと思っています。 リーグ前半戦は特に、立ち上がりの前半後半それぞれ15分位の時間帯で失点することが多かったです。更に、セットプレーからの失点などが挙げられます。その部分については次第に修正出来ていると思います。リーグ後半戦になると両サイドに起点を作られてディフェンスの裏を突かれて失点することが多かったと思います。ラモス監督の考え方として、攻撃の部分ではゴールに対して最短距離を攻めるという考えがあります。 しかし、リトリートしてくるチームについてはその戦術にはまり、カウンターで攻められ失点をするということが多かったです。そういった失点の課題は十分に現場サイドとデータ分析して、来シーズンはその点を踏まえてチーム強化をしていきたいと思います。
司会: もう一名様、質問を受け付けます。どうぞ。
参加者: レンタル移籍でヴェルディに来ている金澤選手、藤田選手の去就について教えてください。
加藤: 現在その2人については所属元のチームから復帰のオファーがありますので、この12月中は所属元との契約がありまして、今後どうして行くかについてはクラブ間で話し合っていくという状況です。我々としては基本的には来季もお願いしたいと思っています。


司会: 次の質問について移りたいと思います。観客動員についてです。この質問につきましては事業統括部長の常田より説明させていだきます。
常田: 常田と申します。観客動員についての質問も非常に多くいただいております。その中で特に、観客動員低下の要因、それを受けての今後の対策、この2点について非常に多くのご質問をいただきましたので、これらについてご説明致します。昨年J1で平均入場者数が15,000人でしたが、今季に関してはJ2ということもあって約6,000人弱という数字でした。大幅な観客減でした。このような結果につきましては収入部門の責任者として非常に大きな責任を感じておりますし、もっと努力すべきだったと考えております。 考えられる観客低下の要因としては、ヴェルディのコアファン獲得がまだまだ努力不足であると考えています。この点は大きな要因であり反省点だと思っています。 つまりJ2に降格して観客数が激減したということですが、今後は勝敗に左右されない、安定的な集客ができる仕組みを構築することが重要なポイントになってくると考えております。そういった中で我々としてどういったことができるのかについてですが、やはり試合以外でコントロールできる部分を向上させていく、スタジアムでの感動体験を演出していく、お客様には価値ある感情的な経験ですとか体験をもっともっと体験してもらうことが重要であると考えております。例えばですが、試合以外で言いますと、スタジアムでの挨拶であるとか、おもてなしであるとか、さらに係員の対応、イベントの開催、これは現在ボールパークやスタンプラリーなどをやっておりますが、こういったところ、それからプレゼント企画や映像や音楽の充実、それからグッズなどの充実という来場者の満足に関して、あらゆるお客様にどんどん感動体験というものを提案していきたいと考えております。もちろんこのようなラウンドテーブルや皆さんからのブログを通じて寄せられるアイディアを元に、限られた状況の中で是非最大限の実施をしていきたいと考えております。さらにサポーターの皆さんの応援につきましても、私は個人的に感動体験の一部だと思っております。それはやはりサポーターの応援こそがスタジアムでしか味わえない非日常的な経験であると思っておりますので、これにつきましても我々フロントと一緒にスタジアムの雰囲気を変えるために盛り上げていきたいと考えております。それから、具体的な観客動員の対策ということですが、すぐに次の試合から超満員になる施策や秘訣が無い事は分かっておりますが、まずは即効性があると考えられる施策、それから中長期的に効果を期待する施策、この2点について考えていかなければならないと思っております。たとえば、この中で無関心な人にいくら施策を打っても動員にはつながらないと思います。まず関心のある層にいろいろな形でアプローチをして、それを継続させていくということが非常に重要であると考えています。ここで言う関心のある層とは、例えばヴェルディのデータベースにある顧客管理リストであるとか、サッカー競技者あるいはサッカー経験者、それからヴェルディのイベントに参加してくれた人達、こういったところを指すわけですが、ここでは地域活動という事が非常に重要になってきます。この地域活動を通じてヴェルディと関係性を持った、いわゆる関心のある層の人たちにスタジアムの感動をどんどん味わってもらって、リピーターになっていただきたいと考えております。まずはスタジアムに足を運んで頂かなくてはいけませんので、こういった方たちにメルマガを配信したり、ご招待をしたり、クーポンチケットを準備したり、まずはスタジアムに足を運んでもらうという事が第一歩として非常に重要なことだと考えております。それから、中長期的にみて効果を期待する施策は、これは非常に難しいのですが、我々はあらゆる機会でヴェルディのブランドを色んなところで触れていただく、そこでヴェルディのイメージをぶれさせない、そういった事をすることが重要であると感じております。特にスタジアム以外でヴェルディのブランドに触れる機会を増やすということなのですが、これもやはり地域活動を通じて、もっとそうした活動を活発に行なうということです。最も基本的なことは、行政単位や商業団体などとサッカークリニックをどんどん開催するとか、イベントを通して多くの方々と触れ合う事によってそういった機会を頻繁にこちらの方から生み出すことが出来るという事を考えております。また、メディアの露出の機会をどんどん増やしていくということも、色々な意味で街の中でのヴェルディのブランドに触れていただく機会であるとも考えています。いずれにしてもクラブの限りある資源や経済力の中で最大限出来ることを行ない、それを一番大事なことである継続性をもって行なうことで、中長期的な施策につながるであろうと期待を持ちながら我々は努力をしていきたいと考えております。
司会: 観客動員についてご説明をさせていただきました、あと二つ質問が残っておりますが、ご意見はございますか。
参加者: すみません、私は実は横浜のファンで、5年前からヴェルディのサポーターズクラブに入っています。今は両方入っています。なぜかというとヴェルディが強くないとサッカーが面白くないのですよね。ですから、両方できるだけ見るようにしているのですけれども、観客動員というのはやっぱり横浜を見てもヴェルディを見てもそうですが、勝つ以外に絶対に増えないのですよ、いくら営業努力をしても。ですから、勝つために何をするかがもっとも大事だと思っていまして、今年も横浜も弱いものですから観客動員がどんどん減っています。それは今年の巨人を見てもそうですよね。ですから、勝つために何をするか、だけを考えれば、とりあえず観客は増えるのじゃないかと思っています。話を戻すと、ラモス監督というのは勝つための試合をやっていないのじゃないかと思います。それは面白ければいいって確かに言うのですけど、僕は明らかに守りを固めないと勝てないと分かっているのにですね、そこを去年と同じ失敗を犯しているというのは、たぶん監督して向いてないんじゃないかと僕は思っています。意見ですから何でもいのですけど、向いてない人を上昇機運にあるからと言ってもたぶんダメで、彼の発言を聞いていると、「オレを信じろ」とか「辞めない」とかそういうのがあって、じゃ何がやりたいのかと言うと「面白いサッカーがやりたい」って、これで勝てたらホントに良いのですが、去年それで勝てなかったわけですから、落ちてしかもJ2に行けばもっと守って試合数が多いんですから、要するに戦術じゃなくて戦略を立てられない監督というのは、たぶん名前だけではダメじゃないかと思っています。その点では、原さんの方がはるかに細かい野球を実は知っているのですね。ですから、むしろ巨人の方がまだ来年期待できると思っています。ヴェルディは監督を代えない限り観客が増えないと思っております。
司会: 巨人についてもやはり胸にぐさりと刺さりましたけれども、またラモス監督に話が集約されて来たなと思いますが。
参加者: 先程常田さんが、無関心な人に宣伝をしてもあまり効果が無いとおっしゃったと思うのですが、新潟とか仙台とか札幌とか今年アウェイに行ってみて感じたことは、おじさんとかおばさんとか家族連れとか、そういう多分Jリーグがなければサッカーに全く無関心だったような人がレプリカユニフォームを着て応援しに来ているのですよ。だから、そういう無関心な人を捨てちゃいけないと思っています。今やっているポスカ配りは何のためにやっているかと言えば、地元のサッカーにあんまり関心の無い人がヴェルディに振り向いてくればなという事でやっていると思うのですけども、それと矛盾すると思うのですよ、さっきの発言は。その辺の意見を聞きたいのですが。
常田: 無関心という形で先程申し上げましたけれども、必ずしもサッカーを知っている人とか、あるいはヴェルディを知っている人以外の人が無関心という事ではなく、お客様である以上、我々のサッカーを見に来てくれる人は一番のお客様だと思いますし、先程無関心に対するアプローチという言い方に関しましては、一部捉え方として語弊があったかもしれませんが、つまりクラブは限りある資源の中でやはりやっていかなければならないので、効率化を求めた施策もその中でやっていかないといけないという事は考えております。ポスカ配りというお話もありましたが、あれは配る対象のうち、誰がサッカー好きかわからず無造作にやっているわけなのですが、必ず我々はレプリカを着用して声を出してヴェルディをアピールしながらやっているということで、これは中長期的なビジョンに当てはめた場合、今後効果が期待できるという事が一つ言えると思います。したがって、ポスカ配りとか無関心層に対するアプローチと言う事ではなく、私が言いたかったのは、限りあるヴェルディの資源を有効活用した場合の施策はどうあるべきかという事の意味として、無関心層という言い方をさせて頂きましたので、それについては訂正させて頂きます。


司会: 申し訳ありません。次の質問に移りたいと思います。次の質問は地域対策についてとなっております。再び常田よりご説明をさせて頂きます。
常田: 地域対策に関してですが、この中では地域密着という点について、今後ホームタウンの拡大についてどのように考えているか、というご質問が圧倒的に多かったです。この点についてご説明させていただきたいと思いますが、現在クラブは稲城市、日野市、多摩市、このいわゆる出資3市を中心に合計11のエリアで重点的な活動をしております。元々東京都全域が活動エリアという事で活動をしておりますが、これらの地域に絞ってきた最大の理由というのは、スタジアムにおける観戦者調査の結果、これらの地域からの来場者が最も多い、というデータに沿った選び方をしております。しかしながら、FC東京の出資している自治体には、正直申しまして、スタジアムにいくら近くても地域活動を進めるのが厳しいと考えております。味スタ周辺での地域活動に対しては、当然我々が初年度から遅れを取ったという事は事実でありまして、これは認めることではあるのですが、それ以上に現在お付き合いのある地域エリアとより強く関係を進めていく事が何よりも大事だと考えております。全ての地域活動の元となる考え方としては、「地域に行きました。そこで単発的なイベントをやりました。」という事ではなく、どちらにとっても双方有意義な、あるいはメリットのある長期的に結びついていく環境をぜひ目指して行きたいという風に考えております。以上です。
司会: 以上、地域対策についての説明でした。
参加者: 地域密着でやられていこうという事を言われているのは非常に良い事だと思うのですが、ちょっと前の新聞で、ブログを使ってネット上に新たなホームタウンというようなものを作っていきたいという記事が出たときに、東京では地方のような地域密着は出来ないと田中尚雅さんが言われていたと思うんですね。今おっしゃっていること記事で言われている事が違っている、本当に一致してクラブとして地域密着をやろうとしているのか非常に疑問を思わざるを得ないのですが、その点についてご回答を頂ければと思います。
田中(尚):確かに私が申し上げたのは、たとえば水戸ホーリーホック柏レイソルのような形での地域活動がしにくい、と記者の方には言いました。何故かというと、やはり東京23区24市さらに町村があるのですが非常にエリアが広くて、いわゆる東京都というのは日本全体で言えば47都道府県の一つ、つまりprefectureなのです。本当は稲城ヴェルディとか日野ヴェルディであれば、柏レイソルとか水戸ホーリーホックと同じような地域活動ができる、いわゆる我々が内輪では言っている地方都市型のチームにすればできると思うのですが、それが非常にしづらい。ただ、ではどうするのか、東京都のチームはやらないのか、と言うとそういうわけにも参りません。したがって、先程常田が申し上げた、11地区と言いましたが、出資をしている3つの市、それから非常に市民団体、行政も含め、商店街、サッカー協会など色んな団体が支援していただいている立川とか世田谷とか渋谷とか、そういうところとやっています。最終的に東京都全域に広げられるかどうか自信がございませんが、先程の記者の方に答えたのですが、地域活動がやれないというわけではなくやりにくい、やりにくい中できることをやっている、という考え方と受け取っていただきたいと思います。
司会:その他に何かありますか。
参加者: 今の件に関連してですが、田中尚雅さんは、今回の件もそうですけど、スポニチの記者に「ローカル型クラブは、いまさら無理」と言ったり、ご自身のブログで「観客動員が減った場合は進退を伺う」と言ったりとか、とにかく言葉が軽いと思います。なおかつこれは萩原社長にも言えることで、昨年の最終節で、「選手達のほとんどが残ってくれると言ってます」という発言にしても、言葉の軽さが非常に目立ちます。 あと、萩原社長にいたっては「もう地域型クラブにはしない」とか「全国型クラブを目指します」とハッキリと日経ビジネスの取材で言っておりました。なおかつサイバーエージェントの藤田(副)社長は「ネット上に仮想ホームタウンを」的なことをスポーツマネージメントレビューという雑誌で言っておりました。言っていることが立場によって、皆バラバラです。おかしいと思います。
田中(尚): いくつかの重要な問題が隠れていたと思います。ちょっと上手に説明できるか分かりませんが、確かに私の言葉が軽いと言うのは、クラブ内でもよく言われています。これはもう僕のブログを読んだ方は良くわかると思いますが、本来なら、ブログであってもオフィシャルなブログですから、書くべきではないことを、僕は書いている可能性がかなり高いです。じゃあどうするかというと、やめたほうが良いのかというという話も、日々ブログで手が滑るたびに、クラブの中で言われております。ですから僕の発言の全てが、ヴェルディの統一した意見とイコールだと申し上げることは残念ながら出来ません。ただ僕は自分の私的な意見も含めて、ブログ、昔は広報部長、今の広報部長は勝澤なんですけど、広報をやっていたときから、物を隠すよりは恥も晒した方が良いんだという根本的な考え方に立っています。TV局で番組を作っていた頃も、報道にいたときも、それはずっと一貫していたことで、それが今に良い影響だけ与えていないことも良くわかっています。ただ、僕はあくまで私見も含めて、確かに言葉は軽いかもしれませんが、感じていること、目指そうと思っていること、これは間違っていると思うようなことを、(隠さずに発信して行くことを)これからも続けて行きたいと、いう風に考えていることは確かでございますので、これからも、その部分については続けていこうと思います。ただし、まあ、軽率な言動につきましては、あえて慎むように自らを戒めたいと思います。それから萩原、藤田、それから私の意見が一部完全に一致しないということに関してはですね、これは先程のご質問の中にもありましたけど、実際東京都の中でのホームタウン活動というのは、非常に大きな矛盾をはらんでいるんですね。先程、常田の意見の中にもありましたけど、出資している三つの市に関しては、衆目の一致するところなんですけど、じゃあスタジアムのある調布市をどうするかというのは、非常に大きな問題があります。今でも調布市布田にある不動商店街さんとお付き合いさせていただいておりますが、以前に一部のFC東京サポーターの心無い行動等で、商店街にご迷惑がかるようなことがありました。昨年の不動商店街のお祭りにも、実際には選手を派遣するつもりでしたが、そうした経緯もあって取りやめたりしました。(※注:不動商店街さんは、現在は両チームを応援するという立場を取られています。) ですので、FC東京さんと完全に競合しているところでの活動を今は避けている状況です。先程申し上げましたように、23区と24市、市以上の特別区と市で47も地域がありますので、その中で分け合っているつもりは決してありませんが、より我々が得意なところから始めているということです。ただし、もちろん萩原が、その日経ビジネスは、丁度、一年前位に発行されたものですが、萩原が考えている、Jリーグ発足当時の、読売新聞社日本テレビも、東京ヴェルディというチームは、まあ当時はヴェルディ川崎ですけど、全国区のチームだと、いう話があって、そこに、まだ軸足が残っている部分があるのだと思います。それから藤田副社長に関しては、今はクラブの経営者ですけれども、元々二年前にヴェルディにスポンサードしていただくときには、“渋谷”と“ヴェルディ”と“緑”をキーワードに、ヴェルディに3億円近くのスポンサードをしていただいたときの経緯から分かるように、やはり都市型のチームを目指したいという気持ちは強いのですね。我々フロントの中でも、じゃあ西東京、多摩地区をどうするのか、23区内の都心にどんどん進出して行くのかどうか、ということに関しては、地域担当者の中でも意見がなかなか一致できていません。ただいずれにしても、どちらが正しいかは分かりません。一部限定地域でやるべきなのか、東京都全体を目指していくのか、どちらかは、今ハッキリ指針は出せませんけれども、現在重点的に活動を行っている11の地区に関しては、これからも続けていくということで一致しています。 確かにサポーターの皆さんからすれば、経営の人間が、その都度異なっていることを発言している、というように映ると思います。確かに我々の方針が一つなら異なっている、ただ方針を決めかねている、ということなんですね。これは実際に苦しいところだし、今日の二部なんかでも、そういうところで、じゃあどうするべきだという話を、皆さんからご指摘いただきたいと思っていますが、まあ、最終的に何十年か経って、東京都全ての地域が我々のサポーターになる日が来ないとは絶対に言うつもりはありませんが、当面我々は、広大な東京都という中で、最大11の地区に限って出来るだけのことはやるという過渡期にあると思っています。僕自身のブログの中で、それとはひょっとしたら違うことを言っていたかもしれませんが、今の時点で、僕の偽らざる心境です。
参加者:はい、ちょっといいですか。
司会: ではこの質問に関してはこれで最後にしていただきたいと思います。
参加者: 切りすぎです。もっと一杯、言いたい人がいるのに、ぶつぶつ切ったら、言いたいことも言えない。
司会: この後第二部のディスカッションでも発言出来ますが。
参加者: いえ、大丈夫です。田中尚雅さんの意見についてですけど、まあ一つが、吐いた唾を飲み込むような方なんですね、ということをすごく思いました。あと、とりあえず東京に移転してから、5年、6年が経ちますけど、データ的に見れば、一向に地域で根付いたような結果がぜんぜん見えてないのですが、もうそろそろ新しい血を入れてみてはいかがでしょうか。やっぱり外から新しい意見とか出てくれば、変わるような気がするんですけど、皆さんは日テレのプロデューサーさんみたいな人達ばかりですから。もうそろそろ外からの血を入れたほうが良いかな、と思うんですけど。その辺りについては何もお考えは無いですか。
常田: 地域に関する根付き感ということなんですけども、東京移転して来てから、今年で6シーズン目が終わりました。我々は地域活動を、大きなお祭りだったり、あるいは学校であったり、色々やっております。皆さんにしてみれば目につきにくいところでやっている感じを受けるかもしれませんが、これは、いかにメディアに載せて効果的に触れ回すということが、今後は大事だと思っておりますので、まったく行なっていないわけではありません。ただし、一般的に我々の活動が少し見えづらいところもあるのかなぁ、という気はしております。
田中尚: さらに新しい血を入れたほうがい、という話ですけど、私が来てから既にかれこれ3年くらいになります。それから小湊が来てもうすぐ1年。あとの人間はもっと長く居りますが、日テレの人間ではありません。いわゆるヴェルディの人間です。それで、昨年のシーズンオフにサイバーエージェントの経営参加を決めるに関しては、萩原、私と担当営業だった田中育郎と話をして、サイバーエージェントに関しては、まさにその「新しい血を入れる」事の一環だったと思っています。 現在取締役の中には、藤田副社長と中山さんという取締役がいるわけですが、日テレ一辺倒の経営体質から、大きく一歩踏み出したと、私自身は思っています。私の資質に対しては皆さん色々ご意見があると思いますけど、私自身は日本テレビから派遣されている人間という背景はありますが、自分のヴェルディに対する思いとか、経営に対する資質に関しては、自負と自信を持っております。私がやめても私以上のものはクラブに来ないと確信しているからこそ、ここにいるわけです。決して、まあ、吐いたつばを飲み込むと感じる方もいらっしゃるかもしれませんけども、なにも恥じることなく、僕はここにいます。(拍手)


司会: 最後の質問に移りたいと思います。最後の質問は「サポーターについて」でございます。ここで常田部長にご説明願います。
常田: たびたび説明させていただきます。「サポーターについて」という質問ですが、これはあまりにも抽象的な内容ですが、お寄せいただいた質問の中で、やはり多かったのが、「クラブとサポーターとの関係」というテーマでした。つまり、「クラブがサポーターをどのように見ているのか」という事や、あるいは「サポーターはクラブにとって何なのか」ということをフロント側あるいはクラブ側がどのように思っているかという事を説明して欲しい、という質問が非常に多かったです。 この質問に関しては、簡潔にコンパクトにお答えするしかないのですが、やはり我々とサポーター皆さんとの関係性を考えますと、より一番近い立場でありますし、当然チームとして戦ってくれる12番目の選手であることは間違いないことです。このことに関しては、ここにいるメンバーあるいはチームの人間、選手、スタッフ一同、心から思っております。そのおかげで何試合か勝たせてもらった試合もあると思います。皆さんサポーターは、クラブと喜びや悔しさを共有できる唯一のパートナーではないかと考えております。また、皆さんのパワーというのは、スタジアムの雰囲気を唯一変えられるものではないかと思っておりますし、そういった目標を共有したパートナーだと思っております。 今後の関係性については、このような場も含めて、またファンデベロップメントチームと皆さんとのコミュニケーションにおきましても、みなさんの意見に常に耳を傾けながら、お互いの協調性を高めていきたいと思っております。
司会: 「サポーターについて」ということに関してのご説明でございましたが、ご意見がある方いらっしゃいますか?
参加者: サポーターをそういうふうに思っているにもかわらず、スタジアムで抗議活動をした時に、まったくフロントの方は出てきてくれなかったのは悲しかったのですけど、それはどういう理由からなのか、なんで出て来られないのか、これからも出てこないという対応を続けるのか、というのが気になります。
常田: 10/28のホーム最終戦の件についてですが、この責務に関してはファンデベロップメントチームの私を含め2人のメンバーがクラブの代表として担っているということです。つまりスタジアムでは、社長以下本日列席しているメンバーは出さず、我々がその担当として対応するということが会社の方針でございます。現に当日誰も出てこないということではなく、我々3人が、皆さんと向き合って、このようなラウンドテーブルという場を設けさせて頂いて、質問に答えさせていただいているのですが、我々もチームという組織の中で動いておりますので、その辺りはご理解いただきたいと思います。
参加者: 他のクラブで例えていうならば、先日札幌でサポーターがスタジアムで抗議活動をした時、札幌はすぐに社長が出てきて、代表と話をしたとスポーツ新聞でも報道されています。神戸のサポーターが問題を起こした時、すぐにクラブの代表と話をして、その議事録がホームページにアップされていたりもします。 実際僕はヴェルディスタという団体に入っていますが、ホームの愛媛戦の時に、愛媛FC側に迷惑をかけてしまいました。アウェイでの愛媛戦の際、愛媛FCに対して、お詫びを申し上げに行ったのですが、その際、愛媛FCはゼネラルマネージャーの方が、僕達と向き合ってくれました。これって、僕のなかでは、当たり前のことのような気がしてるんですね。先方は最大限僕達に敬意を払って下さったと思っているのです。実際常田さんが僕達と向き合ってくれているのは理解しているのですが、何の説明もできない方に向き合っていただいても、どうしようもない場面というのがあると思うのです。それでも今後もこのような対応を続けていくつもりですか。
田中尚: スタジアムで皆さんがフロントに対して意見がある場合、皆さんの立場からすると、横断幕をあげるとか、長く残るという方法しかないというのは理解しています。したがって、いつもファンデベロップメントチームを通して皆さんには申し上げていると思いますが、伝わっていない可能性もありますのでもう一度言いますと、スタジアム内でそういった活動をしないようにしたい、というのが実は方針なのです。実際には、今シーズンも、誰も出て行かない、という方針を何度か破った事があります。たぶんご存知だと思いますが、結局国立競技場でのバスの件にしても、最終的に僕が対応しましたし、それから平塚競技場での、監督が話をしようとした時も、僕が対応しました。確かに僕がそういうぶれたことをするから、逆に皆さんの不信感を買っているのかなと反省しています。もちろんクラブの代表者というと社長だと思いますけれども、ヴェルディの方針として、そういう代表者に対する申し入れに関しては、ぜひクラブハウスでやっていただきたいと考えています。以前にその話を国立競技場のコンコースでした時も、“そんなに頻繁にクラブハウスには行けないし、今日ここにいるのだから、こにくれば解決するじゃないか”と言われました。確かにそういう考え方もあると思います。ラモス監督が平塚競技場でサポーターの皆さんと話をしたときも、5分だけということでしたが、ラモス自身がもう少し話したいという事もあって、結局40分ぐらいになってしまいました。そうしたことを踏まえても、それこそ時間を区切ったりすることはかえってプラスにならないのではないかと思い、スタジアムでは出ていかない、と決めているのです。僕自身はその考え方をクラブの取締役会で改める為の施策は持ってないのです。愛媛の時はゼネラルマネージャーの方が出てきましたけれど、例えばヴェルディでいうならば、社長は先程もいましたように、経営に専念しておりますし、強化部長は加藤ですけれども役員ではありませんし、責任が持てない部分もあります。常田も部長ですけれども説明し切れる立場にはない。それでは田中なら大丈夫だという話であるのなら、私がこれから皆さんの前に出ていけるように取締役会で提案する事はできます。ただ社長に出てこい、といわれて、社長を必ず出すのが、うちのクラブの考え方で、そうするべきだというのは、今はまだ自信がありません。決して逃げているわけではないし、向き合う覚悟はあります。だからこのラウンドテーブルもやっていますし、これからも続けていきたいと思います。実務レベルでかつ多少責任を持った発言ができる人間ならば田中がいい、という事であれば、来期に関しては私が出来る限り対応するとお約束する事ではいかがでしょうか。
司会: ありがとうございました。今の回答でよろしいでしょうか、
参加者: 最初の話に戻ってしまいますが、2010年に独立採算制を目指すというお話をされましたが、具体的な施策を伺いたいのですが、よろしくお願いします。
小湊: まず大雑把にクラブの収入を申しますと、まず入場料収入、それから放映権、グッズの売上、スポンサー収入、そして地方自治体からの収入。大きく分けるとこうした項目があります。それで、具体的に今どういう収支がなされているのか、これは経営の問題ですので詳しくは言えませんが、健全な経営にするには二通りあります。収入を上げる、あるいは支出を削る。そうすれば健全な経営に近づいていくと思います。我々が今考えている事は、先ほど常田が申し上げたように、目の前にある入場料収入というのを極めて力を入れて上げていきたい。例えば浦和レッズのように、あれだけの入場料収入があれば、相当健全な経営に近づいていけると思っております。だから、まず入場料収入ありきなのかなと思います。それから、それに伴ってグッズの収入とか、諸々の収入が増えてくると思っています。それから支出の方ですが、これは当然削れないところもあります。監督、コーチそして選手、この辺りに手を付け出すと、ネガティブスパイラルに入っていくと思います。だから支出の方で削れるのは、身の回りの事であるとか、削れるところをそれぞれ我々が見出して、盛んにやっております。それからひとつ忘れておりましたがJリーグからの分配金収入も大きくあります。そういった増収を図って、支出を削っていく方策が、まさに先ほども申し上げましたように、編成委員会を作って、2007年度から少なくとも3年後くらいには、ある程度健全な経営が見えてこないと、これは逆に(経営的に)非常にきつい事になります。我々は目標を掲げることによって、我々の態度その他を凛とさせたいと思っております。これは、こに集まっているサポーターの皆さんの協力なしには絶対に出来ませんので、その辺も協力していただけたら非常にありがたいな、と思っております。
参加者: 入場料収入を上げるということですが、具体的に2010年までもう時間がないのです。その中で、こで具体的に目標を聞きたいのですが。抽象的ではなくて、目標をきちんと設定して責任をもってやっていただきたいのですが、いかがでしょうか。
小湊: 細かい数字というのは、経営に関わることなので慎重にならざるを得ません。まず入場料収入でございます。現在、入場料収入が2億円です。ご存知のようにJ1からJ2に降格したことによって、大幅な入場者数減に見舞われております。これが、おそらくJ1に昇格することによって、入場料収入が2倍から3倍になると思います。それにどれだけ上乗せできるか、というのが勝負だと思っています。今すぐ数字を出せとおっしゃるならば、今言った数字が具体的な数字になると思います。ようするに2億円の入場料収入をJ1に昇格することによって、かつてヴェルディが得ていた収入、これが4、5億円あたりだと思います。だからかつてヴェルディが稼いでいた収入にプラスして、その上に数億円の入場料収入を加えることが出来れば、さらに健全な経営に近づいていくと思います。
参加者: 今の入場料収入に関してですが、Jリーグのホームページで今年の10月に各クラブの収支が公開されました。ヴェルディも当然営業収入や支出のトータルな数字は出ていたのですが、何故かヴェルディだけ入場料収入と広告収入が公開されていません。もちろん出せない情報というのがあることは、当然我々も分かっていますが、なるべく情報というのは共有したいので、情報はなるべく開示してもらいたいと思います。来年はヴェルディだけが公開されてないというのは非常に情けないと思いますので、是非公開をお願いたします。
司会: 情報開示というご意見でした。どうもありがとうございました。皆様からのご意見をいただけないのは大変申し訳ありませんが、これをもちまして、第一部を終了させていただきます。