エピローグ そして日常の始まり

朝、横浜駅前のホテルを出て満員の東海道線に乗る。今日も仕事だ。というより今日から日常の始まりだ。通勤ラッシュの電車で押しつぶされながら、昨日までの非日常を振り返っていた。


6/2  埼玉  イングランドvsスウェーデン
6/4  埼玉  日本vsベルギー
6/5  茨城  ドイツvsアイルランド
6/6  埼玉  カメルーンvsサウジアラビア
6/7  神戸  スウェーデンvsナイジェリア
6/11  横浜  サウジアラビアvsアイルランド
6/12  宮城  スウェーデンvsアルゼンチン
6/14  大阪  チェニジアvs日本
6/17  神戸  ブラジルvsベルギー
6/21  静岡  イングランドvsブラジル
6/26  埼玉  ブラジルvsトルコ
6/30  横浜  ドイツvsブラジル


日本各地の10会場のうち、7会場に訪れることができた。それよりもほぼ毎日、国際Aマッチが時差のない時間帯で開催されている幸せ感は本当に非日常の世界だった。


チケット代にいくら掛かったのだろう。どれだけの距離を移動したのだろう。交通費にいくら掛かったのだろう。スカパーの中継を何時間見たのだろう。そして、バイロムのオーバーロードという緑色の画面を何時間眺め続けたのだろう。
ギュウギュウ詰めの東海道線の車内で様々なことが頭をよぎる。とにかく、幸せな時間だった。日本にワールドカップを招致してくれた人に感謝したい。肉体的には非常に厳しかったけれど、真剣勝負の試合をこんなに生で見ることができたのは自国開催のおかげだ。本当にありがとう。


電車を乗り換え、会社に出勤する。毎月1日は忙しいが、頑張ろう。祭りは終わってしまったが、でもいいや。
あと3年と11ヶ月で次のワールドカップが始まるのだから。