桜前線を追いかけて弘前へ

GWとか関係ない勤務で働いているので、一足お先に2連休を取って、東北へ花見に来ましたが、すでに弘前城の桜は散り始めていました。お天気も生憎の雨、でも観光客の多いこと。ソメイヨシノは五部散り(こういう表現を初めて知りました)でしたが、しだれ桜が満開でピンクの色合いがとても綺麗でした。
その後、宿泊先の城ケ倉温泉に向かう途中で立ち寄った温湯(ぬるゆ)温泉の共同浴場鶴の湯ですが、なんと入浴料が一人180円と格安です。でも、本当の驚きはお風呂に入ってからでした。他の入浴客の老人たちの会話がまったく聞き取れないのです。まるで外国にいるかのように。最初は日本人ではなく顔の似ているアジアの隣人かとも思ったのですが、外国の方が来るようなリゾートでもないし、よーく聞いてみると時々わかる言葉があるんですね。「今」とか「何」とか「わし」とか、でもそれ以外はさっぱりわかりません。方言といっても、語尾が違うとかではなく、まったく単語がわからない状態でした。ヨーロッパでは歴史的な背景から同じ国でも地方によってまったく言葉が違うといいますが、津軽もまったく異国のようでした。浴室を出てからの待合室のテレビから聞こえてきた東京弁が嬉しかったです、ようやく意味が聞き取れて。
サッカーの世界でも、ピッチ上のコミニケーションとか自分の考えをはっきりと主張することの大切さを言われますが、ヨーロッパのように言葉が違うほど文化が違えば、意思の疎通の重要さが小さいころから身をもって分かるのではないでしょうか。ほとんどが単一民族の日本人にはなかなか理解しにくい部分なのかな、なんて考えてました。いかん、リフレッシュの旅なのにサッカーのことを考えている。レンタカーのラジオから聞こえてきた「日本代表が8人でシュート練習」というニュースが悲しい。