フェイエが合宿打ち上げ 小野は右MFでの戸惑い消える

クラブだってこんな中心選手はオリンピックに出したくないですよね。

小野伸二にとってパルチザン戦は右MF2試合目となったが、前回のビーレフェルト戦での戸惑いは消え、まずまずの前半45分間を見せた。背後に目をつけたかのようなノールックのワンタッチプレーがさえ、フリット流4−3−1−2の右MFを小野は前半うまくこなした。
 特筆すべきはパスの積極性で、前半28本のパスのうち、前方へのパスは19本(横パス3本、後方へのパス6本)。2日前、右MFに戸惑って生まれた消極性はこの日の小野はなかった。

小野は後半、4−2−4によるセントラルMFのポジションになった。ポジション柄、正確で安全なパスを心がけ、その分後方、または横へのパスが増えたものの、26本のパスのうち、失敗はわずか1本と脅威のパス成功率を見せた。
 後半はチームが放った4本のシュートのうち、小野が3本を記録した。長い距離を走ってのフリーのヘッディングシュートはボスフェルト並みのランから生まれたもの。25メートルの右足アウトフロントによるロングシュートはキーパー、クラリの美技に遭い、本当に惜しかった。