オマーン - イラン

前半終了で2−0でオマーンがリード、もう完全にオマーンは勢いに乗ってしまいそうです。前半立ち上がりからほぼ互角の試合運びで、攻撃のスピードは明らかにオマーンのほうが迫力があります。イランも時々ダエイマハダビキアが攻撃に絡みますが、セットプレー以外ではオマーンゴールを脅かすにいたりません。


オマーンの攻撃は常に裏への意識が高いですね。1点目はオマーンのDFがボールを持って出しどころを探している時に、高く上げてきたイランのDFラインを2人のオマーン選手が潜り抜け、落ち着いて2人でGKをかわしゴールに流し込みました。
2点目も、オマーン自陣から右サイドのスペースへロングクロスパス一発でイランDFの裏を取り、中の上がりを待って狙い済ましたスピードのあるクロスから豪快なヘディングシュートをイランゴールに突き刺しました。まだ、前半が終了しただけですが、オマーンは脅威です。日本は秋までに監督を強化してWC予選に臨まないと、痛い目にあいそうです。


後半もオマーンに押されているイランですが、10月の日本の姿に重なりそうです。スピードに乗ったオマーンの攻撃をイランはファールでしか止められません。イランの選手は相当ストレスが溜まっていますね。イラン選手同士でののしりあいからビンタの応酬になっています。味方同士の殴り合いだからカードは出ない(笑)。イランが攻めるともれなくオマーンのスピードに乗ったカウンターが付いてきますっていう感じです。


うわ、ビデオを見ると倒れたオマーン選手をイランの選手が故意に踏みつけている。これは主審が見ていたら一発レッドですね。でも、オマーンの執拗な抗議に対して、オマーンイエローカードが出ました。このどさくさの次のプレーでイランが1点を返しました。これで2−1です。
ゴール前へのボールから力ずくでオマーン守備を突破して、強引なシュートがDFにあたりGKの逆を突いてゴールに吸い込まれました。ここをチャンスとイランが攻めていますが、オマーンもカウンターを狙っています。少しオマーンの若さが出て、浮き足立っている感じがします。


少し落ち着いてオマーンが攻撃をしていますが、裏に飛び込んでくる選手にクロスがピタリとあっています。日本戦ではことごとく外したシュートが、このイラン戦ではすべて際どいところに飛んでいる印象です。日本戦で”当たり”が出なくて良かったですね。
イランもセットプレーでは惜しいチャンスを作っているのですが、流れの中からの攻撃はオマーンの方がスピードも迫力もアイデアもある感じです。解説の川勝さんもしきりに『10月の対戦が気になります。』を繰り返していますが、正直に『不安です、心配です、やばいです。』って言っちゃえば楽になりますよ。


強引に攻撃するイラン対パスワークで綺麗に攻撃するオマーンという図式ですね。イランは選手交代でさらに攻勢に出るようです。あと、ロスタイムも入れて15分です。イランは得点をもぎ取れるでしょうか。日本的には追いついてもらわないと大変です。最後レフリーに当たってボールが出ましたが、どっちボールなんだ。
中盤にスペースがかなりできて、お互いに攻撃の応酬になっています。イランのFKからオマーンのカウンターでGKと1対1ですが、なんとかイランもしのいでいます。でも、あと5分、このままかな。イランはヘディングでは勝っているのだから、もっと放り込めばいいのに。ロスタイム5分です。
この時間になってもオマーンの方が動けていますね。うわっ、ロスタイムにFKからバックヘッドでふわっと浮かして同点です。鳥肌が立ってきました。これで2−2です。
オマーンはまだ攻めますが、そのまま試合終了です。


いや、凄いもん見ました。日本の対戦国ということでなく、純粋にサッカーの試合として面白かったですね。ユーロ以来忘れていた感覚です。オマーン悔しいだろうな。内容では圧倒してましたから。取れるときに追加点を取らないと、サッカーは怖いですね。
アジアカップはそんなに入れ込んでいなかったのに、試合のパワーに引き込まれて、最後まで実況してしまいました(笑)。