船舶を襲う30メートルの高波

こちらではあまり触れる機会もないのですが、自然の脅威というような話題は大変興味がありまして、映画もそっち系を観ることが多いのですが、30mの高さの波もどうやら映画の中だけの出来事ではないようですね。

高さ30メートルにもなる高波──かつては非常にまれだと考えられていた──が、実際にはかなり頻繁に発生しており、船の転覆や石油掘削装置の破壊の原因となる可能性があることが、欧州委員会の調査で明らかになった。

 欧州宇宙機関(ESA)の衛星2基が2001年の3週間にわたって収集したレーダー画像を調べた結果が今月公表されたが、この調査から、地球上の海洋ではこの3週間に、いわゆる異常波浪(Rogue Wave)が10回以上発生していたことが明らかになった。ESAによると、つい最近まで、こういった高波が発生するのは1万年に1回程度だと考えられていたという。

人間の行動範囲なんて、地球という単位の中ではまだまだ狭いものなのでしょうか。

2001年に、『ブレーメン』および『カレドニアン・スター』という2隻の大型客船は、南太平洋で約30メートルの高波に遭遇し、ブリッジの窓ガラスが砕けたと報告した。

小さな船ならどうなっているのでしょうね。

 「海洋では、異常波浪がたくさん発生しているのだと思う。しかし、森の中で木が倒れても、その音を聴く人が誰もいない場合と同じで、海で高波が発生しても、誰もそれを記録しなければ、何が起きているのかわからないのだ」とリュー博士は語った。

深い言葉ですね。今の私にはこう聞こえてしまいます。


『サブ組にもいろんな想いがあるのだと思う。しかし、誰もその声を聞かなければ、何が起きているのか分からないのだ。』