五輪三位決定戦 イタリア - イラク

せっかく午前2時30分までおきて待っていたのにシンクロの放送が長引いてイタリアの先制点がライブで見られなかったなんて、どういうことなんですかNHKさん(怒)、日本の銀メダルは決まっていたのだから、サッカーに切り替えてくださいよ、この試合の唯一の得点場面だったじゃないですか!!


まあ、そんな残念なことはありましたが、眠いのを我慢して起きていた甲斐がある試合でしたね。欧州vsアジアということでどんな試合になるのかな、と楽しみにしていましたが一瞬の隙を突いてジラルディーノで先制したイタリアは、その後は積極的に攻めません。時々攻撃のチャンスがやってきてもジラルディーノ様にお任せという感じです。


対するイラクは全員が走り回って積極的に攻撃に参加するのですが、いかんせん攻撃の効率が悪く、流れるような攻撃ができません。これはイタリアの守備が素晴らしいのか、イラクの攻撃が洗練されていないのか微妙な所ですが、イラクはボールホルダーがボールを持ってから次の出しどころを考えるため、どうしても攻撃のリズムが作れませんでしたね。全員で一生懸命攻めるのですが、まるで北沢選手や森島選手がたくさんいるかのようなのですが、やっぱりアジアのサッカーを越えられなかったなという印象でした。


ただ、現在のイラクの国情を考えるとサッカーの内容をとやかく言うよりは、素直にオリンピックという国際大会で、ベスト4に入ったという偉業を称えるべきですよね。満足な練習環境や練習時間、そしてテストマッチも組めなかっただろうイラク五輪代表がここまで戦ってきて、ましてやイタリア人記者の殺害という事件直後に行われた試合で両チームフェアに戦ってくれたことに感謝したい気持ちです。
全員がさぼらず積極的に走り回るイラクチームは素直に好印象でした。もしこのチームに優れた指導者と資金が与えられたらワールドカップ予選で日本の強力なライバルになってしまうと思うと複雑な気もしますが、それでももっといい条件を整えてあげたいなと思わせてくれる好チームでした。


イラクが白い花束で哀悼 記者殺害で五輪サッカー

アテネ五輪サッカー3位決定戦開始前に、イラク武装組織に殺害されたイタリア人記者を悼み、イラクのアブドルワハブ主将がイタリアのピルロ選手に白い花束を渡した。イタリア選手は腕に黒い喪章を付けてプレーした。