五輪決勝 アルゼンチン - パラグアイ

アルゼンチンは6試合同じスタメンなのですね、うーん。日本代表はアテネの暑さ対策ということで南の島で合宿をやって水を飲んで準備をして出かけましたが、アルゼンチンのコンディション作りはどのようにしているのか興味がありますね。


今前半が終了しましたが、アルゼンチンは強いですね。パラグアイも攻めているのですが、アルゼンチン守備陣は揺さぶられていませんが、アルゼンチンの攻撃はパラグアイの守備陣を前後左右に揺さぶっていますよね。チャンスと見ればDFの選手もためらわずに前にボールを運び、相手の意表をついて人数のバランスを崩しますし、FWはいつでも後ろに下がりボールを受けて相手のマークを外す。MFはFWが下がって空いたスペースを常に狙っています。これだけ前後の揺さぶりをかけている中で、さらに左右のサイドチェンジやサイドからの早くて低いクロス。誰かに合わせるクロスというより、サイドの選手にも中の選手にも相手の守備陣が数秒後にカバーできないポイントが共通で見えていて、そのポイントにボールや体を運んでいる印象です。


パラグアイのマルティネスはやっちゃいましたね。ボールに関係ないところでの肘打ちですから審判に見られちゃったら一発レッドでしょうがないですね。でも、10人になったパラグアイは逆に吹っ切れたのか、DFも含めてチャンスとなれば全員攻撃で前半よりも得点の可能性の高い攻撃をしています。その分アルゼンチンにいい形で攻撃をされてヒヤヒヤの連続ですが、1点差でも2点差でも負ければ同じですから、リスクを負ってでも攻めないとしょうがないですよね。


フィゲレドのゴール前のあの見え見えのハンドはないよな。あれは神の手にはならないでしょう。でも、この試合でパラグアイが一番アルゼンチンゴールを脅かしたのはフィゲレドの密集の中での突破ですから、いい場面でも悪い場面でも目立ってしまいましたね。
このままアルゼンチンは無失点でこのオリンピックを駆け抜けてしまうのでしょうか。


とうとう無失点で金メダルを獲得ですね。やはり試合としては2人目の退場者が出た時点で決まってしまいました。それにしても、今回のアルゼンチンは強かったですね。この試合だけではなく、大会を通じて本当に危なげなく勝ちきってしまいました。
アルゼンチンは2006年にむけてこの先どれほどチームに上積みを積み重ねていくのでしょうか、楽しみです。


アテネ五輪・談話

◇勝利はいつも重要
 アルゼンチン・ビエルサ監督 勝利はいつも重要だ。特にアルゼンチンにとって、サッカーの勝利はいつも人々に幸せを運んでくれる。だから、金メダルを取れて、とても満足している。
◇銀メダルには満足
 パラグアイ・ハラ監督 いい試合だった。タフなトーナメントの後で、きょうはとてもいい相手と戦った。負けたが、銀メダルには満足している。

サッカーの勝利はいつも人々に幸せを運んでくれるって素敵な言葉ですね。特にそれぞれの国での生活が厳しい人々にとっては、本当にそうなのでしょうね。日本に居る私なんかにはわからない気持ちなのかもしれません。


また、パラグアイにとってはパラグアイという国が初めて取ったオリンピックのメダルということで、パラグアイ国民にとってはメダルの色に関係なく嬉しい出来事でしょうね。日本もパラグアイの人々の幸せに少しだけ貢献できて嬉しいです*1


午前キックオフは不評=男子決勝

サッカー男子決勝は午前10時から五輪スタジアムで行われたが、観客の入りはいまひとつ。公式発表は41116人だったが、数字以上に空席が目立った。午前中の試合は、アルゼンチンのビエルサ監督が「生活のサイクルを変えなければならなかった」と話したように、両チームの負担は少なくなかった。
 パラグアイのハラ監督も「両軍の置かれた立場は同じだが、もっとキックオフを遅くしてくれれば、よりいい試合になったはず」とチクリ。開始とともに気温も上昇し、選手の動きに影響。内容も五輪の決勝にふさわしい好試合とは言えず、客席の盛り上がりにも欠けた。

*1:本当は日本のサッカーサポが幸せになりたかったけれど。