自由という名の放置

以下は昨日の私のエントリーに対して弥七郎さんから頂いたコメントなのですが、まったく同感です。コメント欄でお返事をすると凄いことになりそうなのでこちらに書きますが、私もかなり大きな不安を抱えています。

vsオマーン戦ですが、マチャラ氏ほどの人なら今の代表の何処を攻めれば機能不全に陥るかは分かってると考えます。(ちゃんと見てれば誰でも気づく事なのですが)問題は今のオマーンにそれが90分実践できるか?であるのと、自らが優位に進めつつアドバンテージを構築し維持するプランニングを築けるか?だと考えます。
その意味ではまだオマーンは”拙い”と思うので、日本優位のはず・・・なのですが、インド戦でのゲームプラン皆無にも程がある試合運びを見てると正直不安。
(引用者による中略)
ジーコは個人の美徳に傾斜するあまり、選手が享受する自由とコーチが選手に課す義務を全然理解していないし、後者を悪視してると考えます・・・まちがいなく。

2月のホームでのオマーン戦は引き分けの恐怖は感じても、敗戦の恐怖は感じませんでしたね。あの時点でのオマーンのFWに得点されるとは思わなかった。でも、あれから8ヶ月が経過してオマーンの選手もそれなりに経験を積んだでしょう。もちろん日本もアジアカップに優勝してより地力をつけたとも言えるのですが、オマーンの伸び率と日本の伸び率を考えると、絶対的な優位は動かないにしろ、差はちょっとだけ詰まっているはずだと思うのですよ。


そのような状況の中で、4バックにしろ3バックにしろ日本のDFが抱えている問題は選手による自由という名のもとに放置され、そこをさんざん研究したオマーンチームが8ヶ月分経験を積んだ攻撃陣で攻めてくる、何かいい勝負になっちゃいそうですよね。


私が相手チームの監督だったら、まずは不安定な両サイドの裏を突いて中央のDFを一人引っ張り出して、クロスをDFとキーパーの間ではなく、マイナス気味に戻して引きまくるDFラインの前のボランチとの間のバイタルエリアに出して、後ろから飛び込んでくるMFにシュートを狙わせるパターンですね。
もしくは、サイドを突破した選手がドリブルできるなら、サイドからゴールに向かわずズルズル下がる日本のDFラインの前をペナルティエリアの枠に沿って横にドリブルで切り込ませて、DFが詰める前にシュート。
この2パターンを徹底してみます。あとはオマーンのシュートが枠に行くかどうかをサッカーの神様にゆだねる。


どのような結果になるにせよ、日本代表はいつか自由という名のもとに放置してきた問題のツケを払わねばならない時が来るようで不安です。願わくば、それが日本代表の倒産につながるような借金ではなくて、みんなで力を合わせれば再建が可能な程度の借金であることを祈ります。