土曜インタビュー ジーコ登場

今、NHKでジーコ監督にインタビューした番組を放送しています。
選手を選び、選手が力を発揮するのは時間が掛かると言っています。若い選手が急に力を発揮するのはまれなことなので、急には変われない。アジアカップでチームが変わったと言っています。決勝の中国戦は一番楽な戦いで”大人の戦い”が出来た。悪い状況を逆手にとってうまく利用した、逆境の中で今まで通りにプレーすることで成熟度の高い、意識の高い日本代表になれたと。

  • 組織よりも選手の才能〜自立した判断を求める

自分の発想を試すことに制限は加えない。個人が最大限の技術を実行することが大事。その瞬間ベストだと思ったことを実行する自由を与えている。選手が間違った時は『それをやるな』ではなく、『そうするとこういうリスクがある』ということを細かく説明する。センタリング、フリーキックもチームのためになるような自由なプレーを求める。
日本の文化に関係しているかもしれないが、サッカーはピッチの中で刻々と変化していく状況に対応する想像力が必要。選手にとって一番大事なことはゲームの中で考えること。疲れるまで考えることが要求される。それが選手に求められる一番大事なこと。体格の違う相手に勝つためには選手たちは新しい戦略を考えなければならない。

  • サッカーの魅力は?

人々に感動を与えられるスポーツ。心に何かを訴えてくる。予想も出来ないことがおこる。弱いチームでも、体格が劣っていても勝てる唯一のスポーツ。

  • 日本に対して感じたこと

日本の文化の中で、規律正しさ、まじめさに惹かれた。日本人には温かみがあった。日本人から受けた敬意が私に監督を引き受けさせた。他国では私を説得できない。日本人が温かく受け入れてくれるからこそ、監督を引き受けたし、それが私の日本への恩返しでもある。

  • 日本サッカーの飛躍の原因は?

日本が真剣だったからである。私が日本サッカーの発展に貢献したのではなく、私を日本へ呼んだのも日本人なのだから。海外でプレーしている選手たちはそこで得たものを代表で生かさなければならない。そうすることで、アジアのナンバー1になった日本は世界へ飛び出さなければならない。


NHK的ジーコインタビューのまとめ
『考え想像力を発揮すること それを自由と呼ぶ』