大宮アルディージャ昇格内定おめでとう!!

helguera2004-11-20

大宮 3−1 水戸
今日は仕事が突発的に休めることになったので、前日でもチケットを買えた大宮公園サッカー場へ行ってきました。
雲ひとつない青空の下、大宮公園サッカー場は今までに見たことがないくらいのサポーターの数で、入場者数は10546人だったようです。同じさいたま市でもサッカー人気は先輩でもあり超有名クラブでもある浦和には全然かなわないのですが、大宮だってこんなにサポーターがいるんじゃんという感じです。いつもはユルユルのスタンドでのんびり観戦しているのですが、今日は試合開始1時間前から大宮公園サッカー場での私の過去の観戦暦では初めての席詰めが行われ、開始直前にはスタンドの階段にも観客を座らせるほどでした。


試合は開始から大宮が積極的に攻撃を仕掛けますが、昇格への緊張からか中々シュートまでいけませんし、時々放つシュートも水戸のゴールマウスへは飛びません。サイドを突破しての折り返しのクロスに森田選手やトゥット選手が飛び込んで合わせようとしますが、合わせきれず枠を外してしまいます。シュート自体が3〜4本で枠内シュートは0だったような印象です。
対する水戸もがっちり守って1〜2度鋭い縦パスからカウンターを狙いますが得点には至りません。こうしてジリジリした前半45分が終了します。ハーフタイムには場内アナウンスで2位を争う山形がみちのくダービーで仙台にリードされている情報が伝えられて満員のスタンドがどよめきますが、喜ぶというほどではなく『勝って決めようぜ』という雰囲気に満ちています。


エンドが変わって後半はホームのサポーターに向かって攻める大宮は、チャンスの時にトゥット選手が『もっと声援をくれ、もっと俺たちにパワーをくれ!』とスタンドを煽ります。その盛り上がる雰囲気の中、後半開始直後の46分にCKから森田選手が合わせてゴール、欲しくて欲しくてたまらなかった先制点が入ります。それからはもう、堰を切ったような大宮の怒涛の攻撃の始まりです。57分には左コーナー付近からトゥット選手が1人で持ち込み昇格内定を決定づける2点目が決まります。そこからはもうお祭り騒ぎ。チャンスの度に選手がスタンドを煽り、サポーターの声援が選手のプレーを煽り。
そしてそのお祭りは先制点を取った森田選手に代わって投入されたバレー選手が、交代5分後の71分にとどめの3点目を決めてピークに達しました。


先制点を決めてくれて、この連勝中にロスタイムに何度も決勝ゴールを決めてくれたアウトする森田選手に対する拍手も大きかったけれど、投入されたバレー選手に対する拍手がもっと大きかった時は感動しました。ああ、バレーはサポーターに愛されているんだなぁと。私も大宮に加入直後からバレー選手を見ていますが、2001年に来日した頃はまだ19歳で背が高くてやたらと走り回っている印象の選手でしたが、中々結果を出せずに一時は大宮を離れました。2003年にまた大宮に戻ってきて今年こそレギュラー獲得だと思っていた矢先にトゥット選手、森田選手の加入でまた枠の外へ。でも昇格を決めるこの大事な試合に投入されて得点を決めることが出来たなんて良かったね、バレー選手。得点自体はトゥット選手からのプレゼントパスをバレー選手は合わせるだけでしたが、そこでパスが出るところに大宮というクラブの今の雰囲気の良さを感じました。私は大宮のサポーターではないと思うのですが、先制点の時よりも、試合終了の瞬間よりも、バレーにラストパスが出てゴールを決めた瞬間が一番うるうるきててやばかった。


76分には私の一押し 島田裕介選手も投入され、捨て身の攻撃に来る水戸を独特のリズムのボールキープやパス出しでいなしていきます。後半ロスタイムにここまで大宮の守備を支えてきたトニーニョ選手のヘディングによるバックパスが無人の大宮ゴールに転がって1点を失いますが大勢に影響はなく、そのまま2分間のロスタイムも過ぎ試合終了です。ホイッスルが吹かれた瞬間に喜ぶ選手とは違って崩れ落ちるようにピッチに突っ伏していたトニーニョ選手と奥野選手が印象的でした。きっと守備陣には攻撃陣とは違って、すさまじい昇格へのプレッシャーがあったのでしょうね。


昇格内定のセレモニーである場内一周と記念撮影が終わった頃には、他の観客からレッズが負けたけれど他会場の結果によりJ1セカンドステージの優勝が決まったことを聞き、今日一日でさいたま市にJ1のステージチャンピオンと2つ目のJ1クラブが出来て、その瞬間に立ち会えた事を非常に嬉しく思いました。ほんの数年前には浦和も大宮も、ここ大宮公園サッカー場でJ2として戦っていたシーズンもあったのですから、さいたま市に2つもJ1のクラブがあるなんて夢のようですね。
うーん、どうしよう。来年は大宮のシーズンチケット買っちゃおうかな。