山形 - 福岡

個人的本日のマンオブザマッチ  ゴールポストと福岡の監督

相変わらず仕事なので帰宅してからの録画観戦だったのですが、運良くネタバレせずに見ることができたので良かった。結果ほど試合の内容には差がなかったように感じたのですが、皆さんはいかがでしょうか。


ホームの山形は勝てば3位確定、逆に引き分け以下ならアウェイの福岡が3位で入れ替え戦進出という状況でしたが、拮抗した内容の前半を0−0で終了した後の後半の45分間、先に動いたのは福岡の松田監督でしたね。引き分けでもオッケーだった福岡でしたが、後半の6分と10分に立て続けに2人の選手交代を行い、監督から選手たちに『引き分けなんて考えるなよ、勝ちに行くぜ。』という強烈なメッセージを伝えているかのようでしたね。
それに対し山形の交代は後半の20分に福岡に先制されてからでした。確かに後半立ち上がりの山形は福岡に対してかなり攻め込んでいましたから、山形から積極的に動く理由は無かったのかもしれません。でも、引き分けではダメな山形だったから、試合を受けてはいけなかったんじゃないでしょうか。結果論になりますが、先制されてから後半24分、29分、35分と3人の選手交代を行い3位になるために必要な2点を取りにいきましたが、選手交代によって攻守のバランスが崩れた隙に福岡に止めの2点目を決められてしまいました。
実況はまだまだこれからというようなことを話していましたが、この2点で実質試合と入れ替え戦の行方は決定しましたね。その後、両チームとも1点ずつ取り合いましたが、試合はそのまま終了し入れ替え戦に進むのは福岡となりました。


結果は1−3でしたが、内容はそれほど差があったのでしょうか。それよりもチームの勢いというか、運命のあやというか。前半と後半に1本ずつ山形のシュートがポストに阻まれて跳ね返されるシーンがありましたね。あの2本が決まっていれば……勝負の行方は全然違ったものになっていたのでしょう。山形はホームゲームなのに、ホームのゴールポストに運命を阻まれてしまったかのようでした。
それに対し、福岡の得点は3点ともシュートはポストぎりぎりの際どいコースに決まりました。技術の差だと言ってしまえばそれまでなのですが、選手の技術やチームの戦術を超えた、何か”J2の神様”の存在を感じずにはいられませんでした。
ただ惜しむらくは福岡の1点目のシュートの時に、有光選手がシュートをする直前に、山形のGKの桜井選手の重心がファーサイドにやや掛かって、そこにニアサイドへの強烈なシュートが決まってしまったことです。最後まで両足に均等に掛かっていたら……、それでも決まった得点かもしれませんが、ここまで積み上げてきた43試合の成果を賭けた勝負を決める先制点でしたから、先に動いてしまったことが悔やまれました。


これで入れ替え戦に進む1チームは確定しましたが、明日はJ1の1チームが決まりますね。明日も熱い試合になるんだろうな。リアルタイムで見ることができないのが非常に残念です。


松田浩監督(福岡)記者会見コメント

Q:今日は引き分けでもOKという戦いをはじめからしていたんでしょうか?
「たとえばロスタイムに入ったら…ということはありますが、ロスタイムに入ってもし0−0でぽんと1点を取られると、そこで試合が終わるわけですから基本的には勝ちに行くということ。
 ここまで崖っぷちから連勝を続けてきたわけですから、その間一試合も落とせなかった。ずっと勝ち点3を取ってきた。その結果、引き分けてもいいという状況になったんですが、引き分けを狙う戦い方をする気はなかった。あくまでも今までと同じように負けたら終わり。勝たなければならない。その結果が引き分けであれば、うちが入れ替え戦に行けるということであって、全く同じ状態でした。引き分けなんていうのは、試合が始まる前にそういう考え方は消し去りました」