ドイツ - オーストラリア

前半は面白かった〜。日本に関係の無いワールドクラスの試合を素直に楽しめました。日本に関係の無い試合だとこんなにも気楽に見られるんだ、サッカー。
オーストラリアの選手は23人中20人が海外クラブ所属ということで、それじゃオセアニアチャンピオンじゃなくて欧州の国じゃんと思いつつ、次の予選ではこの国がアジアで戦うのだと思い出しました。日本にとても関係あるじゃないですか、オーストラリア。


試合の前半はユーロの試合を見ているかのように、ボールが素早く動くし当たりも激しい、とても拮抗した良いゲームでした。基本的にはドイツが押しているのですが、オーストラリアも一瞬のチャンスを逃さずに反撃します。さすがに後半はオーストラリアの選手も動けなくなってしまいましたが、この国とアジア予選で戦うのかと思うと嫌になりますね、まったく。


そしてドイツですが、チームも観客もいい雰囲気ですね。チーム構成も36歳のベテランから20歳の若手まで、選手の経験や勢いのバランスが良くて、若手はチャンスを掴み取ってやるという野心にあふれ、ベテランは譲るものかと発奮する。何だか『健全なチームという環境はこうじゃないのか』と思ってしまいました。
それと地元ドイツの観客ですが、3−2とリードしている後半途中でも、ドイツ代表のプレー内容がダレてくるとブーイングの口笛が聞こえ、代表チームに更なる奮起を促す。応援だけが応援じゃないのだということをあらためて感じさせてくれます。『応援はするけど、緩いプレーは許さないよ』という厳しく温かい視線を感じました。


コンフェデという今ひとつ大会に対するモチベーションを見つけられない大会の中で、来年の自国開催のワールドカップを控え1試合も手を抜けないドイツと、オセアニアというサッカー的には不毛な地域に所属しながら選手を多数欧州に輩出しているオーストラリア、4−3というスコア以上に見所の多い試合でした。