敗戦の中に見えたかすかな希望 中田徹さん

中田徹さん、日本代表監督やりませんか?

日本は比較的深い位置で守備ラインを敷く。しかし、ワールドカップ予選ではFWが相手DFの裏に走り続けたため、自然とDFとFWの距離が大きく開いてしまい、ボールがなかなか前線に収まらなかった。

 FWが高い位置からどんどんプレスをかけるチームならFWが基準点、最初に守備ラインを設定するチームなら最後尾が基準点となって、そこから各ラインのポジショニングが決まっていく。日本の場合、深い守備の上に宮本が最後尾で余るシステムだから、宮本のところが基準点になるはずだが、これまで見た試合ではどこが基準点なのかはっきりしなかった。

たぶん現在の監督は、そんな問題が内在していることすら気づいてないのではないかと恐れているのですが…


メキシコ戦後 ジーコ監督会見 スポナビ

後半、自分たちのリズムが崩れてしまった時、にメキシコの高さにやられた。しかし、自分たちの方向性は間違ってはいない。しっかりこれから落ち着いて、もう一度ギリシャ戦に向けて話し合いながらやっていきたいと思う。


――「高いボールに対する弱さ」について、もう少し

 今日のゲームに関しては、相手のシュートがバーに当たったのもありましたが、決定的なチャンスがほとんど高いボールだった。修正すべきところがあるので選手と1回確認し合わなければいけない点だと思う。


これはまったく私の想像ですが、ジーコ監督は監督としての勉強をあまりしていないので、ピッチを局面で切り取ってしか見えていないのではないかという不安が常にあります。高いボールで競り負けた場面でも、コーナーキックからの場面は別として、なぜゴール前に入ってくるクロスの精度が高いのか、それはクロスの出し手に効果的なプレスがかかっていないからではないか、なぜ効果的なプレスがかけられないのか、バランスをどこで崩されているのか、バランスを崩されなければクロスを入れられる本数がそもそも減らせるのではないか、…
どんどん引いた視野とでも言うのでしょうか、俯瞰的な視野が少ないように感じています。一人あまるとか、高さで競り負けないとか、それはそれで大事なことだとは思いますが、日本人のスピードや高さが中2日で急に速くなったり高くなったりするわけではないし、この先1年でも大きく変化するわけでもない。
それを考えると、このままでは不安なのですよ。


絶対に見過ごせない現実(が、そこにはある!) 宇都宮徹壱さん

ここであらためて、日本対メキシコの試合後のデータを確認しておきたい。
 シュート数は、メキシコ16、日本8。枠内シュートは、メキシコ7、日本2。ファウル数は、メキシコ8、日本15。いずれも、2倍から3倍の数字の開きがある。ちなみにボールポゼッションは、メキシコ53%、日本47%。ポゼッションサッカーを身上とする日本が、そのポゼッションで相手より下回るのは、昨年12月のドイツ戦以来のことである。


川淵会長コメント 増島スタジアム

川淵三郎キャプテン
「メキシコはキープしてやるパターンで、日本は速い攻撃で展開する形だった。日本はマイボールのミスは多かった。1点目は狙い通りの攻撃で相手を崩していた。今後は速いクロスと正確なパス回しをしていけば、日本が狙うサッカーはできる。しっかり、次の試合へ準備してほしい」


会長、このレベルの中で、”速いクロスと正確なパス回し”をどうやればできるのですかね。今日の試合で”できなかった”ことが、中2日でどうやって”できる”のですか。もう少し現実を見ましょうよ。
正確なパス回しをするためには、ある程度味方がどこにいるのかを分かっていて、迷いなくパスを出せるような状態でないとできないと思うのですがね。それをあなたの大嫌いな”オートマティズム”と言うのかもしれません。
ボールを持ってから相手を探している現在の代表では、相手のプレスが緩く中盤に輝く個が揃っている状態のとき以外は実現しないのですよ。まあ、だから黄金の中盤が必要なのかもしれませんけれど。