選手コメントで振り返るメキシコ戦の問題

J's GOAL 日本代表にある選手コメントは非常に興味深いですね。選手の自主性による話し合いって、選手それぞれでサッカー観が違うから難しいと思うのですけれどね。
一部だけ切り取って抜粋します。

中村俊輔選手(レッジーナ)

問題はヒデさんが上がった後、どうするか。ボールを取られて戻ろうとしても、相手の背中を追いかける感じになってしまう。そこをどうするかだ。1トップの時は組み合わせを意識しつつお互いにプレーしないと、生きるとどころか死んじゃう。自分も満男を意識しているし、お互いにそういうふうにすべき。今日はちょっと離れすぎていたかな。

ボールを取られた後、フクさん(福西)しかいない時が多くて、攻めようとしても攻められない。相手に回されて体力も失った。もっとチームとして連動することが大事。今日の自分は7番(シーニャ)を見ろといわれたけど、ちょっときつかったね。

小笠原満男選手(鹿島)

中盤の守備に問題があった? もうちょっとみんなで同じ狙いを持って、タイミングを合わせて取りに行くことができていれば…。行こうとすると、相手がうまくてなかなかボールを取れなかった。守備はグループで狙いを持ってやらないと厳しい。みんなで取りに行った方が確率も上がる。

福西崇史選手(磐田)

中盤の人数が多い分、逆に回されてしまったのかなという気もする。もっとコンパクトにしなきゃいけない。攻撃の選手を下げるのは簡単だけど、前からボールが取れなくなる。後ろを上げようとすると今度は背後にスペースができるかもしれない。そのあたりをみんなで詰めていかないといけない。

宮本恒靖選手(G大阪)

ボランチのところが空いていたから難しかったですね。7番(シーニャ)のところにスペースがあったから。みんな7番が持った時に見てしまった。距離を見て2人目で止めに行くという話しだったけど…。でも今日はそんなにフィジカル的な試合ではなかった。ただ満男や俊輔は戻る距離が長かったかもしれない。満男自身、ヒデにもう少し後ろで頑張ってくれと言っていた。ヒデが前に出たら俊輔と満男が下がるとか、後半の頭から連動していければよかったけど。


何だかね、世界大会に出てこんな内容の話をしている代表チームというのも少し情けない気がします。
チームとしてのコンセプトというか背骨があった上で、対戦相手の力量とか、自分達のコンディションとか、試合の状況(勝たなければいけない、引き分けでもいい)とか、様々な要因で微修正することは分かるのですが、根本がない。これじゅあ、運がないと勝てないと思ってしまいます。
自分達が優位にたてるアジア予選なら、こんな戦い方でも負ける可能性は少なかったけれど、同格若しくはそれ以上の相手と戦うのにこんな状態では、負けるべくして負けたように思えます。



ここから先は番外編です。
「やればできる加地」選手ですが、随分たくましいコメントで非常に嬉しく思います。

加地亮選手(F東京)

守備面はそんなにできないことはないと思った。だから積極的に行ってみようかと考えた。