WYモロッコ戦雑感

私はこのチームを定点観測のように常時見つづけてきたわけでもなく、アジア予選と本大会4試合を見ただけですので何とも言えないのですが、何だかこのコメントには腹がたつのです。
「2年間で一番いい試合をした」田嶋技術委員長

2年間このチームを見てきて、一番いい試合をした。いい守備をして、しっかりパスをつなぐサッカーをした。大熊監督は素晴らしいチームを作ってくれた。コンフェデレーションズカップで(A代表が)日本の良さを出して、世界でも日本の良さが通じることが分かった。それを徹底することが大事。

 このチームはスタート時からJリーグのレギュラーがいないという課題を抱えていた。でも試合をしていけば伸びることは分かった。

確かにこの大会の4試合の中でモロッコ戦が一番良い試合だったと思います。でも、それで素晴らしいチームを作ってくれたとまで言えるほどのチームの完成度だったのでしょうか。選手の一人一人はそれぞれキャラがたっていて、組み合わせ方や使い方によっては、このチームはもっともっと戦えたように見えるのですよ。
ロッコ戦がこの大会の中では良い試合だったにしても、これがこの選手たちの限界だったとは思えないのです。


チームの立ち上げ当時はJリーグでレギュラーをはっていた選手はいなかったかもしれませんが、本大会に入った時点ではJリーグのレギュラー選手にベンチを温めさせていましたよね。今までの2年間の継続や連携を大事にしたかったというような言い訳もあるかもしれませんが、ピッチ上にそのような継続の結果というようなものはほとんど見て取ることはできず、平山選手の使い方1つをとっても、クロスの入れ方や平山本人のポジショニングなど、チームとしての形は最後まで見えないままでした。


それならば現在Jリーグで試合に出ている選手をもっと上手に使い、それらの選手の厳しいリーグ戦での経験値と言うものを有効活用して欲しかった。家長選手の突破にしてもサイドから上げられる態勢は整っているのに中に誰もいなかったりとか、FWがサイドに流れたときに中に人がいなかったりとか、とにかくチームの準備不足が様々な場所で露呈して、その中でグループリーグの3試合を経てようやく戦える態勢が整っただけのチームに思えてしまいます。
私には田嶋さんのように、素晴らしいチームを作ってくれたなどという浮かれたセリフは思いつきません。もっとやれただろう、こんなはずじゃないだろう、監督は何考えてるの、そんな悔いの残るセリフしか思い浮かばないのです。


これでこのユースチームは解散し、北京オリンピックを目指すチームが始動するわけですが、どうか協会には外国人監督の招聘を含めて、もっともっと高い目標設定をしたチームを作る為の準備をして欲しいです。先ず初めに、びびらないで戦える監督を選んでください。

以下追記

選手コメント1
選手コメント2
こちらにある各選手のコメントと田嶋氏のコメントの温度差が恐ろしいほどですね。いかに今の選手達が自分に厳しく、今の協会が自分達身内に甘いのか、そんな余計なことを考えてしまいます。
この選手コメントを読んで、田嶋氏は何を感じるのだろう。何も感じないのだろうか。