ツール・ド・フランス 第6ステージ

ロードレースというものは、残酷ですね。
100年ぶりに地元の町にツールのゴールがやってきて、その大事なレースで地元出身の選手が逃げる。逃げに逃げて、199kmのレースでゴールまであと1kmの最後のコーナーで、雨で滑って落車。シナリオでレースの筋書きを書いたとしても、こんな残酷な結末は書けません。
残念ながら落車してしまったマンジャンは記録に残ることはできませんでしたが、この結末は地元の人々の永遠の記憶に残るのでしょうね。


この日のステージレースに全てを賭けて全てを失ったかのようなマンジャンとは対照的に、落車に巻き込まれて今日のレースは失ってしまったけれど、明日以降の戦いもあるマキュワンボーネン。ゴールまで3km以上あるのにスプリント的に勝負を賭けたヴィノクロフと一瞬のチャンスを逃さず反応したベルヌッチ。ゴール前10kmに全てのドラマが詰め込まれたかのようなステージでした。