磐田 - 東京ヴェルディ

helguera2005-07-17

ヤマハスタジアムに行ってきました。ふぅ、感情的な話は一番最後に書きたいと思います。
浜松に宿を取ろうと思ったのですが、連休の影響か愛知万博の影響か分かりませんが、浜松では希望の宿が取れず、浜松から3駅豊橋よりの弁天島温泉に宿を取りました。温泉といっても?な感じではあるのですが、それでも東海道本線で6駅乗れば磐田駅ですし、弁天島駅は目の前だし、1時間に3本も電車は止まるし、まあ便利な宿でした。でも、新幹線が通ると音が聞こえて、10分で4本通過したりするのですよね。


新幹線で浜松駅に着いてうなぎを食べ、弁天島に移動しチェックインを済ませ少し休憩したら、さあ初めてのヤマハスタジアムへ。初めての磐田駅前は思ったよりも開けていますがシャッターの閉まった店も多く少し寂れた印象です。駅前から直行バスに乗り15分くらいでスタジアムに到着です。ヤマハスタジアムというのが実際に来て初めて良く分かりました。バスを降りると目の前に大きなYAMAHAの看板が。スタジアムまでの通路もサッカー場の脇を通りやはりさすがにサッカーどころ静岡だなと納得。


手荷物チェックとチケットチェックを通るとあっという間にスタンドに出る感じです。スタジアムの第一印象はこじんまりしたスタジアムだなと。ピッチとスタンドが近く、やはりサッカー専用スタジアムはいいですね。少し高台にあるので、遠くに見える町並みもいい感じです。
今日はバックスタンドで見ていたのですが、スタンドの傾斜もかなりあり、上から見下ろす感じは好みです。ただ座席が前後も左右も狭くて、手前に人が座っていると奥には入れないのが難点でした。


試合については楽な試合にはならないと最初から思っていましたが、結果は…
今のヴェルディのサッカーには中盤がないのですよね。中盤省略の縦ポンサッカーという意味ではなくて、中盤の右から小林大、林、小林慶選手の3人がまったく存在感を感じさせない。


今日のスタメンは、

     ワシントン  
           平本
    
相馬  小林慶  小林大  山田

         林

   上村  米山  イカンジン

        高木

3−5−2(もしくは3−5−1−1)ではあるのですが、マイボールになったときのボールの動きが、3バックとサイドの2人とFWの2トップでしかまわらないような印象なのです。中盤中央の3人は攻撃にも効かず、守備でも効果的でない。


攻撃時は足元パスの連続で攻め上がりのスピードが遅いから、時に速くトップにボールが入ってもこぼれ球を全然拾えない。ワシントン選手の落としを狙っているのは山田選手か相馬選手だけ。小林大選手が右前に進出してもまったく効果的な攻撃にならない。時間がかかると横パスの連続になって、あっさりと磐田の中盤にカットされる。これでは点は入らない。


守備時は何となく下がってそこにいるだけで、相手へアタックも少なく軽いので、裏を常に狙っている中山選手に磐田の中盤から簡単に縦への決定的なスルーパスが出る。3バックもマンマークをしているわけではないので、磐田の中盤のパスの出し手がノープレッシャーで狙い済ましたパスが出せるので、後は磐田のFWが決めるかどうかだけ。これでは大量失点は必然です。


ヴェルディの交代選手は前半が3−0で終わったところで後半頭から米山選手から戸川選手に代えて右サイドの山田選手を下げて4バックにし、平本選手に代えて森本選手の投入、上村選手に代えて戸田選手の投入と、とことんアルディレス監督の考える問題点と私の感じる問題点は違うようです。交代選手を見ても、何の変化も期待できませんでした。結果は6−0という一方的な敗戦。打つ手がないという状況です。


磐田まで来てまたこんな大敗を見せられるとは…。
ほとんど修正する時間のないこの7月の6連戦で、頭の2試合で連続7失点。2試合引き分けが続いてまた6失点。でも、人間というのは怖いもので、1度目や2度目はショックな大量失点も、こう短期間で3度も見せられると不思議と大したショックではなくなるのです。慣れなのか、ショックを防衛しようという人間の本能なのか分かりませんが、もう笑いが出てくるのです。
開始10分で簡単に失点して、前半終了時で3−0。ここですでに5−0くらいのスコアは覚悟してますし、実際に5点差になったときには、『ここまできたら7失点』とか思ってましたから。試合としては後半の磐田の4点目で決まっていたし、ヴェルディがちームとして崩壊していることは明白でした。これは今のままではもうどうにもなりません。
今のパス中盤至上主義の選手構成を捨てない限りいつでも大量失点は起こりえる。


試合終了後にヴェルディの選手がゴール裏の前で整列してサポに挨拶をしていましたが、最後まで頭を上げない高木選手と相馬選手を見ていたら涙が出そうになってしまいました。選手だって負けたいと思って試合をしているわけではないし、わざわざ磐田まで来てくれたサポに6失点を見せてしまったら顔を上げられませんよね。もう、このチームはもちませんね。


このようにヴェルディ好きには何ら得ることのない試合になってしまいましたが、私が座っている席の前後に、日本に遠征中のボカのユースチームの選手たちが20人くらい試合を見に来ていて、すぐそばで見ることが出来たのが唯一の収穫です。全然名前も分からなかったけれど、あの選手たちの中で数年後には世界のトップクラスになる選手がでるといいですね。ボカのユニフォームとかシャツを持ってきていて、通じない言葉で周りの日本人が着ている磐田のユニと交換していたのが面白かった。どうやらコーチからの指示で『現地の人とコミニケーションを取れ』みたいな感じになっているようでした。今日交換した人の中で、背中に番号も名前も入っているボカのユニと交換している人もいましたから、あの選手がスーパースターになったら一生の家宝になりますね。私はもちろん磐田のユニを着ていませんから交換できなかったです、残念。

遠征中のボカユース日程(上記リンク先より引用)

・7月18日(土) PUMA CUP 静岡2005 (藤枝総合陸上) 17:00 ボカvs静岡
・7月21日(木) PUMA CUP 埼玉2005 (埼玉スタジアム第2ピッチ)
  14:00 埼玉選抜ユースvsアントラーズユース
  16:00 Fマリノスvsボカ
・7月22日(金) PUMA CUP 埼玉2005 (駒場スタジアム)
  14:00 埼玉選抜チームvsFマリノスユース
  16:00 アントラーズユースvsボカ
・7月23日(土) PUMA CUP 埼玉2005 (大宮サッカー場)
  14:00 アントラーズユースvsFマリノスユース
  16:00 埼玉選抜チームvsボカ
  17:00 表彰式

なんだ、埼玉に来るんだ。